日本語教育普及でボランティア増員へ
安倍晋三首相は1日、中南米外遊最後の訪問国ブラジルを訪れ、同日夜にブラジリアからサンパウロ(聖)に政府専用機で降り立った。聖市では、2日午前9時半からのイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑参拝をはじめ、コロニアとの交流を主に公式行事が行われた。午後4時半にリベルダーデ区の文協大講堂で日系団体主催歓迎会に出席した首相は、来場した1100人の前であいさつし、各分野における日伯交流に貢献した日系人に対する感謝の言葉と、これからの日伯間のつながりを強化したい考えを強調。文協ではそのほか、大講堂横のサロンで安倍首相の提案により急きょ用意されたという来場者との記念撮影を通じて交流を深めたほか、日系議員や団体代表者との懇談も行われた。時間の制約上、分刻みの行程となった10年ぶりの首相来伯は政府、歓迎側ともに慌ただしさのもと予定がこなされたが特に目立った混乱は無く、一行は同日夜に帰国の途に就いた。
安倍首相は2日午前9時半にイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑を参拝・献花し、慰霊碑に隣接する日本館敷地内での植樹を皮切りにサンパウロでの公式行事を開始した。
午前11時38分にはピニェイロス区のローザ・ロザルン施設でJETRO(日本貿易振興機構)主催による「日伯医療セミナー」、午後0時20分には「ビジネス・セミナー」に顔を出し、それぞれスピーチを行った。また同施設を訪れたアルキミン聖州知事と約10分間にわたり対談した。
リベルダーデ区の文協ビルに首相が到着したのは午後3時30分。ビルの壁には来伯を歓迎する垂れ幕が掲げられ、首相を乗せた車がビルの入り口に横付けされると、赤間学園ピオネイロ校、平成学院、アルモニア学園の生徒約150人が日伯両国旗を振り、入場する首相を囲んで歓迎した。
移民史料館を約10分間視察した後、午後3時40分からは史料館9階で安倍首相と複数の日系団体による懇談会が実施。懇談会は日系議員、日系4団 体、サンパウロ大学生援護連盟(ABEUNI)、青年文協会員、JICA研修員OB会(ABJICA)、山口県人会関係者、日系青年など3回に分けて行わ れ、それぞれの代表者が安倍首相に向け歓迎のあいさつや活動紹介を行った。
懇談の中で安倍首相は「1908年以来、大変 なご苦労があったと思います」と移民史料館見学直後の感想を述べた後、「皆さん(日系人)の存在はさらに太い日伯関係形成において非常に心強い。どうかお 元気で、これからも頑張ってください」とさらなる日系社会の発展を祈った。
山口県人会の要田武会長が「1985年にお父様(安倍晋太郎元外相)からいただいたレーザーカラオケセットはありがとうございました」と切り出すと、安倍首相が笑顔で応えるなど和やかな場面も多く見られた。
2014年8月5日付
