母県から8人の慶祝団も参加
ブラジル高知県人会(片山アルナルド俊一会長)の創立60周年記念式典が、24日午前10時からサンパウロ市ピニェイロス区の同会館で開催され、会場には来賓と一般合わせて約200人が参加し、節目の年を祝した。母県からは黒谷正好県議会副議長ら8人が慶祝団として参加したほか、同県出身の故・水野龍氏の三男、龍三郎さん(82)も出席した。文野雅甫氏の司会により式典は予定通り進行され、多くのブラジル日本移民を代表する人物を輩出した県だけあり、規律ある雰囲気の中で執り行われた。
多数の出席者が見守る中、壇上には片山会長、黒谷副議長ら慶祝団、福嶌教輝在サンパウロ日本国総領事、園田昭憲県連会長、山下譲二文協副会長、尾西貞夫援協副会長、中角広喜アルゼンチン同県人会会長、山脇生年パラグアイ同県人会会長、水野氏が並んだ。
片山会長はあいさつで土佐弁を用いて「いごっそう(頑固で気骨のある男)と、はちきん(男勝りの女性)の精神を持った2世、3世の若い会員らと1世の高知県人会員と共に、県人会発展にこれからも努力していく」と、思いを来場者に語りかけた。
黒谷副議長は「県議会、執行部ともどもこれからも末長く、ふるさと高知県とのきずなが続くよう県人会との連携をより一層深め、友好親善を図っていきたい」と森田英二同県議会議長のあいさつ文を代読。また、今回出席を見合わせた尾﨑正直同県知事のビデオメッセージが披露され、「若い世代が中心となって県人会を盛り上げる機運が高まっているとお伺いしております。今後も本県とブラジルの懸け橋としてご活躍いただきますことをご期待いたしております」と祝辞を読んだ。
功労賞と高齢者表彰各授賞式では、婦人部を中心に計9人と100歳以上の会員である山本民樹さんと田鍋義美さんが県人会から賞を受けた。元同県人 会会長の武吉七郎さんは受賞者を代表して、「今まで会員の一人として活動してきただけ。身に余る表彰で誠に恐縮です」と謝辞を述べた。
その後、鏡開き、ケーキカットが行われ、高橋一水名誉会長(74)が乾杯の音頭を取り、会食と懇談会の部に移行。同県人会婦人部が中心となって調理した郷 土料理の鰹(かつお)のタタキや鯛の姿蒸しなどが振る舞われ、参加者は各料理に舌鼓を打った。同時にサンバショーや日本舞踊、カラオケなどが催され、懇談 しながら思い思いの時間を過ごしていた。
功労賞を受賞した自称「仲良し3人組」と語る森岡和さん(93)、大平美佐子さん(92)、石元静恵さん(91)の3人は取材に対し、「県人会を命ある限り支えていきたい。みんなが集まるこの場所は私たちの生きがいの場所」と笑って答えた。
また高橋名誉会長は「1世最後の式典になるのでは。5年先といっても我々にとってはどうなっているか分からないし、祝えるうちに祝っておかないとね。これからは2世、3世の時代」と総括していた。
コラム【モザイク】
コロニアの式典では珍しく、高知県人会の式典は時間通りのプログラムで進行し、気持ちが良かった。式典終了後、司会・進行を務めた文野さんから「この前の岩手の式典が予定時間を大きくオーバーしたことについて書いたモザイクを読んで、今日は時間通り終わらせようと努力したんだよ」と突然言われてびっくり。何気なく書いたコラムがスムーズな運営に一役立ててうれしい限りだ。だが同式典に参加した人は承知のはずだが、時間に追われている意識があったせいか、早口の言葉は聞き取りにくかったのも事実。時間と質を意識して進行するのは難しいか。時間通り進行した一番の要因は、日系議員のあいさつが無かったからに他ならないのも事実かと。
2013年8月28日付
