郷土食 53の県人会・団体が参加
いよいよ、きょう19日から開催の第16回フェスティバル・ド・ジャポン(県連日本祭り)。例年に増して規模は大きく、3日間で約20万人の来場が予想されている。来場者の多くが目当てとしているのが「郷土食コーナー」で、今年は53の県人会と団体がブースを構える。年に1度の祭りに向け各出店団体は準備に余念がなく、今年も個性豊かな郷土食を販売する団体が多い。昨年からすると愛媛県人会が2年ぶりの参加。一方で茨城県人会が不参加を決めるなど、出品料理も含めて若干の変化が見られる。動きのある県人会の様子を伝える。
各出店団体の出品リストを見ると、相変わらず焼きそばを販売する団体が多く、53団体中12団体に及ぶ。またギョーザの出品も10団体と多く、そのほか、ラーメン、天ぷら、パステル、手巻きといったブラジル人に親しまれた料理が主となっている。
そうした中、すっかり和歌山県人会(木原好規会長)の味となった関西風お好み焼きは今年も例年通り販売される。木原会長によると昨年と同様、4500食の販売を予定しており、3日間で使うキャベツは大玉400個。特性タレ240リットルを用意して連日、約50人体制で調理・販売に挑むという。
また今年は人気を考慮して、長蛇の列ができても他のブースに迷惑が掛からないように、同県人会だけ会場手前のブースに例外的に固定されるという異例の措置が県連側から取られたという。開催目前を控え木原会長は「えらい規模になってしまって私の責任も年々増すが、満足してもらえるように今年も頑張りたい」と淡々と意気込みを語った。
一方で「アイスクリーム天ぷら」なる、一般料理とは一線を画したものを販売するのが佐賀県人会(吉村幸之会長)だ。同県人会事務の長谷服枝さんに よると、販売を始めたのは約5年前。以後順調に売り上げを伸ばし、昨年はアイスクリーム天ぷら3500個を販売し、完売したという。同料理はアイスにカス テラ生地を薄く刻んだものをまぶし、当日、衣を着けてアイスが溶けない絶妙のタイミングで揚げる。同祭2週間前から製作に取り組み、準備万端だという。
長谷さんは「油で揚げるので衛生的にも楽。衛生面で引っかかって罰金を取られたら元も子もないからね」とメリットを挙げ、今年は新たに春巻きの皮にチョコ を包んだ「チョコレート春巻き」なるものを200個試作し、販売する予定だという。あくまでオリジナルにこだわる姿勢が他の団体とは異なる。
2年ぶりに出店する愛媛県人会(西村定栄会長)は、今年60周年記念を予定しているほか、青年部から出店の要望を受けての参加となる。同県人会事務の武田 マリアさんによると「今年はやる気がある」らしく、青年部主体で婦人部が手助けする形で運営し、同県名産のタルトや、焼き飯、ギョーザを約50人体制で調 理・販売する予定だ。
対照的に県人会で唯一参加を見合わせたのが茨城県人会(鈴木康夫会長)。事務の山口昭康さんによると「書道と墨絵のコーナーに1世が多く参加するので人が集まらなかった。よその県人会と同じで2、3世はなかなか参加してくれない、努力はしたんだが」と渋々出店を断念 した理由を答えた。
同祭は本日正午から開催。ただし郷土食コーナーは13の団体が20、21日のみの出店となるため、お目当ての料理を食したい人は事前に確認が必要となる。ブース配置図、各団体の出店料理詳細は本紙13日付特集で紹介されている。
2013年7月19日付
