県連(園田昭憲会長)主催の東北被災者招へい交流事業により、東北被災3県(岩手、宮城、福島)から推薦された被災者ら3人が13日から初来伯し、15日、同事業の本橋幹久実行委員長と木原好規委員の案内で来社した。
来伯したのは、松本康裕さん(29、宮城県名取市)、大和田加代子さん(52、岩手県陸前高田市)、天野和彦さん(54、福島県会津若松市)の3人。25日までの13日間にわたってサンパウロ、リオ、イグアスの滝と隣国パラグアイのイグアス移住地も訪問し、各地での交流や講演活動を行う。
津波による被害で危うく命を落としそうになった経験を生かし、地域の復興や防災講習などを精力的に行っているという松本さん。日本国内をはじめ、ブラジルなど海外各国から「十分な支援を受けた」とし、「ブラジルに来るまで日本移民の歴史を知らなかったが、(移民が)重要な日本の海外資産として日本で広く知ってもらうためのお手伝いができれば」と語った。
被災者自身が復興支援を行う団体「ちーむ麻の葉」代表を務める大和田さんは、「被災地からブラジルに来ることも大事だが、ブラジルの日系人の方々に日本に来てもらって講演する機会もできれば」と述べ、「ブラジルに住んでいる皆さんの古里の思いに応えられるような再生ができれば」と意欲を見せる。
福島大学で「うつくしまふくしま未来支援センター」特任准教授として調査・研究等を行っている天野さんは、被災地で実際にイグアス移住地からの豆腐の支援を受けたことを喜ぶ。「初動の時は物や金を支援してくれることがありがたったが、現在の我々にとって大事なのは『忘れないでほしい』という思い。今回のブラジル訪問で、直接私たちの話を聞いてくれるということが何よりもうれしい」と天野さんは、初来伯の意義を語った。
一行は、今週末の日本祭り会場で震災復興写真展と岩手県から持参した復興関連映像ブースに適時待機する。
そのほか3人は、23日午後6時半からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagun des, 152)で開催される「大震災から2年余、伝えておきたいこと」をテーマにした講演会を行う。同講演会は日本語で行われ、ポ語通訳が付く。
詳細は県連事務局(電話11・3277・6108か3277・8569)まで。
2013年7月17日付
