06/03/2026

Dia: 10 de julho de 2014

ニッケイ新聞 2014年7月8日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)主催の『第17回日本祭り』が聖市イミグランテス会場で4~6日にあった。W杯と日程が重なったことで人出を危ぶむ声もあったが、前年同様、約18万人が来場した。特設舞台では太鼓やダンスなど約100演目が披露され、ミスニッケイコンテスト、コスプレ大会も行われ来場者を楽しませた。43都道府県のブースでは郷土食約300品目に大行列ができ、160社・団体が出展した。 4日午前11時からの開会式には、日系団体、スポンサー企業代表者、安部順二、大田慶子、飯星ワルテル連邦下議らも来賓として参加し、それぞれ祝辞を述べた。 挨拶に立った本橋会長は「一度に様々な郷土料理を楽しめる場所は日本にもない。日本祭り、弥栄!」と拳を突き上げ、開催を祝した。 全国の郷土食が一堂に会した「食の広場」は連日大盛況。毎年、郷土食を目当てに家族で来場しているというヴァニアン・セキネさん(31、三世)は「今年は東京の牛丼と宮崎のチキン南蛮が美味しかった」と満足気。 初めて来場したルイス・カルロス・メーロさん(31)は、友人6人と食の広場を巡り、からし蓮根や海鮮焼きそば、大山おこわ、広島お好み焼きなどを堪能した。「文化と料理を一度に楽しめる素晴らしいイベント」と話した。 生け花や茶道など多くの日本文化体験スペースが設けられ、初めて書道教室に参加したリカルド・クベロさん(34)は「集中力と繊細さ、勢いも必要で難しい。普段使わない筆で、初めて知る漢字を書く。非常に新鮮」と笑顔を見せた。 特設ステージでは、沖縄民謡や安来節などの伝統芸能からヒップホップダンスやコスプレ大会まで、三日間で約100演目が披露され来場者を楽しませた。日本から招かれた「Zoomadanke」がけんだまでパフォーマンス、アカペラバンド「INSPi」のステージ中、客席で立ち上がり踊っていた松尾キョウコさん(72、二世)は「二日連続で楽しめた。踊りたくなるほど上手」と満足した様子。 本橋会長は「今までの積み重ねで日本文化が根付いたのか、年々ブラジル人来場者が増えている」と喜んだ。 白熱勝負! コスプレ大会=優勝者は世界大会へ  来年日本で行われる「ワールド・コスプレ・サミット」の出場権を賭けたコスプレ大会が、日本祭りの最終演目として行われた。衣装だけでなく、原作のシーンを再現する派手な演技も注目を集め、満場となった会場は大いに沸いた。 コスプレとは、漫画やゲームの登場人物に扮する「コスチューム・プレイ」の略称。漫画・アニメ・ゲームの人気の高まりに伴い、当地でも益々愛好者が増えている。 優勝したのは、テレビゲーム「ファイアー・エムブレム」の登場人物を演じたディエゴ・ペレイラさん(25)とフェルナンド・エンリケ・メデイロスさん(22)=マット・グロッソ州=。今年で3回目の出場という二人は「勝てるとは思わなかった。凄く嬉しい。伯国代表という責任を感じる」と喜びを語った。 審査員を務めた国際交流基金サンパウロ日本文化センター・深沢陽所長は「コスプレが多くの人に受け入れられていると実感した。日本文化の一つとして認識を改めなければ」と話した。
ニッケイ新聞 2014年7月8日  日本祭り目玉の一つは、各県人会の提供する「郷土食」。地元名産の自慢の一品を販売した。海の幸やデザートなどなど、ニッケイ新聞取材班が各自気になったバンカを食べ歩き取材した様子を2回に分けて紹介する。 北海道といえば、海の幸。焼きたてのイカやニシンの芳しい香りに惹かれてか、同協会のブースの前には朝早くから人だかりができた。 「土曜日は4時すぎに売り切れた。ニシンなどは独特の味だけど、非日系にも人気です」と青年部リーダーの鈴木幸(29、二世)さん。「非日系も他県系人も大歓迎」という、同協会で活動するYOSAKOIソーランの若手メンバーが販売活動を支えている。祭りを通してチームワークも一層強化されたよう。 富山県人会のブースの前では、「ここの天ぷらはエビ5匹いり!」「コロッケっていうのは…」と客寄せに精を出す平松修副会長の姿が。 試食しては改良を繰り返した自慢のレシピとか。中身はほくほく、衣はさくさくという好バランスの一品だ。