ニッケイ新聞 2013年11月1日 【既報関連】会場費の高騰などで大幅赤字が懸念され、開催が危ぶまれていた来年の『県連日本祭』。県連執行部は先月30日夜に開かれた役員会後の本紙の取材に対し、「開催を前提に手続きを進めていく」方向だと話した。会場選定について、本橋幹久県連副会長は「やるならイミグランテスしかない状況。ほかは選べない」。従来使用してきた聖市イミグランテス展示場の賃貸条件の交渉に進展があったことで、候補を同展示場のみに絞った格好だ。一方で、複数の役員は「ただでさえ出遅れたことで、収入に関しても不透明な部分は多い。予想以上に赤字が増える見込みになった時には、中止も視野に入れざるを得ない」と話し、予断を許さない状況であることを強調した。 赤字増の最大の懸念とされていた会場賃貸諸経費について、執行部は先月24日の代表者会議後、イミグランテス側と再交渉を行った。その結果、設営・片付けを含めた計11日間分の基本賃貸料(58万レ、1日あたり12時間使用)の減額は果たせなかったものの、一定額の超過使用料金の免除が決まった。 原則1日12時間しか会場内での作業が行えない契約の中、例年、雨天による設営の遅延などにより計30時間以上の超過時間があり、1時間あたり5千レの料金が発生していた。今回も35時間分の超過を見込み、基本賃貸料に加え17万5千レの予算が組まれていたが、今回の交渉により1日あたり2時間で計22時間分、11万レの割引を受けられる。 一方で収入面に関して、高野ジョルジ同祭副実行委員長はじめとする複数の役員は「(例年22万レを見込む)議員割り当て予算も、現状では不透明としか言えない状況。スポンサーもどれだけ集まるか…」と話す。 本橋副会長が「資金が足りず30、40万という赤字になって強行しても誰も得しない。精一杯開催に向けて努力するが、どうしようもない時は止めるしかない」と話した。10万5千レの黒字となった今年度と同水準の収入を確保できるかどうかが、開催可否についての焦点となる。 当面は中止判断の期限は設けず、役員を中心にスポンサーを集め、イミグランテスとの再交渉など開催への手続きを進めていくことになるという。
Mês: novembro 2013
ニッケイ新聞 2013年11月1日 愛媛県人会(西村定栄会長)の創立60周年を祝う記念式典が10日午前10時から、北海道協会(Rua Joaquim Tavora, 605, Vila Mariana)で開かれる。 母県から中村時広知事、竹田祥一県議会議長をはじめとする35人の慶祝団が来伯し、共に節目の年を祝う。功労者、80歳以上の高齢者表彰も行われる。 同日午後6時半からは、ニッケイパラセホテル内サロンで、県費留学、研修生のOB・OG会も開かれる。 西村会長は「会員、関係者はぜひご参加を」と呼びかけた。問い合わせは同県人会(11・3207・9575)まで。
ニッケイ新聞 2013年10月31日 今月20日にあったブラジル鹿児島県人会の創立100周年式典にあわせ、18日から南日本新聞の西青木亨記者(45、鹿児島)が来伯し、ブラジル日系社会の様子や情勢を母県に伝えようと取材活動している。 聖州内を拠点に、農業移民の親子や日本人移民の開始初期に入植した夫婦の子孫、日系企業社員、観光ガイド業者など、母県にゆかりのある人物を取材した。 「記念式典ももちろんだが県人会の築いてきた深い歴史を感じる。ブラジル社会に根付き、母県出身の日系人が重要な位置にいることを感じた」と振り返った。 過去には社会部、現在は運動部に所属し、W杯、リオ五輪を見据え会場の下見や、本場のサッカーに触れることも目的。26、7日にはプロリーグを観戦し、「パカエンブー、聖地と呼ばれるマラカナンともに、ファンの熱狂ぶりが印象的」と話した。2週間の滞在を終え、31日離伯する。
