【既報関連】県連(園田昭憲会長)主催の東北被災者招へい交流事業により、13日から来伯している被災者3人(岩手、宮城、福島各県からの推薦)の歓迎会が、15日午後7時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会会館で行われた。
歓迎会には、県連及び岩手、宮城、福島の東北3県人会関係者ら約20人が集まり、「お国言葉」で親睦を深めた。
歓迎会では、菊地義治援協会長の発声で乾杯の音頭が取られた後、それぞれが自己紹介を行った。
被災者の中で紅一点の大和田加代子さん(52、岩手)は「こうしてブラジルに招いてもらったことで皆さんのことを知り、日本で日系社会のことを広めたい」と述べ、関係者への感謝を示した。
松本康裕さん(29、宮城)は「震災で死にかけて2度目の人生を生きている気分」と自身の思いを語り、「ブラジルには宮城県から進出している企業が無いと聞かされ、今後何らかの形で企業誘致できるように支援したい」と話していた。
天野和彦さん(54、福島)は今回の来伯の目的が、「被災地の現状を知ってもらい、支援の輪を広げること」のほかに、「日本移民の皆さんから学ぶヒントが今の被災者の我々にある」と強調。さらに「今までは『震災のせい』と言ってきたが、震災がなければこうして皆さんとお会いすることも無かったと思う。ブラジルでの日々が『震災のお陰』と言えるようにしていきたい」と述べ、今後の継続した交流を望んでいた。
コラム【モザイク】
「この会場(宮城県人会館)に入った時はブラジルとは思えなかった」と話すのは、県連の被災者招へい事業で初来伯した福島県出身の天野和彦さん(54)。歓迎会の席上で、「これは結構きついね」などと言いながら早くもカイピリーニャの味を覚えてご満悦の様子で、笑顔を見せながら東北3県人会関係者と打ち解けていた。同事業から日伯の新たな交流が生まれ、停滞しつつある県人会を巻き込んだ活動などにつながれば面白いのだが。
2013年7月18日付
