同4時30分に大講堂に姿を見せた首相は、満員となった約1100人の来場者に拍手を持って迎えられ、昭恵夫人とともに登壇した。壇上には首相夫妻ほか、梅田邦夫ブラジル特命全権大使夫妻、世耕弘成内閣官房副長官、福嶌教輝在聖日本国総領事館総領事、アンドレ・ラーゴ駐日ブラジル大使館大使、木多喜八郎文協会長が並び、司会を木村太郎衆議院議員が務めた。
壇上中央で約20分間にわたりあいさつした首相は「ジャポネス・ガランチード(信頼ある日本人)」の言葉が生まれた経緯について触れ、「皆さん(日系人)が築いてこられたもので、私たち日本人も大切にしなければならない」と思いを伝えたほか、東日本大震災が発生して日本に対し6億円の義援金を送った日系コロニアに感謝の言葉を伝えていた。
最後は「海外で活躍される日系人に誇りの持てる国にしたい」と語り、日伯の絆をさらに深めていく考えを示した。具体的には来年の日伯修好120周年を迎えるにあたり、日本語教育の普及のためにJICAのボランティアを大幅に増員する政策がその場で伝えられた。あいさつが終わると首相夫妻に対して日系学校の生徒4人から花束が贈られて降壇した。
当初の予定ではその後すぐに文協を出発するはずだったが、首相の要望により来場者との写真の記念撮影を急きょ実施することとなった。大講堂横のサロンで行われた写真撮影には15~20人ほどが首相夫妻を中心になって約50回撮影が行われたことにより、大幅に退場時間が遅れた。
◆日系選手との懇談や和食セミナーにも出席
文協を後にした安倍首相夫妻はサプライズ(予定外の出来事)で山口県人会館を訪れ、県人会員らに歓迎を受けた。その後、ジャルジン・パウリスタ区のチボリホテルでリオ、東京五輪で各種活躍が期待される日系選手及び関係者との日伯交流を目的に開催された「Sport for Tomorrow」の催しに出席後、日本政府主導で実施された最後の公式行事「和食セミナー」にも出席し、中南米外遊の全日程を終えた。
2014年8月5日付