威勢の良い宣伝活動が功を奏してか売れ行きも上々、土曜日だけでコロッケ800個を売り切った。 森の幸が豊富な長野では、「椎茸ご飯」を初出品。椎茸を贅沢に使って出汁をとったコク旨ご飯だ。非日系にも喜ばれ、土曜日だけで160パックを売り上げた。 京都県人会のお馴染み「みたらし団子」は、漫画好きの非日系に人気を呼んだ。同会の販売活動に協力した力行会の福島清美理事は、「コスプレした若者が『漫画で見て団子に憧れた』と言って、よく食べに来たわ」と思いがけない漫画の影響力に目を見張った。 深夜3時から仕込んだという鳥取県人会の大山おこわは、栗や鳥肉、牛蒡など具沢山の逸品で、午後1時には売切れてしまうほどの人気ぶり。「甘すぎない味付けが難しかった」と話すおこわ担当の末長勇美子さん(63、熊本)は、好調な売れ行きに満足した様子だった。 香川は名物の讃岐うどんを販売。麺は輸入ものだが、ダシは県人会長の母・香川ツネヨさん(77、二世)が仕込んだ。煮干、カツオ、昆布にしいたけ等で出汁をとる秘伝のレシピだ。「毎年好評を得ている出汁の配分は私の塩梅です。今年も上々の出来じゃないかしら」とはにかんだ。  
18万人来場で各ブースは長蛇の列 第17回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り、主催=ブラジル日本都道府県人会連合会)が4~6日、サンパウロ(聖)市のイミグランテス展示場で開催され、連日の晴天の中、約18万人(主催者発表)が来場した。今年の同祭テーマには「三方良し」が掲げられ、「売り手、買い手、世間」の三方が満足する祭りを目指した運営が行われた。今年はサッカー・ワールドカップ(W杯)準々決勝4試合の日程と重なったこともあり、会場にはユニホーム姿の人や日本から来伯中の人も見受けられた。屋内会場の各日本企業や日系団体のブースではそれぞれの製品やサービス、食品などが紹介され、屋外の郷土食コーナーには計50の各県人会・団体が出店し、今年も大繁盛となった。 今年の同祭初日はW杯のブラジル対コロンビアの試合日だったため、試合開始1時間前の午後4時から終日入場無料として集客が図られ、メーンステージ脇に設置された大型テレビで試合観戦が行われた。午後4時半ごろに会場を訪れた梅田邦夫駐ブラジル大使夫妻、佐野浩明在聖総領事館首席領事らは本橋幹久県連会長の案内で会場全体を回り、試合前半途中から観戦した。 梅田大使は、「これだけ大きい規模でできることは素晴らしい。日本祭りの会場に試合を見に来ているブラジル人も多く、いかに受け入れられているかの証拠だ。今後継続していくためには官、民、日系が三位一体となってやっていくことが大切だろう」と感想を述べた。 5日午前11時からはメーンステージで開会式が行われ、日系議員、日本政府関係者、各スポンサー代表や日系団体代表ら約25人が壇上に上がり、開会を祝った。福嶌教輝在聖総領事はあいさつで、日ごろの協力とW杯での日本チームへのホームさながらの大きな応援について礼が述べられ、「日本が負けた今、今度は日本がブラジルを応援する番だ」とあいさつすると会場は大きな拍手に包まれた。 屋内会場では今年も多くの日本企業がブースを設け、JICAや総領事館、国際交流基金など日本政府のブースも開かれた。2回目の参加となったダイソーでは、行列ができて入場制限がされるほどのにぎわいを見せていた。援協やサンタ・クルス病院のブースにも無料診察を受けようと朝早くから行列ができており、文協ブースでの里帰りプロジェクトの説明では涙を流しながら母国を思う1世の姿も見受けられた。遠方からはパラー州ベレン市にある汎アマゾニア日伯協会が参加して同地の熱帯果樹加工食品などが販売された。 今年初参加の団体として、自動車部品メーカーのデンソーや、元サッカー日本代表の中田英寿氏が聖市で期間限定で開催していた「nakata.net Cafe」などがあり、5日午後4時過ぎには中田氏本人も来場して郷土食コーナーで出身地の山梨県の「ほうとう」や、援協の自閉症学級支援(PIPA)のブースの焼き鳥を食べるなどして会場を回った。 郷土食コーナーには今年は計50の県人会と団体が出店し、連日人気ブースの前には長蛇の列ができる例年通りの大盛況となった。今年は初日がブラジルの試合日だったため、少なめに食材を用意するなど各団体は工夫していたようだが、結果としては「思っていたよりも売れた」という声が多く聞かれ、最終日の昼過ぎごろから人気食品が売り切れとなる県人会も見られた。 2014年7月8日付
