ブラジルとパラグアイを訪問したの松島みどり経済産業省副大臣は3日、サンパウロ市イビラブエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を参拝、献花し、その後日本館を訪れた。
同氏は午前9時過ぎに福嶌教輝総領事ら関係者らと同碑を訪れ、本橋幹久県連会長、原島義弘同副会長、菊地義治援協会長らから慰霊碑建立の経緯や移民の歴史の説明を受けた。
慰霊碑の礎石の下にある霊廟では、線香をたいて般若心経を読経した同氏に対し、福嶌総領事は「お経を読み上げた方は初めてでは」と驚いて喜んだ。
続いて日本館では、中島エドアルド剛文協事務局長、松尾治同副会長、中野ロザナ日伯文化連盟財務第2副理事長らによって案内を受け、小泉純一郎元首相による記念植樹の前では「安倍首相にも(こういうものがあったと)ぜひ伝えたい」とした。
最後には日系3団体の会長と中野氏から各団体の活動説明が行われ、その後取材に応じた副大臣は、「先輩方に対する鎮魂の気持ちを持って読経した。苦労された方々があって今の160万人近い日系社会がある。だがそれを知る世代が日本に少なくなってきており、どれだけの歴史を持ってきたか、サッカー・ワールドカップや五輪をきっかけに日本のメディアが取り上げないといけない」と語った。
今回の訪問は、税制や労働法制の改善、スマートコミュニティーなどの電力事業について政府間で協議を行い、また、海洋油田開発における日系企業の利権の拡大や維持、造船会社の進出支援などを目的とした。法整備では、日本からの医療機器輸入規制の緩和を図るとしており、援協などの日系団体にも側面支援を呼び掛けた。
2014年5月9日付
