ブラジル山形県人会(押切フラビオ壮会長)創立60周年を記念した第10回山形民謡コンクールが26日、予定より30分遅れた午前9時半からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で開催され、グランプリには、高年の部で「新庄節」を歌ったサンパウロ州バストス市在住の藪田満知子さん(69、三重)が輝いた。
大会は、参加者全員で「花笠音頭」を歌って開幕。コンクールには90歳以上の寿の部をはじめ、金寿の部A(85~89歳)金寿の部B(80~84歳)、銀寿の部A(75~79歳)、銀寿の部(70~74歳)、高年の部(50~69歳)、青年の部(25~49歳)、優勝者の部に総勢約60人が出場し、日ごろの練習の成果が競われた。
午後2時からは、山形県からの民謡使節団(佐々木英治団長)一行10人も特別出演。同県北村山郡大石田町観光協会の芳賀清会長が司会役を務め、自ら「相撲甚句」「こっけい安来節」などを歌って会場を盛り上げた。
また、生まれつきの脳髄膜瘤(のうずいまくりゅう)の影響で右目の視力を失い、知的障害も残ったが優れた聴覚と記憶力の才能を生かして民謡の道に入り、内閣総理大臣争奪杯準優勝など数々の賞を受賞している木村里美さん(34)も「庄内おばこ」「あがらっしゃれ」の2曲を披露した。
大石田町議会議員前副議長だった芳賀会長は、2008年の移民100周年にブラジルを訪問する予定だったが、当時日本の衆議院選挙の影響で来れなかったことなどを説明し、今回の初来伯で「ブラジルの皆さんはとても楽しく民謡を歌っていらっしゃることに感動しました。(山形県人会創立)100周年目指してさらに活性化していただきたい」と激励した。
さらに、佐々木団長が「40年やっている芸」として升とうちわを手に持ち、「ますます繁盛このうちわ(家は)」と歌いながら会場内を回り、縁起を担いだ。
コンクールでは、各部門の選出者が改めて歌った結果、グランプリにはバストス市の藪田さんが栄冠に輝いた。松田国子氏の元で5~6年民謡を習って いるという藪田さんは、「三味線に(歌を)乗せるのが難しいですが、グランプリに選ばれてびっくりしました」と喜びを表していた。
各部の入賞者は次の通り(敬称略)。
【寿の部】
1位=纐纈蹟二。
【金寿の部A】
1位=池泉三郎、2位=八巻タツ、3位=田中キヨ、4位=浜本ふじえ。
【金寿の部B】
1位=市来輝子、2位=浜田米伊、3位=吉田保子。
【銀寿の部A】
1位=村中チエコ、2位=八木静代、3位=浜田良香、4位=会田清。
【銀寿の部B】
1位=草野建寿、2位=石井良子。
【高年の部】
1位=藪田満知子、2位=馬場アヤ子。
【青年の部】
1位=中島幸雄。
【優勝者の部】
1位=木村照子、2位=小泉正雄、3位=海藤晶子。
2013年10月29日付
