文協での公式行事を終えた安倍首相夫妻は午後5時半ごろ、今回の公式行事には入っていなかったリベルダーデ区にある山口県人会(要田武会長)の会館をサプライズ訪問し、突然の訪問に一縷(いちる)の期待を寄せて集まっていた約50人の同県人関係者を喜ばせた。
伊藤紀美子事務局長によると安倍首相は、昨年9月に同県人会で開かれた「安倍晋太郎元外務大臣と安倍晋三総理大臣展~1985年思い出のブラジルとふるさと山口(油谷)」展で残っていた母県の写真パネルに見入り「おお、僕の故郷だ」と話していたという。
また、1985年9月に父親で当時の安倍晋太郎外務大臣の秘書官として来伯した写真を県人関係者から見せられた際、「えー、やせていたね」と笑顔を見せ当時を懐かしんでいたそうだ。
突然の県人会館訪問のニュースを首相先導の軍警バイク隊から聞きつけた要田会長ら役員は、文協行事に出席後に慌てて県人会館まで駆け戻り、首相夫妻一行を応対。要田会長は「29年ぶりにようこそ、おいでました」とお国言葉であいさつし、85年に安倍晋太郎外務大臣が来伯した際にレーザーカラオケセットを寄贈されたことにも触れたという。
安倍首相はこの日県人会に詰め掛けていた婦人部や青年部会員ら一人一人と気軽に握手し、会館の隅にいた人にまで自ら積極的に握手を行った。
伊藤事務局長は「事前に県人会にもお寄りいただきたいとの要望は出していましたが、本当に来られるとは思いませんでした。お付きの方に『(来館は)首相ご本人の希望ですか』と聞きましたら、『そうです』と言われたのですごくうれしかったです」と話していた。
2014年8月5日付
