在聖総領事館公邸で200人を招待
17日のブラジル三重県人移住100周年記念式典を皮切りに21日まで滞在した鈴木英敬知事(39)を団長とする県議会議員、経済、民間使節団の計66人。19日正午からサンパウロ(聖)市モルンビー区のサンパウロ総領事公邸で開催された「三重プロモーション」では、ブラジルの日系議員、企業・団体関係者など約200人を招待し、三重県の特産、観光などについて鈴木知事が自らプレゼンテーション(紹介)を行った。また使節団の日本酒や豆腐メーカー代表者らが試飲や試食を通じて特産品をアピール。同県伝統産品や観光ポスターの展示、観光PR用DVDの上映などを交え、三重を全面的にアピールした催しとなった。
使節団一行は今年、サンパウロ州と姉妹州県締結40周年、ブラジル三重県人移住100周年、サンパウロ総合大学(USP)と三重大学との学部間協定の締結などを踏まえ、17日の式典をはじめとする滞在期間中にアルキミン聖州知事との会談、USP訪問やサンパウロ工業連盟を訪問するなど精力的な活動を展開している。その中のメーンイベントとなる三重プロモーションは、三重県と在サンパウロ総領事館の共催。地方自治体と日本政府が共同で同規模のイベントを開催するのは初めての試みとなる。
会場では大勢の出席者が見守る中、福嶌教輝在サンパウロ総領事が冒頭「今回の企画を機に、三重の素晴らしい産物・文化・味を体感して、三重を知ってもらいたい」とあいさつ。続けて鈴木知事が「土曜(17日)の式典ではサンバも踊ったし、唯一サンバが踊れる知事として勢いよく三重をアピールしたい」と切り出し、早速プレゼンテーションを始めた。
プレゼンテーションでは「伊勢神宮」「忍者」「鈴鹿」などを取り上げ、「伊勢神宮は神社の頂点に位置し、日本人の心のふるさと」と説明。また「鈴鹿サーキットはアイルトン・セナも活躍した場所。前回のF1大会ではブラジル人のマッサにメダルを手渡した」などと通訳を交え、ブラジルからの招待者に興味を引く内容が主となった。
さらに同県特産の松阪牛について「1頭5000万円で落札された牛もある。輸出はしてないのでぜひ、三重に来て食べてもらいたい」と語ったほか、 「1万2000人のブラジル人が三重に在住し、県を支えている。66人がブラジルに来たのも交流に懸ける思いがあるからで、今後は友好交流から経済交流へ とシフトしていきたい」と思いを述べ、プレゼンテーションを終えた。
その後、日本の使節団と招待者を交えた立食形式での懇談会が行われ、会場に展示されている観光ポスターやDVD放映、日本酒の試飲や豆腐の試食などを通じ、三重を全面的にアピールしていた。
自社製日本酒の試飲を行っていた(株)清水清三郎商店(鈴鹿市)の清水慎一郎代表取締役(56)は、昨年の県連主催日本祭り以来、2度目の来伯となる。ブ ラジルに懸ける思いについて聞くと「日本と違い閉塞感がなく伸びしろが十分あり、市場として日本酒のような特別を求める消費要素もある」と語り、滞在中、 ブラジル料理ボリーニャ・デ・バカリャウ(タラのコロッケ)を食べた時、「ワインより日本酒の方が合うと思った。ブラジル料理にはそうしたポテンシャル (潜在能力)もある」と、来伯中に感じたという。
手作り豆腐を製作し試食を行っていた(株)ミナミ産業株式会社(四日市市)の南川勤代表 取締社長(50)は自社で豆腐をはじめ、豆腐製造の機械を製造している。今回の来伯について「ブラジルは日系人も多いし要望の声も寄せられている。このよ うに三重県が積極的なのも心強く、今後輸入の各問題が解決すれば一気にブラジル輸出の風穴が開くはず」と期待を口にした。
そのほか、使節団やブラジル招待者からも県や日本政府に期待する声が多く聞かれた。鈴木知事は懇談会中、招待者らと積極的に交流を行い、午後2時過ぎに日程を終えた。
2013年8月22日付