5日午後7時ごろからは「ミス日系コンテスト」が開催。ブラジル各地から選ばれた23人の日系美女が水着、ドレス姿で伯国一の美を競い合い、会場は特製の横段幕や応援グッズなどを持って応援に来た友人や家族らによって熱気に包まれていた。 審査員による審査の結果、サンパウロ州マリリア地域代表のアマンダ・ミユキ・ミズカワさん(15、2世)が今年のミス日系の栄冠に輝き、「とても、うれしいです。今後の目標はモデルと医者になることです」と取材に応えた。 また、6日午後6時半ごろから「第5回ブラジルコスプレ大会」が行われ、計11組のペアが出場。世界大会出場を懸けたブラジル1位を決めるパフォーマンスを一目見ようと、メーンステージの周りには同祭で一番と思われる多くの人が集まる盛り上がりを見せていた。 優勝したのは3度目の出場となるミナス・ジェライス州在住のフェルナンド・ペレイラさん(22)とディエゴ・ペレイラさん(25)の伯人男性2人組。「レベルの高い大会で本当に優勝できると思っていなかったのでとても幸せです」と答え、「責任を感じるが世界大会へのやる気も十分」と意気込んだ。 そのほか、同祭にはアカペラグループ「INSPi」、けん玉パフォーマーの「ZOOMADANKE」、フリースタイルフットボール現日本王者の「ALEG―Re」などが日本から招待され、「人間離れ」した驚きのパフォーマンスに会場は大歓声に包まれていた。 6日にはジェラルド・アルキミン聖州知事、前知事のジョゼ・セーラ氏ほか、ブラジル社会民主党(PSDB)の大統領選候補アエシオ・ネベス上議が会場を訪れた。 同祭を終えた本橋県連会長は「会長として初めての祭りで責任を感じながらの祭りとなった。開催に当たり金銭面など色々と問題はあるが、皆が協力してくれたことでこうして無事終えられたことが何より。来年は今年以上に大変になるだろうが、今後に向けまた積極的に動いていきたい」と総括した。 2014年7月8日付
ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)主催の『第17回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)』が4日正午、聖市のイミグランテス展示場(Rod . dos Imigrantes, km 1,5)で開幕する。開幕前日の3日、注目の郷土食会場で意気込みを聞いた。 お馴染みの大鳥居をくぐって右手に抜けると、各県人会自慢の逸品が一堂に会する「食の広場」がある。3日朝8時40分に一番乗りで設営準備を始めたのは、本橋県連会長率いる鳥取県人会だった。栗と鶏肉の入った「大山おこわ」を筆頭に和牛を使った牛丼、大きな野菜かき揚などを販売する。現場責任者歴5年目になる末長正副会長は、「牛丼はデカセギ帰りの人に人気。大山おこわも自慢の品。ぜひ来て下さい」とアピールした。長野県人会の準備作業も気合が入っていた。先頭切って働いている様子の高橋恒治さん(65、山形)は、「開催日の天気が良いことに一安心」とか。同県人会の北澤一家が作る「野沢菜漬け」も順調に漬け込まれており、「各地で日本祭りは開かれるけれど、野沢菜漬けを食べられるのはここだけ。椎茸ごはん、花梅漬けもあるのでぜひ」と高橋さんは来場を呼びかけた。 展示スペースの中央通路奥の左手には、本紙と静岡新聞が主催する富士山写真展が3日中に設営を終えた。見ごたえのある霊峰の姿に、忙しいはずの作業関係者もしばし足を止めて見入る光景も見られた。 山田康夫同祭実行委員長は、忙しく会場を駆け回りながらも「準備は終わりました。後は皆さんに『三方良し』で楽しんでもらうだけです」と会場費の値上げなど苦労の多かった今回の日本祭りの成功を祈った。 開催時間は4日正午12時~午後9時、5日午前10時~午後9時、6日午前10時~午後6時まで。5日には「ミス・ニッケイコンテスト」、6日には「コスプレ大会」も行われる。各種ワークショップや和太鼓、YOSAKOIソーランなどのショーもある。期間中、地下鉄ジャバクアラ駅から会場への無料バスが出る。駅の各所で赤い法被を着たボランティアの案内が目印。入場料は12レアルだが、8歳以下または65歳以上は無料。詳細、問い合わせは県連(11・3277・8569/secretaria@festivaldojapao.com/www.festivaldojapao.com )まで。
