パラー州など各地県人会員も一堂に
ブラジル熊本県文化交流協会(田呂丸哲次会長)創立55周年記念式典が、10日午前10時からサンパウロ(聖)市ビラ・マリアーナ区の同会館で開催された。式典には、母県から小野泰輔副知事、藤川隆夫県議会議長をはじめとする慶祝団36人が来伯して出席。遠方からはパラー、パラナ、サンパウロ各州などからも県人会員及び関係者が詰め掛け、約300人が一堂に会し、節目の年を祝った。
式典には来賓として小野副知事、藤川県会議長をはじめとする県議団、荒巻邦三熊本日伯協会慶祝訪問団団長、佐野浩明在サンパウロ総領事館首席領事、熊本県人子弟である飯星ワルテル連邦下院議員、祖父が熊本出身の西本エリオ聖州議、園田昭憲県連会長、岡本悳也(とくや)熊本学園大学学長らが登壇した。
田呂丸会長はあいさつで、次世代への移り変わりの中でも「熊本を先祖に持ったことを誇りに生きてきた」と述べ、日本人が正直さ、勤勉さによりブラジルの地で信頼を勝ち得たことにも言及。「私たちの先輩が長い間守ってきたお陰で現在の活動が続けられる」と先人への感謝の意を表した。
引き続き、小野副知事が所用で出席できなかった蒲島郁夫県知事の祝辞を代読。5年前の協会創立50周年で初めて来伯した際「(県人会員たちが)熊本への深い愛着を持っておられることに深い感銘を受けた」という。また、熊本からの移住者が約2万3000人に上り、1958年に同協会が設立されたことを振り返り、2011年9月に九州新幹線開設の際にブラジルから約50人の訪問団が母県を訪問したことに感謝し、協会の今後のさらなる発展を願った。
先亡者への黙とう、日伯国歌斉唱に続き、藤川県会議長、齊藤聡熊本市会議長ら来賓がそれぞれ祝辞を述べた。
功労者・高齢者表彰では、明石照久副会長が代表で賞状を受け取り、80歳以上の高齢者13人の名前が読み上げられた。また、90歳以上の特別表彰として歴代会長の柳森優氏と嶋田秀生氏の2人に賞状が手渡された。
各種記念品の交換が行われた後、長瀬隆元会長の閉会宣言で式典は終了した。
パラー州ベレン市にある北伯熊本県人会を代表して副会長、事務局長ら4人で来聖したという島川尚三会長(75)は、戦後第1回目の移民として53年にトメ アスーに入植した経験を持つ。北伯県人会は戦前戦後を通じて活動し最盛期は約300家族が在籍していたが、5年前に再編成し現在は約75家族にとどまって いるという。「南伯(サンパウロ)の式典には初めて出席しましたが、昨年南伯からツアーでベレンに来てもらったので」と島川会長は初めての参加理由を話し た。
また、聖州プロミッソン市に住み、リンス熊本県人会会長を務める安永和教さん(67、3世)もサンパウロの記念式典には初め て出席したとし、母県からの慶祝団一行の中で「上塚周平顕彰『イッペイの会』」の米原尋子会長らが式典前にプロミッソンを訪問したことを喜んでいた。
午後からは昼食懇親会が行われ、日本からの慶祝団たちが登壇する中、田呂丸会長と小野副知事が記念のケーキカットを行った。
2013年11月19日付