場所はイミグランテスで継続 県連(園田昭憲会長)の10月度代表者会議が24日、サンパウロ(聖)市ジャバクアラ区の千葉県人会館で行われた。今年の日本祭りは10万5000レアルの黒字であることが発表されたが、来年イミグランテス展示場で開催した場合の試算が50万レアル以上の赤字と算出されたことを受け、出席者の中で第17回日本祭りの開催の是非を問う多数決が行われた。「サンパウロ州政府からの予算が出れば、多少の赤字覚悟で来年も開催する」が21票、「来年の開催を見合わせ、2015年に第17回を開催する」が15票で、執行部は数々の難題を抱えながらも来年の開催に向けて動き出している。 これまで会場使用料が30万レアルだったイミグランテス展示場の経営母体が変わり、90万レアルに値上げ。加えて時間外使用料を取る条件が提示され、莫大な赤字が懸念されることから来年は会場変更が避けられないとされていた県連日本祭り。 山田康夫同祭実行委員長によると、執行部が新しい会場を模索していたところ、イミグランテス側から70万レアルに値下げしてきたという。交渉の結果、58万レアルで会場を使用できることとなり、他の会場候補は地面に穴が開けられないためテント設営が簡単にできず、また駐車場が無いなどの問題を抱えていたことから、同地の利便性を考慮し、執行部は例年通りイミグランテス展示場での開催が望ましいと判断した。 しかし、来年10月に行われる統一選挙の影響で日系議員からの援助金がおりるか不透明であることから、入場者数、スポンサー数、バザリスタの数が今年と変わらないと仮定しても、50万レアル以上の赤字になる試算が算出された。加えて、開催日は7月4~6日でサッカー・ワールドカップの開催時期と重なり、入場者数ならびにスポンサー収入が大幅に減少することも懸念される。 「時間もないし、焦ってもうまくいかない。赤字が出たらどう補てんするのか。来年は開催を見送ったほうがいい」「コロニアでこれほど良いイベントはない。日伯の懸け橋の一つである同祭をやめるべきではない」などの意見が出たが、州政府から援助が出れば開催、出なければ来年は開催しないことが多数決で決定され、今後の交渉や最終的な判断が執行部に委ねられた。 なお、そのほかの議題では、尾西貞夫兵庫県人会長が県費留学制度への日本政府からの補助金廃止以降、若い世代の日伯交流が難しくなっていることを説明し、「県人会を盛り上げるためにも、県連で署名を集めて日本政府に嘆願するべき」と提案したほか、本橋幹久副会長が17~23日に行われた「移民のふるさと巡り」について報告した。 会議直後から開催に向けて動き出した執行部が日系議員に確認したところ、州政府からの援助金が出ることが確定したという。また、交渉によりイミグランテス展示場の時間外使用料が一部免除されることが決まった。これにより赤字は25万レアル程度まで抑えられるとし、30日の役員会で日本祭りの来年イミグランテス展示場での開催が最終的に決定した。開催自体が危ぶまれた第17回日本祭りはスポンサー集めや経費節約方法の検討といった第2段階へようやく踏み出した。 2013年10月31日付
20日にサンパウロ(聖)市イビラプエラ区の聖州議事堂で開催されたブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)創立100周年記念式典に出席した県関係者と、県費留学・海外技術研修制度を利用したOBによる意見交換会が、式典後の午後3時から議事堂内会議室で行われた。 県側から布袋嘉之副知事、池畑憲一県議会議長をはじめ、川畑隆県海外移住家族会会長、鶴田志郎県議、吉留厚宏県議、禧久伸一郎(きく・しんいちろう)県議、吉田浩己前鹿児島大学学長らが出席。県人会側から山下譲二副会長と留学・研修生OB23人が参加した。 今回の意見交換会は、1970年から今までに100人以上が同制度を利用している留学・研修生たちの、ブラジル帰国後の様子を知ることが目的。23人はそれぞれ自己紹介と鹿児島での思い出や現在の仕事内容などを報告した。 92年度に鹿児島大学法文学部で県費留学生として留学した有村ヘンリー侑奘さん(44、3世)は現在、広告代理店の役員職の仕事に就き、日本からの顧客も多く「留学を通じて日本のシステムがすごく分かった」と今の仕事に役立っていることを伝えた。