リベルダーデ周辺でも各県人会館で前日準備に大忙し。宮崎、青森、岩手、和歌山、山口などが婦人部、青年部ら総動員で郷土料理の下準備に追われた。和歌山県人会(木原好規会長)は毎年、長蛇の列ができる「関西風お好み焼き」の下ごしらえにひたすらキャベツを切り刻む。総数は約500個で婦人部、会員らが約30人体制で千切りにし、3日間で最大5千食の販売を予定。「こういう時しかお手伝いできないけど」という20代から、80歳近いベテランまで総動員で準備した。「猫の手も借りたいほど」と木原会長も言うように開催期間中も多忙を極めるが、日本祭りの目玉食品とあってうれしい悲鳴だ。 宮崎県人会(高橋久子会長)で注目は、チキン南蛮と日向ラーメン。金曜に販売するラーメンはあっさりしょう油味で200食を仕込んだ。チキン南蛮は青年部を中心に調理したという。会館で準備に汗を流す婦人らは、「郷土食に加え特製甘酒も用意します」と笑顔を見せた。 リンゴが名産の青森県人会(玉城道子会長)はサンタカタリーナ州サンジョアキンのリンゴを使用し、ゼリーとケーキを用意した。玉城会長は「100%ジュースもおすすめ」と自信を見せた。 バリバリ焼きそばなどを提供する山口県人会(要田武会長)は、午後から会員など6人で下ごしらえ。自慢のイチゴ大は、「餡が21キロ、イチゴはアチバイアから取り寄せた3200個を使用します」と伊藤紀美子事務局長。当日は青年部中心に30人が販売を行なうという。 岩手県人会(千田曠曉会長)は三陸わかめうどんを仕込んだ。千田会長による特製ダシはいりこ、カツオ節、昆布にしいたけも加えた丁寧な一品。錦糸卵にナルト、天ぷらを乗せて提供する。
ニッケイ新聞 2014年7月3日 ブラジル日本交流協会(二宮正人会長)が東日本大震災の被災地支援活動とし、「布地蔵販売会」を今週末の県連日本祭りで行う。震災後、現在も宮城県名取市箱塚桜団地仮設住宅で暮らす人々が手作りした地蔵のぬいぐるみで、1体20レアル。同仮説住宅の住民が元々住んでいた同市ゆりあげ地区は、震災によって死者911人・行方不明者40人、半壊以上の建物5千棟以上と甚大な被害を受けた。震災から3年が経った今も、約240人が同仮設住宅に暮らしている。布地蔵はゆりあげ地区の名前の由来ともなった、「千年前の大津波で浜辺にゆりあげられたお地蔵様」がモチーフ。制作した住民らは、「お地蔵さまは作っても、もらっても心が癒される」「支援してくれた方々へ『ありがとう』と感謝の気持ちを込めた」と話している。同協会の岸本和生さんは「何もせず部屋に1人でいると、自分の行く先を考え込んでしまう方がいる。集会所に集まってみんなで作業すると気持ちも明るくなるそうです。被災地の現状を伝えるための写真展も行います。関心のある方はぜひ」と来場を呼び掛けた。
沖縄ポップス歌手として東京を中心に活動するナシルさん(38、沖縄)が、6月26日から来伯している。 同氏は2000年に実妹と2人組みで音楽活動を開始。07年からはソロ活動及び三線を使った音楽活動を始めた。近年では沖縄出身のバンドBEGIN(ビギン)のメンバーである島袋優氏プロデュースによる楽曲のリリースや、自身のラジオ番組を持つなど幅広い活動を行っている。 今回の来伯では、既に文協桜祭りや日系コロニアとの交流の中で歌声を披露したほか、日本祭りでもステージに立つ予定だという。また、三線の寄付や、沖縄の絵葉書などの配布を通じ沖縄文化の発信を行う。 同氏はブラジルの印象について「気候や人が沖縄に似ている」と笑みを交えて述べ、「音楽を通して沖縄の風を届けたい。来年も来ると既に約束した」と今後の展望を語った。 日本祭りでの同氏のステージは、6日午前11時45分の予定。 2014年7月5日付
ラジオTV日系が、昨日から開催しているフェスティバル・ド・ジャポンでブースを出している。 同ブースでは、エスタソン・リベルダーデ出版社やサトリ出版社の書籍、コンチネンタル・ホームビデオ社の邦画をポ語に翻訳して紹介。一部販売もあるという。 また同ブース内にスタジオを設け、同社の宮城パウロ社長と瀬名波美恵子さんによる政治家などへの公開インタビューも行われる。 2014年7月5日付
