8カ国40人の学生が参加
「地球に優しい技術と進歩」と題された今年の日本祭り。サンパウロ総合大学理工学部主催の「IDC国際親善ロボットコンテスト」が、19日午後2時から企業ブースの一角で開催され、今年で24回目を迎える同大会にはブラジルのほか、日本、シンガポール、モロッコ、フランスなど8カ国から理工系の学生約40人が参加した。
同大会では1チーム5人の国籍混成チームが編成され、学生たちは英語などで意思疎通を図りながら、それぞれのチームが特徴のある3台のロボットを製作して大会に臨んだ。
日本から学生を引率した東京工業大学の山北昌毅准教授によると、同コンテストの特色は次の2点にあるという。第1点は、この手のロボットコンテストにありがちな各大学や各国対抗の競技ではないこと。2点目は、コンテスト開催の2週間前に学生たちが顔合わせをするまで、グループの振り分けはおろか、競技方式、材料の一切が学生たちには知らされないこと。
山北准教授はこの2点について、「異なる文化や教育を受けてきた学生たちが協力し合うことで刺激的なものなる」「全くの公平が図られ、学生一人一人のポテンシャル(潜在能力)が試される」と、同コンテストの趣旨を語った。
今大会の競技方式は3台のロボットを活用し、球や筒を所定の箱に入れ、得点を競うというもの。学生たちは試合寸前までロボットの調整を続け、時には相手チームのロボットを邪魔しながら白熱した試合を繰り広げた。
会場には約80人が詰め掛け、特設されたスタンドから声援を送った。とりわけ、客席で目立ったのは子供たちの姿だった。子供たちは、ロボットの一挙一動を興奮した面持ちで見つめ、大きな歓声を上げていた。
準決勝では優勝候補筆頭のチームがマシントラブルで敗れるという波乱も起きた今大会。午後6時から始まった決勝戦では、レッドチームが接戦の末に勝利し、 栄冠に輝いた。山北准教授はレッドチームの優勝について「アイデア、ロボット操縦の練度ともに申し分なかった」と一言。
メンバーの一人で東京電機大学3年生の芹澤卓哉さん(21)は本紙の取材に対し、「英語があまりうまくないのでコミュニケーションには苦労したが、自分にとってとても良い経験になった。優勝してうれしい」と話し、満面の笑みを見せた。
2013年7月24日付
