ブラジル兵庫県人会の2013年度定期総会が2月24日、サンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で行われ、34人の会員が出席した。役員改選では、尾西貞夫会長の10期目続投が決定した。 総会では昨年亡くなった会員への黙とうを捧げた後、尾西会長があいさつ。兵庫漁業連から託された「兵庫のり」を宮城県人会の青葉祭りで販売したことで、赤字回避につながったことなどを説明した。 また、クリチバ兵庫県事務所の山下亮所長が、今年10月にパラナ州に住友ゴムの新工場が完成することから、亜国(ブエノスアイレス)、パラグアイ(アスンシオン)とブラジルの兵庫県人会3団体が一堂に会し、今後の協力関係を築いていくことを提案した。 引き続き、12年度事業・会計報告が行われ、承認された。13年度予算案では、県人会の収入のほとんどが母県からの補助金に頼っている状態で、為替変動により正確な数字が出せないとし、会計理事からできるだけ支出を抑えることへの協力が求められた。 13年度事業では、9月にピクニックを行うほか、農業高校生海外研修団一行の受け入れは今後も継続していくことが尾西会長から説明された。 その後、会計理事を8期務めた鎌谷昭氏と、監査3期、副会長1期務めた小林ジルセ氏に記念品が贈呈された。役員改選では立候補者がなく、尾西会長の10期目続投が決定した。新役員は次の通り(敬称略)。 会長=尾西貞夫。 第1副会長=尾崎俊彦。第2副会長=酒井芳樹。 会計=天野ウーゴ。 監査=松下大谷マルリ、喜多山重男、斎藤修三。補充監査=山本アナパウラ、高田千恵子、岸本晟、大川満、上野清二。 2013年3月13日付
Dia: 13 de março de 2013
島根県人会(足立操会長)は2月23日、サンパウロ市プラッサ・ダ・アルボレ区の同県人会館で援協(菊地義治会長)への寄贈品の贈呈式を行った。 今回贈られたのは、大型薄型テレビ1台とデスクトップ型のコンピューター1台。同県人会が昨年主催した第8回慈善バザーの売上金15%に相当する約3800レアルで購入した。 当日は援協から菊地会長、坂和三郎広報委員長、安次富ジョルジ・サントス厚生ホーム運営委員長の3氏が出席。県人会の足立会長はじめ、役員や婦人部員30人が立ち会った。 同県人会は毎年11月に行う慈善バザーの売り上げの一部で福祉団体を支援している。今回のバザーは婦人部が中心となって実施。和田・森カリオ美晴さん(2世)をリーダーに、平方しずえさん、浜野ビウマさん、浜野稔さんが委員会を結成した。また、県人会のほか有志のバザリスタ39店が出店した。 足立県人会長によるとバザーは回を重ねるごとに認知度を増し、出店を希望するバザリスタの数も増えてきているという。足立県人会長は「バザーは慈善活動を主な目的としていることがだんだん認知されてきており、趣旨に賛同する多くの方々の来場につながっている」とした上で、「島根県人会では慈善バザーを今後も継続し、微力だが福祉団体を側面から支援したい」との考えを述べた。バザーは今年も11月に開催される予定。 2013年3月13日付
県人会役員改選で異例の人事―。駐在員として2011年から当地で暮らしている村信政幸さん(60)が、鳥取県人会の役員に選ばれた。赴任以前にも親戚が居たことから、定期的にブラジルを訪れていた村信さん。今回、本橋幹久県人会長から直々に要請があり、役員に就任した。同県人会役員の任期は1期2年間。新たな風を吹き込むことにつながるか、期待が高まる。 クリチバに居る伯父が50年前に移民としてブラジルに渡っていたことから、村信さんは学生時代に初めて当地を訪れた。以降、4~5年に1度の頻度で足を運んでいる。 現在、自身が勤めている企業内で日本からの駐在員は村信さんただ1人だが、日系の社員も居るという。「ブラジルは駐在員が来ても差別を受けることなく居心地が良い。