場所はイミグランテスで継続
県連(園田昭憲会長)の10月度代表者会議が24日、サンパウロ(聖)市ジャバクアラ区の千葉県人会館で行われた。今年の日本祭りは10万5000レアルの黒字であることが発表されたが、来年イミグランテス展示場で開催した場合の試算が50万レアル以上の赤字と算出されたことを受け、出席者の中で第17回日本祭りの開催の是非を問う多数決が行われた。「サンパウロ州政府からの予算が出れば、多少の赤字覚悟で来年も開催する」が21票、「来年の開催を見合わせ、2015年に第17回を開催する」が15票で、執行部は数々の難題を抱えながらも来年の開催に向けて動き出している。
これまで会場使用料が30万レアルだったイミグランテス展示場の経営母体が変わり、90万レアルに値上げ。加えて時間外使用料を取る条件が提示され、莫大な赤字が懸念されることから来年は会場変更が避けられないとされていた県連日本祭り。
山田康夫同祭実行委員長によると、執行部が新しい会場を模索していたところ、イミグランテス側から70万レアルに値下げしてきたという。交渉の結果、58万レアルで会場を使用できることとなり、他の会場候補は地面に穴が開けられないためテント設営が簡単にできず、また駐車場が無いなどの問題を抱えていたことから、同地の利便性を考慮し、執行部は例年通りイミグランテス展示場での開催が望ましいと判断した。
しかし、来年10月に行われる統一選挙の影響で日系議員からの援助金がおりるか不透明であることから、入場者数、スポンサー数、バザリスタの数が今年と変わらないと仮定しても、50万レアル以上の赤字になる試算が算出された。加えて、開催日は7月4~6日でサッカー・ワールドカップの開催時期と重なり、入場者数ならびにスポンサー収入が大幅に減少することも懸念される。
「時間もないし、焦ってもうまくいかない。赤字が出たらどう補てんするのか。来年は開催を見送ったほうがいい」「コロニアでこれほど良いイベントはない。日伯の懸け橋の一つである同祭をやめるべきではない」などの意見が出たが、州政府から援助が出れば開催、出なければ来年は開催しないことが多数決で決定され、今後の交渉や最終的な判断が執行部に委ねられた。
なお、そのほかの議題では、尾西貞夫兵庫県人会長が県費留学制度への日本政府からの補助金廃止以降、若い世代の日伯交流が難しくなっていることを説明し、「県人会を盛り上げるためにも、県連で署名を集めて日本政府に嘆願するべき」と提案したほか、本橋幹久副会長が17~23日に行われた「移民のふるさと巡り」について報告した。
会議直後から開催に向けて動き出した執行部が日系議員に確認したところ、州政府からの援助金が出ることが確定したという。また、交渉によりイミグランテス展示場の時間外使用料が一部免除されることが決まった。これにより赤字は25万レアル程度まで抑えられるとし、30日の役員会で日本祭りの来年イミグランテス展示場での開催が最終的に決定した。開催自体が危ぶまれた第17回日本祭りはスポンサー集めや経費節約方法の検討といった第2段階へようやく踏み出した。
2013年10月31日付