同じく11年度、鹿児島大学医学部保健学科に留学した梶原幸さん(26、3世)は「帰って来てから今まで、またいつ鹿児島に行こうか考えている。桜島と豚骨ラーメンが恋しい」と思いを日本語で伝えた。 そのほか、「チャンスがあればまた鹿児島に行きたいと思っている人たちのために、もう一度留学できる制度を考えてほしい」「アニメブームで非日系人のほうが日本に興味を持ち、日本語が上手な人が多い」などOBらは積極的に意見を述べ、県側は状況を把握していた。 布袋副知事は最後に「帰国後、ブラジルで活躍していることを知ることができて良かった。目的は果たされていると感じ、今回の意見を県側でも考慮したい」と述べ、会を終えた。 2013年10月31日付
ブラジル沖縄県人会、ブラジル沖縄文化センター(田場ジョルジ会長)は、11月3日午後1時から同6時ごろまでサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の同会館ホール(Rua Dr. Tomas de Lima, 72)で県人会資金カンパ芸能祭(ウチナー芝居)を開催する。 舞踊劇「浦島」や喜劇「トックイ小一」のほか、古武道、民謡、太鼓など20の演目が披露される。また、今回は母県から若手琉球民謡歌手の具志めぐみさんが特別友情出演し、見応えあるショーが来場者たちを楽しませる。 また、当日は同県人会に所属する97歳以上の会員7人を招待して感謝状と記念品を授与し、童心に帰って食事や催し物を楽しんでもらいたいとしている。なお、97歳は「カジマヤー」と呼ばれる沖縄独特の長寿の祝い年。 案内のため具志堅シゲ子実行委員長、島袋安雄同副委員長、池原あき子書記が本紙を訪れ、「おいしい沖縄そばも販売しますので、ぜひお越しください」と来場を呼び掛けた。入場券は15レアル。問い合わせは、同県人会(電話11・3106・8823)まで。 2013年10月31日付
20日に行われたブラジル鹿児島県人会100周年記念式典を取材するため、母県の南日本新聞社から運動部の西青木亨さん(45、鹿児島市)が18日に来伯し、25日、本紙を訪れた。 「100周年は節目の年だから、何かやってこい」との命で始動した同紙のブラジル特集は、普段インターハイや高校野球を担当している西青木さんにとってゼロからのスタートだったという。東京オリンピック開催決定などの影響もあり、実際に取材を始めたのは9月に入ってからのことだった。 多くのブラジル移民を送った枕崎市、南さつま市をはじめ、移民によって作られた「伯国橋」を擁し、ブラジル人比率が県内で突出して多い大島郡宇検村などを取材して来伯までに5本の連載を掲載した。「知れば知るほど1世の苦労や日伯のつながりが見え、ブラジル社会で日本人が築いてきたものに興味が沸いた」と振り返る。 西青木さんは19日に南さつま市の使節団とともに同市出身者が多く移住しているサンパウロ(聖)州イタペセリカ・ダ・セーラ市訪問を取材。移住家族の再会に興味を持ち、自ら同行取材を志願したという。 式典当日は取材しながら記事を書き、数時間後の日本時間21日付同紙への掲載に間に合わせた。翌22日付には20日午後に行われた2部式典やイタペセリカ訪問、移民の歴史を含めた大きな記事を掲載し、同県のブラジル移民理解に一役買った。 西青木さんは同式典の取材を通じて「これからの100年、鹿児島のアイデンティティーをどうつないでいくかが課題」とし、2世以降の若い世代にも注目している。 サッカーが大好きだという西青木さんはイビウナ市で農業を営む遠縁の親戚を持ち、幼少期に同家族と鹿児島で会った際に蝶の標本をもらって「牛肉がたくさん食える」という話を聞かされていたため、ブラジルが長年「あこがれの国」だったそうだ。 運動部として来年のサッカー・ワールドカップや2016年リオ五輪につながる取材も並行して行っており、「世界中から注目が集まる中、少しでも本場ブラジルからの情報を伝えたい」と意気込みを見せた。 なお、西青木さんは31日まで聖市やリオ市などで取材を続け、帰国する予定。 2013年10月30日付
