日系6団体、被災県県人会共催の東日本大震災犠牲者三回忌追悼法要及び追悼式典が3月に行われ、法要と式典に出席した福島・岩手両県で被災した高校生たちが被災地の現状を訴えた。
会場では、震災で犠牲となった約1万8500人(行方不明者約2700人を含む)の冥福と被災地の一日も早い復興が祈られたが、わずかに約200人が出席したのみで、寂しい法要となった。高校生平和大使としてブラジルを訪問し、自ら被災した福島県南相馬市出身の高野桜さん(18、小高工業高校3年)と岩手県陸前高田市出身の佐々木沙耶さん(18、高田高校3年)の2人も登壇して焼香を行った。
高野さんは、現在も家族が離れ離れになって避難生活を強いられ、震災から2年たった今でも「毎日、不安におびえて生活している」ことを説明。「日本国内では福島は復興が進んでいると言われていますが、いまだに家に帰ることもできず、復興には全然向かっていません。国内でも『放射能を持ってくるな』と偏見を持たれている中、私たちが元気で頑張っていることを皆さんに知ってもらいたい」と強調した。
佐々木さんは陸前高田市にあった自宅が津波に流され、現在も大船渡市の仮設住宅に住んでいる。「今まで経験したことのない地震の揺れの後、30分ほどして地鳴りがしたかと思うと、津波が近くまで来てぎりぎりのところで逃げることができました。運良く家族は無事だったですが、自宅が無くなりました。世界に日本の復興のニュースが流れていますが風評被害もあり、復興ができているとはとても思えません。ブラジルの皆様の温かいお気持ちには感謝しています。これからも私たちのことを忘れないでください」と被災地の実情を訴えた。
2013年12月28日付
