06/03/2026

Dia: 30 de julho de 2013

東北被災者招へい交流事業  県連(園田昭憲会長)主催の「東北被災者招へい交流事業」により来伯した被災者3人(岩手、宮城、福島各県からの推薦)が、23日午後6時半からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の宮城県人会館で講演を行った。「大震災から2年余、伝えておきたいこと」と題された同講演会では、大和田加代子さん(52、岩手県陸前高田市)、松本康裕さん(29、宮城県名取市)、天野和彦さん(54、福島県会津若松市)の3人がそれぞれの被災体験や被災地の実情を来場者約130人を前に語った。  講演会には園田県連会長、木多喜八郎文協会長、菊地義治援協会長ら主要日系団体代表のほか、在聖総領事館から成田強領事部長が出席した。あいさつに立った園田会長は「これを機会に忘れてはいけない事実を被災者の方々と共有し、今後も日本の復興に微力ながら協力していきたい」と述べ、同事業を企画した経緯などを説明した。  最初にマイクを握った大和田さんは、涙ながらに被災地の様子を語った。壇上のスクリーンに遺体収容所の写真が映し出され、大和田さんによって遺体確認作業についての説明がされると、会場では首を横に振り、涙をぬぐう来場者の姿もあった。 大和田さんは赤十字を通じて被災者に渡った支援物資や義援金の分配状況なども紹介し、来場者に何度も感謝の言葉を述べた上で、「これからも被災地を皆様の心の片隅に置いてくれるようお願いします」と頭を下げた。  続いて松本さんは、津波によって甚大な被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区の復興に向けた取り組みを説明した。松本さんは「復興の形はなかなか見えてこない が、もう一度頑張ろうと皆で励まし合っています」と話し、被災地では被災者同士が手を取り合って前を向いている様子を明かした。  また、松本さんは震災時に間一髪のところで一命を取り留めたエピソードを紹介し、「何か一つでも欠けていたら私は死んでいました」と話し、「昔の閖上を心にとどめながら楽しく生きていこうと思っています」と語った。 最後は、福島県内最大規模の避難所で運営責任者を務めた天野さんが、避難所や震災後も原発事故などに揺れた福島県の実情を語った。天野さんは、震災後に相次 いで起きた高齢被災者の自殺に言及した上で、「希望をなくすと、人は死ぬんだと知りました。今この瞬間にも古里を失っている人がいる現実を知ってほしい」 と来場者に語り掛けた。  3人の講演が終わると質疑応答が行われ、来場者からは被災地の様子を尋ねる問いや励ましの言葉が3人に盛んに投げ掛けられた。 当日会場を訪れていた大野正人さんは本紙の取材に対し、「震災から2年がたっても、まだ何も終わっていないんだと知った。これからもコロニアが一丸となって支援するべきだ」と講演の感想を語った。   コラム【モザイク】   「被災者招へい事業」で来伯した3人のうちの1人、大和田加代子さんは被災者支援団体「ちーむ麻の葉」の代表を務める人物。同団体は、仮設住宅に住む高齢者にアクリルたわし製作などを嘱託し、その販売利益を被災者に還元する活動を行っている。大和田さんはモザイク子の取材に対し、「家や畑を失った高齢者たちは暇を持て余し、みるみる心が弱っていった」と語り、同団体の設立理由は「高齢者の自殺予防」にあったことを明かした。 ◎  震災から半年以上がたち、被災地が震災から初めて迎えた鬱積(うっせき)とした冬。声を大にして語られることは無いが、高齢者の自殺は、東北の被災地各所で問題になっていたことだという。講演会での3人の話には、モザイク子の胸もきつく締め付けられた。3人の口からは「被災地を忘れないでほしい」という言葉が幾度も出てきた。日本から遠く離れたここブラジルにも、被災地を気に掛ける人間が大勢いることをアピールすることで、助かる命もあるのではないだろうか。各日系団体には同事業を一区切りとせず、今後も被災地支援にリーダーシップを発揮してもらいたい。 2013年7月27日付
 ブラジル宮城県人会(中沢宏一会長)は、22日午前11時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の同県人会館で創立60周年記念式典を開催し、同県人会員ら約100人が節目の年を祝った。 同式典に先立ち、中沢会長と若生正博副知事ら8人が会館前のファグンデス街で桜の植樹式を行った。  その後、同式典が開会。日伯両国国歌斉唱、黙とう、来賓紹介に続きあいさつに立った中沢会長は、若生副知事ら公式訪問団に礼を述べたほか、導入から今年で35年を迎える仙台七夕祭りの一層の普及などを誓った。 次に若生副知事が祝辞を読み上げ、ブラジルにおける移民の功績に敬意を表した上で、「震災直後、県人会からいち早く温かい激励を受けて、改めて強いきずなを感じた」と述べ、ブラジルから同県に寄せられた義援金や支援に感謝の意を示した。  また、若生副知事は被災地の復興の様子についても触れ、「復興は道半ばだが、皆様が多大な困難を乗り越えたように私たちも必ず復興を成し遂げ、発展していきたい」と復興への決意を語った。 