会館新設事業を引き継ぎ
3年後の創立90周年をめどに
ブラジル山口県人会の2014年度定期総会が、16日午前10時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の同会館で開催され、会員ら約50人が出席した。役員改選では、要田武氏(73)の3期目(1期2年)の続投が決定した。要田会長は本紙の取材に対し、「できるだけ次の人に(会長を)譲りたい考えなのだが」と胸の内を語ったが、前会長の平中信行氏(故人)の念願でもある会館新設事業の思いを引き継ぎ、続投を決意した。
山口県人会館は推定築150年と古く老朽化が激しいため、取り壊して会館を新設する計画が平中前会長時代から進んでいたが、12年に、同会館がサンパウロ歴史文化環境遺産保存審議会(CONPRESP)によって「文化保護地区」の指定を受け取り壊しはできず、進めていた計画が白紙となっていた。
そこで、県人会では文化保護の指定を受けた代替案として、会館横にある150平方メートルの土地に新しい会館を建てるプランが進行中で、総会で伊藤紀美子事務局長から説明があった。説明では2階建てで10部屋程度を確保し、事務所や宿泊施設として活用するという。
しかし現状は、文化保護に指定された土地に新たな建築物を建てられるかは未知数で、要田会長は「まずは(建設)許可を得ないことには県側にも協力を要請できない」と苦言を呈した。
必要とされる建設許可の取得だが、CONPRESP関係者とパイプがあるという日系2世が代表の建築業者が協力の意向を示しており、近日中に交渉を開始す るという。だが、近日中に許可が降りるという状況ではなく、伊藤事務局長は「新しい会館の建設は長い目で見てもらいたい。2017年の(山口県人会)創立 90周年で形になれば」と理解を求めた。
会館建設について要田会長は「戦前の人にこの会館を残してもらった。次は戦後の人が会館を残す番」と任期中に同問題を解決したいとの意欲を示している。
総会では13年度の会計報告が、前年度繰越金(43万8691・14レアル)を除いた収入14万6242・25レアル、支出17万5756・89レアル で、13年度の赤字分2万9514・64レアルを引いた40万9176・50レアルが次期繰越(総資産)。14年度の予算案は12万7500レアルで、 13年度事業・会計報告も合わせて異議なく承認された。
なお、新役員は後日発表するという。
【コラム】 モザイク
山口県人会の定期総会中、何やら「いいにおいがするぞ」と思っていたら、会館外で第3副会長の広谷耕作さんが炭火で大きなニシンを焼いていた。総会後の新年会で振る舞われ、モザイク子もごちそうになったが、ノルウェー産のニシンは腹に大量の卵を含んで、卵のプリッとした食感と炭火でじっくり焼いた白身は最高だった。「おいしかったです」と広谷さんに報告すると、「持って帰らんね」と2匹ほど土産まで渡された。そのほか、キンピラゴボウやヒジキも婦人部の手作りで、最近の総会は仕出し屋に頼るところが多いが、やはり手作りはいいもんだ。
2014年2月25日付
