今年の第16回日本祭り開催期間中、在サンパウロ総領事館のブースでは、フリースタイル・フットボール世界大会の2012年度チャンピオンである徳田耕太郎さんと2011年度チャンピオンで日系ブラジル人のケイ・エドワルドさんが華麗な妙技を披露し、ブースいっぱいに集まった観客200人以上を魅了した。
フリースタイル・フットボールは、サッカーボールを軽快な足さばきで自由に操り、全身を使ってさまざまな技を披露し、自己を表現する新しいスポーツ。「トクラ」の愛称で親しまれている徳田さんは「ただのリフティングとは違う」と強調する。
当日、徳田さんは「少しでも観客を喜ばせたい」と話し、セルジオ・メンデスの「マシュ・ケ・ナダ」を選曲。ボールを蹴り上げ、バック宙して膝でキャッチして着地する代表的な大技「トクラ・クラッチ」を成功させると、会場からは大歓声が沸き起こった。また、演技後には汗を流しながら、写真撮影やサインを求める観客に笑顔で応じていた。
フリースタイル・フットボールに転向する以前に9年間のサッカー経験がある徳田さんは、サッカー人気が根強いブラジルには特に思い入れが強いという。昨年12月には初来伯を果たし、あこがれのネイマール選手とのセッションも実現した。徳田さんはその時の様子を振り返って「本当にうれしかった。よく『顔が(ネイマールに)似てるね』と言われるので不思議な感覚だった」と話した。
身体能力の違いから、欧米選手に比べてアジア系選手は不利だと言われているが、徳田さんは日本人選手の強みである技の速さ、緻密(ちみつ)さと独創性を生かして活躍している。また、チャンピオンとして「フリースタイル・フットボールがどこに行っても認知されること」を目指し、世界中で普及活動を行っている。
フリースタイル・フットボールは、インターネットの動画共有サイトでも多数取り上げられるなど、近年大きな盛り上がりを見せている。また、徳田さんを筆頭に日本人選手の活躍が目立つ中、今年9月には東京で世界大会の開催が予定されている。
2013年7月27日付