引き続いて福嶌教輝在聖総領事、梅原廣同県国際化協会専務理事、園田昭憲県連会長、シノハラ・ロシャーナ・ニッポ・カタリネンセ協会会長、安部順二連邦下議、羽藤ジョージ聖州議員らが祝辞を披露した。  式典では、宮城県から県人会員21人に功労賞が授与されたほか、ブラジルゲートボール連合とサンタ・カタリーナ日本語学校に東日本大震災の義援金に対しての感謝状が授与された。また、中沢会長は「みやぎ海外絆大使」に任命され、記念のプレートと名刺が若生副知事から贈呈された。  式典の締めくくりには、宮城県民歌「さんさしぐれ」が出席者全員で斉唱され、佐藤右一副会長の音頭による万歳三唱で幕を閉じた。 閉会後、中沢会長は本紙の取材に対し、「今まで以上のことをやるのは難しいが、被災地への支援は今後も続けていきたい」と意気込みを語った。  なお、今回表彰された功労者は次の通り(敬称略)。 伊藤ふみえ、後藤信子、佐々木光躬、佐藤吉之助、菅原和司、石田俊郎、岡崎幸雄、木幡寿朗、佐藤重四郎、大橋重夫、加治たか子、加治千恵子、山中しのぶ、佐藤輝子、鈴木恵子、安孫子澄夫、芳賀七郎、牧野初枝、鈴木典夫、小竹京子、岡崎加代子。 2013年7月30日付
 今年の第16回日本祭り開催期間中、在サンパウロ総領事館のブースでは、フリースタイル・フットボール世界大会の2012年度チャンピオンである徳田耕太郎さんと2011年度チャンピオンで日系ブラジル人のケイ・エドワルドさんが華麗な妙技を披露し、ブースいっぱいに集まった観客200人以上を魅了した。 フリースタイル・フットボールは、サッカーボールを軽快な足さばきで自由に操り、全身を使ってさまざまな技を披露し、自己を表現する新しいスポーツ。「トクラ」の愛称で親しまれている徳田さんは「ただのリフティングとは違う」と強調する。  当日、徳田さんは「少しでも観客を喜ばせたい」と話し、セルジオ・メンデスの「マシュ・ケ・ナダ」を選曲。ボールを蹴り上げ、バック宙して膝でキャッチして着地する代表的な大技「トクラ・クラッチ」を成功させると、会場からは大歓声が沸き起こった。また、演技後には汗を流しながら、写真撮影やサインを求める観客に笑顔で応じていた。  フリースタイル・フットボールに転向する以前に9年間のサッカー経験がある徳田さんは、サッカー人気が根強いブラジルには特に思い入れが強いという。昨年12月には初来伯を果たし、あこがれのネイマール選手とのセッションも実現した。徳田さんはその時の様子を振り返って「本当にうれしかった。よく『顔が(ネイマールに)似てるね』と言われるので不思議な感覚だった」と話した。  身体能力の違いから、欧米選手に比べてアジア系選手は不利だと言われているが、徳田さんは日本人選手の強みである技の速さ、緻密(ちみつ)さと独創性を生かして活躍している。また、チャンピオンとして「フリースタイル・フットボールがどこに行っても認知されること」を目指し、世界中で普及活動を行っている。 フリースタイル・フットボールは、インターネットの動画共有サイトでも多数取り上げられるなど、近年大きな盛り上がりを見せている。また、徳田さんを筆頭に日本人選手の活躍が目立つ中、今年9月には東京で世界大会の開催が予定されている。 2013年7月27日付
ニッケイ新聞 2013年7月27日  先週末の県連日本祭りには、3千キロも離れたパラー州都ベレンから汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)が今年も出店した。  今回からトメアスー総合農業協同組合(CAMTA)も斉木仁イヴァンさんら3人が参加して、熱帯果実ジャムやアンジローバ油など各種特産品を販売した。  4回目の出店となった同日伯協会からは堤剛太さん(65、東京)ら5人が参加し、ノニやアマゾン、同地特製の匂い袋などを販売した。パラー州旗を掲げて観光局から頼まれた観光地紹介パンフレットを配布するなど、注目を集めていた。  堤さんは「北伯県連関係者も訪れ、計20人ほどが来聖した」と日本祭りへの関心の高さを窺わせた。さらに遠路出店する意義を「こうやって参加することで聖市の各団体との交流を深められれば。昔パラー州に住んでいた人で、こっちに引っ越した方などが懐かしそうに来てくれる。パラエンセの再会の場にもなっており、絆を深める重要な機会」と説明した。
ニッケイ新聞 2013年7月27日  岐阜県教育委員会(松川禮子教育長)が主催する『平成25年度岐阜県農業高校生海外実習派遣事業』で派遣された10人の県内農業高校生と引率教員2人が19日に来伯、22日に来社し意気込みを語った。  同制度は、国際的な広い視野を持ち、積極的に農業に取り組む青年を育成することを目的に1978年に開始。高校2、3年生が対象で、35回目となる。  生徒代表を務める大井樹里さん(16、岐阜、県立岐阜農林高校)の実家は、曽祖父の代から続く酪農家。「海外農家の経営や飼料給与の方法を学びたい」と目を輝かせた。 副代表の若宮弘治さん(17、岐阜、県立飛騨高山高校園芸科学科)も「日本にはない大規模農業、施設園芸を見るのが楽しみ。優れたところを学び取って将来に生かしたい」と力強く語った。  引率する箕浦誠団長は「参加する生徒の多くは農家の後継ぎ。貴重な経験を生かし、将来の岐阜県の農業を引っ張っていく人材に成長して欲しい」と期待を込めた。一行は8月1日まで滞伯し、聖州サンミゲル・アルカンジョや聖市内の農家などで実習・見学後、オランダを訪問する。