北澤氏の思い継ぎ今年も販売 郷土食コーナーに出展する各県人会は趣向を凝らして母県の味を表現しているが、毎年種を日本から取り寄せ、栽培、仕込みまでを工程して販売するのは長野県人会(高田アルマンド隆男会長)から出品される「野沢菜漬け」くらいではないか。同県人会の野沢菜漬けは日本祭りの前身「郷土食祭り」時代からほぼ欠かすことなく出品されている定番品で、毎回、早い時間帯での売り切れが必至の品だ。 6月30日、高田会長ら役員と会員8人が野沢菜が植えてあるモジ・ダス・クルーゼス市管内ビリチーバ・ミリンにある故・北澤重喜さんの息子、マリオさん(51)とアウグストさん(44)が管理する北澤農園を訪れ、同農園で働く従業員や北澤さんの親族約10人と共に野沢菜の漬け込み作業に励んだ。 これまで野沢菜の管理を一手に引き受けていた前会長の重喜さんが今年2月に他界。今年の出品が危ぶまれたが、種をまく時期が迫った4月に高田会長ら県人会役員数人が北澤農園に出向き、今年も野沢菜漬けを販売する意向をマリオさんら親族に伝えた。マリオさんによると、「冬の時期はそんなに忙しくないし、問題ない」と承諾したという。 昨年の取材で重喜さんは1世の高齢化や栽培の難しさを理由に野沢菜の管理を「今年でやめる」と発言していた。また、手伝いに役員が参加しなかった状況について「2世の役員も参加して大変さを分かってほしかったんだが」と複雑な胸の内を語っていた。 皮肉にも重喜さんが亡くなってから2世が率先して行動し、今年も販売を続けることを選んだ。 今年の野沢菜は重喜さんが生前に母県在住の叔母に頼んで送ってもらった種が残っており、それを使用。5月初旬に発芽させ、発芽後2週間してから北澤農園一角、2000平方メートルの畑に定植した。定植後、50日で収穫を迎えたが消毒、潅水、施肥などの管理は親族と従業員が引き受けた。 同日午前9時前に北澤農園を訪れると従業員が既に収穫を済ませた後で、収穫された約300キロの野沢菜は葉野菜出荷場に運ばれた。訪れた役員、会員らは葉の選別と水洗い、大樽に塩漬けする作業を親族らと一緒になって午後3時ごろまで続けた。 参加した同県人会元会長の新井均さん(79)は「2世の輪がまとまってきているね。今年も続けてくれてありがたく、1世はもうサイドから応援するくらいでいいんじゃないかな」と取材に対してコメントし、今年も野沢菜漬けが販売されることを喜んでいた。 マリオさんは、親族、会員らが一緒になって樽に野沢菜を漬け込む様子を見ながら「まあ2世は漬物をあんまり食べないけど、来年も続けてもいいかな」とつぶやき、野沢菜の管理を来年以降も継続する意向を示した。 この日、塩漬けされた野沢菜はピンガ、砂糖、味の素など独自の味付けを行った後、袋詰めされる。長野県人会のブースはプラッサ・ミツビシの40番。今年も昨年と同様に800袋ほどの野沢菜漬けのほか、パステル、ドラ焼きなどを販売する予定だ。(おわり、川口裕貴記者) 2014年7月4日付
山口県山口市にあるロータリークラブ(RC)は6月24日、山口県人会(要田武会長)の仲介でサンパウロ市リベルダーデ区にある同県人会会館で知的障害者援護施設「希望の家」にブラジル米800キロを贈呈した。 贈られた米は、山口県人会がRCからの支援金10万円で購入したもの。要田会長によると、RCから毎年行われてきたブラジルへの寄付は今回で20年目。当初はブラジルの孤児院に向けて援助していたが、10年目を境に同施設へ米の贈呈が始まった。 米は毎年1トンを目標に購入していたが、今年はW杯の影響で米の値段が高騰。今回は目標を上回る贈呈はできなかったという。また、今回で同施設への寄付が10回目という区切りを迎えた理由から寄付が最後との発表もあった。 要田会長は「山口市のロータリークラブのように、もっと日系コロニアに目を向ける団体が出てくれれば。県人会としても新たな支援活動を行いたい」と今後の展望について述べた。 同施設の近澤マリナ理事は、「ありがたい。本当にお世話になりました」と10年間に及ぶ寄付に感謝の言葉を述べた。 近澤理事によると、現在同施設には平均年齢50歳以上の約70人が入居しており、半分が日系人だという。 2014年7月4日付