第36回岐阜県農業高校生海外実習派遣団(間世田雄人団長)一行が19日に来伯し、山田彦次岐阜県人会長の案内により24日に本紙を訪れ、中間報告を行った。
岐阜県内の農業高校に通う2、3年生で構成された同派遣団は、今年は男子生徒7人、女子生徒3人が集まり、引率の間世田団長、下堂前亮副団長を合わせ計12人。
今年のテーマは「We Can Do It 農業革命~日本農業の発展へ・101年目のNext Step~」で、研修で学んだことを日本農業の発展につなげることや、今年101周年を迎えた同県人移民の歴史や開拓精神を学ぶことなどを大きな目標としている。
一行は来伯当日にサンパウロ(聖)市の岐阜県人会を訪問し、翌20日にサンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市へ移動。同地の農家や日本人会と交流会を開催。21~23日の3日間は同地の日系農家に2人ずづ計5組に分かれて実習を行った。
団員一人一人の感想は次の通り(敬省略、全員岐阜県出身)。
柳原優博(16)「しめじの菌床栽培では、日本では殺菌温度調整を機械でやるのに対し、ドラム缶を使ってやっていた。設備が少ない中でも技術を確立していた」。
寺倉勇樹(18)「ビワの袋掛けや周りの農家の視察をしました。敷地が広く大規模で、収穫量が多くてびっくりしました」。
渡邉結圭(17、生徒団長)「花について高校で勉強しています。今回初めて果樹の剪定(せんてい)をしましたが、切っていい枝を見極めるのが難しく、農家の方がパッパとやっていてすごかったです」。
後藤基旭(17)「果樹栽培は手作業が基本ですが、耕地が広い割に人の手が少なく感じました。管理がすごいと思った」。
日比野智哉(17)「日本と同じようにブラジルの農家でも働く若者が不足し高齢化が進んでいることを聞き、世界共通の問題だと感じた。今後はここで学んだことを日本に持ち帰り、日本の農業を発展させて世界にも貢献していきたい」。
伊藤聖人(18)「実家は兼業農家で『初霜』というブランドの米を作っており、将来は仕事を継ぎたいと思っている。ビワや柿などの知らない栽培方法も教えてもらい、将来に生かしたい」。
土田洸太(16)「デコポンの木がたくさんなっていて、収穫はヘタの色に気を付けながらすることなどを教えてもらった。ブラジルのピーマンは日本より2~3倍大きくてびっくりした」。
中井美穂(17)「柿の剪定ではどの枝を切るか困ったが、枝を斜めにして切るなどのコツも教えてもらった」。
兼山裕基(16)「酪農農家で除糞作業などをしました。力仕事で休憩することも多く、迷惑をかけたかもしれないけど、最後までやりきることができました」。
柿沢真由佳(17)「放牧の面積が大きくてびっくりしました。牛の餌に使わない紙を使うなど、日本には無いような工夫も見ることができました」。
間世田団長は、「研修生たちはそれぞれテーマを持ってやって来たが、勉強して気付いたことをもとに新しいテーマを考えるのもいいはず。色々学んだことをどう恩返ししていけるか考えていきたい」と語った。
今後一行は聖市の朝市や移民史料館、ミナス・ジェライス州の日系農家などを回り、離伯後はスイス、オランダで研修。8月8日に日本へ帰国予定。
2014年7月30日付
