日本でも69回目の「原爆の日」を迎えた6日、サンパウロ市シャカラ・イングレーザ区の西本願寺で、ブラジル(伯国)被爆者平和協会(森田隆会長)と伯国広島県人会(大西博巳会長)共催の、原爆犠牲者追悼慰霊法要がしめやかに執り行われた。
午前8時15分、広島に原爆が投下された時刻に半鐘が鳴らされ、安中マルコ僧侶らが読経を開始。集まった19人全員が仏前で焼香を行った。法要中、故人をしのび参列者が目頭を押さえる場面もあった。
法話で安中僧侶は、「時とともに原爆の記憶が薄れていくのは残念であり、恥ずかしいこと」と嘆き、「追悼法要はその悲惨さと亡き人を思う、大切な日」だと説いた。
出席者を代表してあいさつした森田会長は、「今年も8月6日を迎え、日本から遠く離れた伯国から世界平和を祈り、また来年70年目にも、こうして法要できるよう頑張りたい」と決意を新たにした。
広島出身で、69年前の8月6日には学校の運動場にいたという西村ヤスコさん(83)は、「今日はあの日を思い出して手を合わせた。亡くなった人たちにも支えられ、今でも元気でいられます」と話していた。
最後に一同は恩読讃を合唱し、平和を祈りながら法要を終えた。
2014年8月8日付