苦労された1、2世の苦労のたまもの」と感じているそうだ。 伯父から「県人会に世話になったと刷り込まれていた」という村信さん。着任してすぐ県人会の門戸をたたいた。ブラジルに来る前から鳥取県を出て国内各地で暮らしていた村信さんは、母県を「日本の中では人口も少ないし、肩身が狭い」と見ているが、県人会の傘踊りや日本祭りでの郷土食の人気には驚いたという。 新役員人選の時期、本橋会長から電話があり役員入りの相談を受けた。「伯父が世話になったことへの恩返し」と、その電話で役を引き受けた。 高齢の役員が過半数を占める中、自身の役割について「違うものの見方をすることで、会をもっと良くしようということなのだろう」と語る村信さん。以前暮らしていた兵庫県神戸市で自治会の役員を務めたことから、その経験を生かしていきたいと考えている。 村信さんによると「引退した世代と女性、それと現役世代の3者がうまく動けば活発化する組織になる」。県人会で役を担うにあたって「30~40代の若い方へ橋渡しの手伝いができれば」と抱負を述べた。 新役員が発表・承認された総会後の新年会では、得意のドジョウすくいを披露。「おじいちゃんたちが喜んでくれると思って」舞台に立った。鳥取県人会の新年会では傘踊りや銭太鼓、日本舞踊といった定番の出し物が繰り広げられる。そんな中、見慣れない演目に視線が集中。ドジョウを捕まえた場面では、生きの良いドジョウの動きに歓声が上がった。 駐在員仲間に県人会の活動に参加している人は居らず、「もったいない」と感じているという。企業同士のつながりを尊重しながらも、故郷を思う人たちが集う県人会には特別な思い入れがある様子だ。 これまでかかわりの少なかった日系コロニアと日本人駐在員の間に生まれた接点。今後どういった広がりを見せるのか。展開に目が離せない。 コラム【モザイク】 日本の宴会芸の定番「ドジョウすくい」。県人会の新年会で披露した村信さんは「30年ほど前、名人に教わったことがある」そうだ。ブラジルへ来る際、「こんなことがあるんじゃないか」と必要な道具を日本から持参した。到着後、社内の宴会や駐在員仲間とのフェスタで披露したところ大好評。「喜んじゃって、友人も即興で衣装を付けて盛り上がった」という。笑顔と笑いが起こるのは必須で、「CDとザルがあればできる」という手軽さも利点。宴会芸にお困りの人が居たら「ドジョウすくい」を勧めてみては。 2013年3月13日付
「いまだに自分たちの家に帰ることもできず、復興しているとはとても思えない。私たちの声を聞いてほしい」―。日系6団体、被災県県人会共催の東日本大震災犠牲者三回忌追悼法要及び追悼式典が、9日午後2時からサンパウロ市(聖市)リベルダーデ区の文協記念講堂で行われ、法要と式典に出席した福島・岩手両県で被災した高校生たちは、被災地の現状を訴えた。会場では、震災で犠牲となった約1万8500人(行方不明者約2700人を含む)の冥福と被災地の一日も早い復興が祈られたが、わずかに約200人が出席したのみで、寂しい法要となった。 午後2時から始まった法要は、仏教婦人連盟によるコーラス「ささぐみあかし」で始まり、それに合わせて仏教連合会の諸僧たちが入堂した。 木多喜八郎文協会長によるあいさつ、松峯慈晄導師焼香に続き、園田昭憲県連会長が追悼の辞を述べ、2年前の3月11日に発生した震災で約1万8500人が一瞬にして命を絶たれたことに言及。「幸せな家庭が壊され、残された若い人たちの無念さを思うと察するに余りある。我々はこの悲惨な事実を次世代に受け継いでいくことを皆さんと共に誓いたい」とし、犠牲者たちの冥福を祈った。 引き続き、舞台上では福嶌教輝在サンパウロ総領事をはじめ、宮城、岩手、福島、茨城、青森、千葉の被災県県人会及び日系団体代表が焼香。