ブラジル長崎県人会(川添博会長)は9月27~29日に18人の会員で構成される「マリンガ訪問団」を結団し、パラナ州マリンガ市で同支部との交流会並びに同市の視察を行った。
訪問団は27日午後9時半にサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の会館前からバスで出発。翌28日午前6時ごろ州立マリンガ大学に到着すると、構内食堂で朝食を取った後、同大で開催された同県人会主催の原爆写真展を見学した。
続いて一行は、同支部の木村マリオ会長が運営する私立移民史料館「メモリアル木村」に移動し、支部会員との交流会を行った。
開会式のあいさつで長崎県人会の栗崎邦彦第1副会長は、昨年の県人会創立50周年式典以降、母県との交流が盛んになっていることを支部会員らに伝えた。
特に来年10月には長崎市と姉妹都市提携を結ぶサントス市に、退役した電車車両が贈られることが決定している。なお栗崎氏によると、同車両の中には長崎の祭り「長崎くんち」で行われる「龍踊(じゃおどり)」に使用される竜の人形が乗ってきて寄贈される予定だという。
また栗崎氏は来年10月に長崎市で国体が開催されることを挙げ、「ぜひ皆で国体に行きましょう」と企画中のツアーへの参加を呼び掛けた。
また、同行していたブラジル被爆者平和協会の森田隆会長があいさつし、「平和のために手を取り合っていきましょう」と話した。
同会場には長崎にゆかりのある約120人が集まり、故郷の話に花を咲かせながら、特製シュラスコに舌鼓を打っていた。伝統の「長崎皿踊り」や、同県出身のさだまさしさんがプロデュースし、長崎国体で実施予定の「がんばらんば体操」が披露され、和気あいあいとした雰囲気の中、交流会は閉会した。
同県人会の大河正夫第2副会長は「孫、曾孫の時代になっても集まり、つながりを持てる充実した交流を続けていきたい」と総括した。
訪問団一行は29日、マリンガ文化体育協会と、建設中の移民100年記念日本公園を視察し、午後9時半に聖市に帰着した。
コラム【モザイク】
長崎県人会のマリンガ市視察では、同市が日本移民100周年を記念して2006年に着工した日本公園を訪れた。日本庭園や滝のある池、柔道場や茶室を擁し、12万平方メートルの広さを誇る同公園は現在食堂兼イベント会場を建設中で、昨年完成の予定だったが、工事が遅れたのはブラジル的なご愛嬌。同公園協会相談役の安永修道さんは「完成したらマリンガの目玉になりますよ」と得意顔で、加古川市と姉妹都市提携40周年を迎えた今年中にはオープンしたいとしているが、果たして間に合うか?
2013年10月3日付
