在サンパウロ(聖)日本国総領事館(福嶌教輝総領事)は平成25(2013)年度在外公館長表彰伝達・祝賀式を2月27日午後3時から、聖市モルンビー区の同公邸で開催した。今年度受賞したのは小原明子さん(78、東京)、城田志津子さん(77、北海道)とサンパウロ大学生援護連盟(ABEUNI、大橋栄児代表)の2個人1団体。当日は日系5団体各代表や受章者の家族、友人ら合わせて約40人が祝福に訪れ、福嶌総領事から受賞者・団体代表に賞状が手渡された。
表彰受賞者の経歴は次の通り。
◆小原明子さん
聖州ミランドポリス市、弓場農場(コムニダーデ・ユバ協会)在住の舞踏家。1961年に来伯して以来、農業に従事するかたわら、弓場バレエ団を指導。舞踏家(バレリーナ)として舞台に立つ一方、現在は後継者育成に力を注いでいる。78年の日本移民70周年を記念した日本公演、97年の聖市イビラプエラ体育館で天皇皇后両陛下を迎えて実施された歓迎式典などに同バレエ団の一員として参加。2008年にはユバ協会がブラジル文化省から「マシャード・デ・アシス記念文化功労章(文化功労賞)」を受賞し、リオ市立劇場で行われた授賞式には受賞者を代表して参加。勲章を受け取っている。
◆城田志津子さん
マット・グロッソ・ド・スル州ドウラードス日本語モデル校校長。1971年、共栄移住地に設立された「共 栄日本語学校」で語学教師に就任して以来の43年間、一貫して地域の日本語と日本文化普及を無償で務める。「日本語教師合同研修会」の発起人でもあり、独 自の日本語能力試験の対策の教授法、教材、評価方式の開発に尽力。また日本語普及センター(現・ブラジル日本語センター)の教科書編集委員会の地域委員も 長きにわたって務めた。
◆ABEUNI
前身はポ語を解さない移住者を救済すべく日 系医学生たちによって設立された日伯慈善協会で、84年に現団体となり今年で創設30周年を迎える。公益団体として今までに多くの慈善活動を行い、のべ参 加人数は2000人に達する。現在の会員は約200人で、その8割が日系人で構成。活動としては年に約4回、貧困地域を対象に歯科検診、健康診断、予防衛 生関連講習会、家計簿講習会等を慈善で行っている。
福嶌総領事から受賞者・団体に表彰状を伝達。続いて各氏が感謝のあいさつを述べた。
小原さんは「ブラジルに渡り52年、舞踊と共に生きてきましたが、これは豊かで大らかなブラジルの国、そしていつもわたくしを励まし、応援してくださるみ なさまのおかげだと感謝しております。これからも許される限り舞踊とともに生きていきたい」と述べ、自身の作品「よろこびの歌」のセリフを語り、感謝を伝 えた。
城田さんは「この賞は南北マット・グロッソのすべての人たち、そして日本語を学ぶ生徒への励ましの言葉としてあり がたくお受けいたしました。ドウラードスの子供たちと向き合い、天候に左右され農作物に一喜一憂し、移民、開拓者として小原さんと同じく人生を歩んでき た」と感謝の気持ちを語った。
その後、木多喜八郎文協会長が乾杯の音頭を取って別会場で軽食が振る舞われ、受賞者を囲み歓談を楽しんでいた。
ABEUNIの大橋代表(29、2世)は取材に対し、「同じ目的も持った会員と集まるのは楽しい。さらに活動が広めていけるよう努力したい」と抱負を語っ た。同連盟は今月15日午後2時から聖市の北海道協会会館(Rua Joaquim Tavora, 605)で創設30周年記念式典を開催する。会員ら約300人が出席する予定だという。
2014年3月6日付