また、今月7日に高校生平和大使としてブラジルを訪問し、自ら被災した福島県南相馬市出身の高野桜さん(18、小高工業高校3年)と岩手県陸前高田市出身の佐々木沙耶さん(18、高田高校3年)の2人も登壇して焼香を行った。 法要後に行われた追悼式典では、福嶌総領事があいさつを行い、犠牲者への哀悼の意を捧げるとともにブラジルからの義援金が日本の復興の一助になったことにも触れ、日本政府を代表して改めて感謝の気持ちを表した。 被災地からのメッセージとして現状を報告した高野さんは、現在も家族が離れ離れになって避難生活を強いられ、震災から2年たった今でも「毎日、不安におびえて生活している」ことを説明。「日本国内では福島は復興が進んでいると言われていますが、いまだに家に帰ることもできず、復興には全然向かっていません。国内でも『放射能を持ってくるな』と偏見を持たれている中、私たちが元気で頑張っていることを皆さんに知ってもらいたい」と強調した。 佐々木さんは陸前高田市にあった自宅が津波に流され、現在も大船渡市の仮設住宅に住んでいるという。「今まで経験したことのない地震の揺れの後、30分ほどして地鳴りがしたかと思うと、津波が近くまで来てぎりぎりのところで逃げることができました。運良く家族は無事だったですが、自宅が無くなりました。世界に日本の復興のニュースが流れていますが風評被害もあり、復興ができているとはとても思えません。ブラジルの皆様の温かいお気持ちには感謝しています。これからも私たちのことを忘れないでください」と被災地の実情を訴えた。 同式典は被災県県人会を代表して永山八郎福島県人会長のあいさつ、国際交流基金の震災関連ビデオ上映、菊地義治援協あいさつにより終了した。 若い世代の出席がほとんどなかった中で、本門仏立宗信徒として昨年に続いて今年も参加した聖市リベルダーデ区在住の石原アラン勇二さん(25、3世)は、「震災が起こったことは本当に悲しいが、多くの人が日本の(被災地の)人たちのことを気にしていることはうれしい」と話していた。 岩手県人会の千田曠暁会長は、昨年6月に母県の陸前高田市や大船渡市の被災地を自身で訪問。「家がなく、がれきがたまった風景を見て空虚な気持ちになりました。(被災者が)どうやって明日から生活するのかなどさまざまなことが頭に浮かび、一日も早い復興のために私たちにも協力できることをやっていこうと思いました」と県人会としての協力姿勢を示していた。 なお、この日受け付けられた義援金は3925レアルで、11日午前に文協事務局から県連事務局に預けられた。同義援金は今後、被災地に直接届けられる予定。 コラム【モザイク】 昨年の震災追悼法要では同じ文協記念講堂に約600人が詰め掛けたが、今年はわずかに約200人の出席と少なかった。主催者側の広報不足か、日系社会の意識の低さかは分からないが、被災者の思いとは裏腹にブラジルでは震災への思いも年々風化している様子。高校生たちが地元の現状を訴えているが、果たしてこのままで復興は本当に進むのか。日本国内では、被災者の転住、仮設住宅や補償金など数々の問題がいまだに山積している。海外に住む日本人として、被災地への息の長い物的及び精神的支援を考える必要があるのでは。 2013年3月12日付
ニッケイ新聞 2013年3月9日 秋田県庁国際課の斎藤小夜里主事(25、秋田)が、秋田県人会やブラジルの状況を視察するため、1日に来伯した。 主な目的は県と県人会の交流の活発化、サイトの制作指導、ブラジルの視察の三つ。日本で本紙を読み、日系社会に関心をもっていたという斎藤主事は「日系社会と生で触れるのは初めて。この機会に色々勉強し、帰国後周りに伝えたい。色々視察して、これからブラジルで県のどんなPRが出来るか考えたい」と意気込みを語った。 13日まで滞伯し、聖市をはじめオザスコ、モジ、サントスを訪れ、同県出身者の高岡庸二郎さんの大農場や、大石博道さんが経営する大石倉庫、アルコール精製工場や日本移民史料館等を見学する。
