今年は3万レアルの黒字見込み
県連(園田昭憲会長)は9月26日、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内会議室で9月度代表者会議を開いた。7月から継続的に議題に上がり、赤字が懸念されていた今年の日本祭りの収支は3万レアルの黒字見込みであることが発表されたほか、来年度の日本祭りについて、現在のイミグランテス展示場での開催継続が厳しく、会場が変更されることが会員らに伝えられた。
冒頭のあいさつで園田会長は「厳しい状況ではあったが、7月に行われた第16回日本祭りは3万レアル程度の黒字決算が見込まれる」と話し、表情を緩めた。なお、最終決算は11月度代表者会議で発表される予定。
続いて、9月22日に行われた第7回弁論大会の優勝者、上村晴美さん(18、3世)による弁論発表が行われた。上村さんが「不思議な糸」と題して、自身の体験を踏まえながら方言の役割と重要性について堂々とスピーチすると、会員らは拍手喝采(かっさい)し、日本語能力の高さと内容の充実度に驚いているようだった。同大会で副賞として日本への往復航空券を贈呈された上村さんは、「念願の夢がかなった」と話し、県連に感謝を示した。
各種報告に続いて来年の第17回日本祭りについての話し合いが行われた。まず、同祭実行委員長として山田康夫滋賀県人会長、副委員長として坂本アウグスト栃木県人会長、高野ジョルジ山梨県人会長、市川利雄富山県人会長の就任が発表された。
山田委員長によると、例年の会場であるイミグランテス展示場の管理運営団体が変わり、執行部が9月初旬に交渉を行ったところ、今年の会場使用料は30万レアルだったのに対し、来年使用する場合の会場賃貸料として1日12時間以内の使用に限り全日程合計で90万レアル、1時間延長ごとに1万レアルの追加で、資材搬入のための車の出入りもすべて課金制という厳しい条件が提示されたという。
直接経費だけで130万レアルほど予算が掛かることが算出されたため、執行部内で同会場での開催をあきらめる決断が下された。
執行部では現在、新たな会場を模索中だという。園田会長は「今後の日本祭りの継続を願って3年後、5年後も使える場所を探している。来月度代表者会議では発表できるだろう」と説明した。
山田委員長は、一つの県人会ブースに1万2000レアルの直接経費が掛かり、同祭で最も県連の費用負担が大きいことを挙げ、隔年で東日本、西日本の参加に分けるか、あるいは複数県人会の合同使用によってブース数を半減し、経費削減を狙うことを提案した。
また、執行部では同祭の来年のテーマについてアイデアを募っていたが、会員からは「すっかり忘れていた」との声が上がり、9月30日までに提案がない場合は、役員会で決定することが告げられた。
イミグランテス展示場で例年通りの運営が不可能となった日本祭りだが、開催自体については各県人会も前向きにとらえ、実施の方向でようやく動き出した様 子。会場変更に加え、サッカー・ワールドカップと開催時期が重なることで今までと全く勝手が違う来年の同祭を成功に導くために、県連はどこまで柔軟な対応 ができるのか、今後の動きに注目が集まる。
2013年10月1日付
