リオはいち早く日系団体が決定
サンパウロ市もようやく文協ビル内で予定
6月12日からブラジル国内で開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)まで、あと3週間弱となった。例年の大会に比べて今一つ盛り上がりに欠けるが、同14日の日本代表戦に向けてサンパウロ市の日系社会でも「ブラジルワールドカップ日本人訪問者支援委員会」がようやく重い腰を上げ、リベルダーデ区の文協ビル内で応援観戦を行う方向で動き出した。日本代表の試合会場となるレシフェ、ナタル、クイアバ各市の競技場はもちろんのこと、既にリオ市の日系社会でも日系団体が一体となった応援を行うことが決まっている。
リオ州日伯文化体育連盟の鹿田明義理事長によると、リオ市では同連盟、文協、日系協会、商工会議所の日系4団体とリオ総領事館の計5団体が協力し合う形で6月14日、同市内コスメ・ベーリョ区にある日系協会会館で日本代表の応援が行われるという。
当日は午後10時からの試合開始を前に、午後8時から同会館で日系団体関係者による踊りや太鼓のイベントが行われ、大会を盛り上げる。
また、W杯開催中、日本の大手広告代理店がリオ市内ジョッキークラブで日本関連のプロモーション(紹介)イベントを行うとし、同会場では日本以外にもメキシコやロシアなど各国の文化紹介も併せて実施されるそうだ。
鹿田理事長は、「リオはコロニアが小さい分、まとまりがある。14日は楽しみながら皆で日本代表を応援して盛り上げたい」と意気込む。
サンパウロ市では、1月中旬から正式発足した「ブラジルワールドカップ日本人訪問者支援委員会」(木多喜八郎委員長)の動きが鈍い中、やはり6月14日の日本代表戦に向けて文協ビル内での観戦を予定しているが、詳細は未定。
同委員会の中島エドワルド事務局長は、「観戦場所はまだ検討中ですが、大講堂前サロンか(2階の)貴賓室を予定しています。当日は午後8時ごろに集まってもらって飲んだり食べたりしながら観戦できれば」と話し、大型スクリーンを準備しての観戦を準備する考えだ。
そのため、当初在サンパウロ総領事館内の3階多目的ホールで観戦するという話もあったようだが、文協ビル内での話がまとまっていることから「多目的ホールでの観戦はありません」(佐野浩明首席領事)としている。
一方、宮城県人会(中沢宏一会長)では支援委員会とは別に、大会期間中はリベルダーデ区の同会館で独自に応援活動を行う。W杯での日本戦の全試合を会館内 舞台上にある幅約3メートルの大型スクリーンに映写するほか、同大会に出場する世界32カ国の国旗に合わせて製作した七夕飾りを会場内に装飾するとして、 現在その準備を婦人部及び有志の協力により着々と進めている。
中沢会長によると、同県人会には日本在住者からW杯に関する問い合 わせメールも数多く、大会期間中に同県人会に宿泊する日本人は延べ50人にも上るという。また、2011年からの七夕祭りが縁でつながったクイアバ日系団 体との連絡により、同地ホテルの紹介を現在までに約70人に対して行っており、一般以外に日本の大手商社関係者からの依頼もあるそうだ。
中沢会長は「これまで県費留学生・研修生の受け入れなど日本政府や県にはお世話になっており、W杯開催の機会に日本から来る人たちのために何らかの形で応えたいと思ってやっている。大会期間中の訪問者のために、みそ汁やカフェ、おにぎりのほか、屋上で風呂の用意もしようと思っている」と万全の態勢で臨む考 えだ。
日系旅行社の話では、日本側でブラジルの入国ビザ(査証)を申請した数だけで約5000件あるとしており、W杯大会期間中に来伯する日本人サポーター及び一般の観客が増加することが見込まれる中、混乱が予想される。
こうした中、ブラジルワールドカップ日本人訪問者支援委員会では各日系団体がウェブサイト上で相互リンクを張っており、各種対応を行う。同支援委員会のウェブサイトは(http://www.bunkyo.org.br/ja-JP/worldcup)。
2014年5月24日付
