母県から喜納議長ら慶祝団も出席
ブラジル沖縄県人会・ブラジル沖縄文化センター(田場ジョルジ会長)主催の沖縄移民105周年記念式典が、9日午後7時からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催された。式典には国会・州議員や各日系団体代表、一般合わせて約250人が参加したほか、沖縄県議会から喜納(きな)昌春議長をはじめとする10人の慶祝団も来伯して盛大に執り行われた。13年ぶりに3回目の来伯を果たした喜納議長は「沖縄のことを伝えたい」と意気込みを語り、「前回の来伯時よりますます発展している。島国とは違うブラジルの活力には圧倒された」と驚きを隠さなかった。
式典には沖縄議員団のほか、下院議員の大田ケイコ氏、安部順二氏、飯星ワルテル氏、西本エリオ、羽藤ジョージ両聖州議、市議会議員の大田マサタカ氏、野村アウレリオ氏、羽藤ジェオルジ氏、福嶌教輝在サンパウロ総領事、日系3団体の各代表らが来賓として出席した。
式典は、知花ルイ式典実行委員長の開会宣言に続いて、日伯両国歌斉唱、開拓先亡者への黙とうが行われた後、田場会長が「移民の先駆者たちの苦労と努力を忘れてはならない。日系としてのルーツを大切にし、次世代に伝えていく必要がある」と式辞を述べた。
また、福嶌総領事は「沖縄移民の105年の歴史は、笠戸丸着伯から始まる移民全体の歴史と一致する」と述べ、同県人会の重要性を強調した上で、特に長年の文化普及活動を評価した。
「グスーヨー。ボアノイテ」とウチナーグチ(沖縄方言)とポ語であいさつし、会場を沸かせた喜納議長は、田場会長が就任時に沖縄にあいさつに訪れたことや2011年に母県で開催された「第5回世界ウチナーンチュ大会」にブラジルから1000人以上の参加があったことに触れ、「県人会と母県のつながりが強まっている。今後若い世代への継承を期待する」と話し、交流促進のため最大限努力していく姿勢を示した。
その後、園田昭憲県連会長、大田ケイコ下議があいさつした後、元県人会理事の金城徹さん(91)に感謝状が贈呈された。金城さんは沖縄文化セン ター設立時に土地を寄贈したほか、長年理事を務めたにもかかわらず、任期中一度も休んだことがないという熱心な活動で同県人会の発展に大きく寄与したと評 価された。
引き続き、州議会及び県人会と慶祝団の間でそれぞれ記念品の贈呈が行われた。西本州議から記念品を受け取った喜納議長は「一番目立つところに飾って、県民にブラジルとのつながりをアピールする」と感激した様子で語った。
同県人会の大城竹友評議委員長が乾杯の音頭を取り、ケーキカットの際には「パラベンス」が歌われた。その後食事を取りながら民謡や琉球舞踊「四つ竹」などの余興が披露された。
糸満市出身で今回初来伯した西銘純江県議は、琉球大学在学時代に1年間ブラジル人留学性とルームシェアした経験を持ち、また義父が1世移民であることから ブラジルについて「身近な国」という印象を持っていた。初来伯について「すべてがダイナミック」と感想を述べ、沖縄移民105周年について「先人移民の勇 気には涙ぐましいものがある」と感慨深げに話した。
また、与儀昭雄元沖縄県人会長は「慶祝団が来伯する意味は大きい。今後もっと母県との交流が活発になれば」と式典を総括した。
2013年8月17日付
