ブラジル長崎県人会(川添博会長)は、長崎市(田上富久市長)から届けられた原爆の悲惨さを伝える紙芝居を4月29日、サンパウロ州(聖州)教育局国際関係部に寄贈した。当日は教育局会議室で寄贈式が行われ、三浦イレーネ補佐官、日野寛幸氏らが出席した。
これは州教育局を通じ、紙芝居の原本を聖州立長崎小学校(ルイス・ロドリゲス・マリア校長)へ送るとともに、他の州立校へもPDF版で教材として送り、有効活用してもらいたいとの願いを込めたもの。原本は日本語だが、県人会青年部と役員でポルトガル語への翻訳を行い、日ポ両語での上演が可能となる。
寄贈に先駆けて行われた会議では、州教育局のモビリダーデ・インターナショナル・プログラムについての説明と、2014年に州教育局が研修生を日本へ送り出す予定があることから、日本の日本語関係機関への連絡協力要請がなされた。
ちなみに、紙芝居の題名は(1)「瞳の中の子供たち」(2)「私達が伝える被爆体験」。(1)は弓井一子小学校教師の体験談に基づいたもので、長崎から伝える平和の紙芝居コンクールで長崎平和賞を受賞した作品。作者は田島秀彦氏。(2)は長崎市立桜馬場中学校編。
川添会長は「この紙芝居の活用により、反核兵器への思いと平和のありがたさ、そして日々直面している暴力を無くすことまで広げて考えるきっかけとなってもらえればうれしい」と話している。
長崎県人会では、「日本語教材としても使える」とし、これら紙芝居のPDF版を希望する日本語学校や団体の希望を受け付けている。申し込みは同県人会(nagasaki brasil@gmail.com)まで。
2013年5月10日付
