【ベレン支局】ベレン市近郊に540ヘクタールの自然林を保有する「アマゾン群馬の森」が創立15周年を迎え、その記念式典が8月4日に同地で実施された。アマゾン群馬の森はベレン市から約50キロの近い距離に在り、540ヘクタールの総面積中、74%の400ヘクタールが原始林で、残る140ヘクタールが再生林の森となっている。
開発の進むベレン市近郊で、これだけの広さの原始林が残っているのはまれなことで、政府や大学の研究機関、日本の研究者等による熱帯雨林の研究フィールドとして広く活用されている。
この日、午前10時から行われた式典に先立ち、群馬の森の良き理解者だった故久保田富一郎県議の胸像に、岡島博北伯群馬県人会長より献花が行われた。
引き続き、会館サロンに移り催された式典には群馬県より7人の慶祝団を含め約40人の参加者があり、来賓者を代表して阪野真司在ベレン総領事館領事、生田勇治汎アマゾニア日伯協会長、山中正二パラー日系商工会副会頭、山本陽三北伯県人会協会会長のほか、慶祝団の都丸高志団長らの祝辞が次々に披露されていた。
次いで、参加者一同による記念植樹が群馬の森内の圃場で行われ、この後、群馬県人会が準備した昼食を取りながらの懇談に移っていた。
1992年にリオ市で実施された地球環境サミットを契機に、北伯群馬県人会による群馬の森構想が生まれている。この構想に共鳴した母県側の募金活動で当時、3000万円の資金が集まり、これを基に540ヘクタールの自然林が購入された。
15周年を迎えたアマゾン群馬の森は内外に広く知られ、見学者も後を絶たない状況だが、その一方で広大な森を維持するための日常経費の捻出に頭を痛めているのが現状だ。「母県での民間ベースの支援活動は継続していますが、県庁側は残念ながらこの森に関心が無いようで」と岡島博会長は嘆きながらも、現在、森のスポンサー探しに精力的に奔走している。
2013年9月6日付
