06/03/2026

Mês: agosto 2014

2014年8月5日 「ボン・ジア」――。安倍晋三首相は2日午前、そう聖市内ホテルで記者会見を始めた。「成長著しい中南米と日本は深い友情を育んできた」と語り、チリにおける最大の投資国は日本であることを強調した。さらに「180万人の日系人がおり、日本と中南米を結ぶ大きな懸け橋となっている。今回たくさんの日系人にも会うことができた。苦難の歴史を乗り越え、今や経済、科学、政治などあらゆる分野で活躍されている姿に、身の引き締まる思いがする」と述べた。「ブラジルにはジャポネス・ガランチード、信頼できる日本人という言葉がある。この言葉こそ、中南米を新たな故郷だと思い定め、その発展のために身を尽くしてきた、日本人とその子孫たちの百年以上にわたる、汗と涙の結晶に他なりません。日本と中南米との歴史的な絆を、更なる高みへと発展させていく、今回の訪問は日本と中南米との戦略的なパートナーシップの新たな夜明けとなった」との考えを披露した。今回訪問した5カ国に関し、自由民主主義や基本的人権、法の支配といった価値を共有し、国際社会で影響力を高めている中南米は、私の〃地球儀を俯瞰する外交〃において欠かすことのできないパートナーです」と位置づけた。「6億人の人口と豊富な資源を持つ中南米が大きく成長している姿を目の当たりにした。日本にはそのニーズにこたえる技術がある。日本とこの地域は経済成長のパートナーである」とした。「ブラジルではサンパウロの地下鉄工事を日本の企業が受注した」とトップセールスの手ごたえを報告し、「世界でもトップクラスのシェアを持つ広島や新潟、埼玉や東京の物作り中堅・中小企業にも参加いただいた。地域で頑張っている中堅・中小企業の活躍の舞台を世界へと広げる、それをこれからも支援していきたい」と強調した。ヴァロール紙記者からのメルコスルとの経済連携に関する質問に対し、「中南米には180万人の日系人が生活している。日系人が培ってきたそれぞれの国や日本との信頼関係を土台として、ともに発展・啓発していくことができると確信している」などと答え、「日本経済における中南米の重要性が増大しており、もっと大きくなっていくと思っている。連携をこれまで以上に強める必要ある。日本とブラジルとの自由貿易協定に関しては突っ込んだ議論がされている。創造力のある提言を期待している」との思いを語り、「日本と中南米との新しい歴史が始まったと思っている」と締めくくった。
ニッケイ新聞 2014年8月2日 アラブ首長国連邦、南アフリカ、ブラジルの3国における要人との会談のため、木原稔防衛大臣政務官(45、熊本)が2日に日本を発つ。滞伯は6日から9日まで。初日はブラジリアで伯国防省要人と会談し、翌日は聖市でエンブラル社の視察とイビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑への献花を行う。8日はリオ・デ・ジャネイロで海軍工廠を視察、9日の朝、帰国する。
日本語教育普及でボランティア増員へ 安倍晋三首相は1日、中南米外遊最後の訪問国ブラジルを訪れ、同日夜にブラジリアからサンパウロ(聖)に政府専用機で降り立った。聖市では、2日午前9時半からのイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑参拝をはじめ、コロニアとの交流を主に公式行事が行われた。午後4時半にリベルダーデ区の文協大講堂で日系団体主催歓迎会に出席した首相は、来場した1100人の前であいさつし、各分野における日伯交流に貢献した日系人に対する感謝の言葉と、これからの日伯間のつながりを強化したい考えを強調。文協ではそのほか、大講堂横のサロンで安倍首相の提案により急きょ用意されたという来場者との記念撮影を通じて交流を深めたほか、日系議員や団体代表者との懇談も行われた。時間の制約上、分刻みの行程となった10年ぶりの首相来伯は政府、歓迎側ともに慌ただしさのもと予定がこなされたが特に目立った混乱は無く、一行は同日夜に帰国の途に就いた。 安倍首相は2日午前9時半にイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑を参拝・献花し、慰霊碑に隣接する日本館敷地内での植樹を皮切りにサンパウロでの公式行事を開始した。 午前11時38分にはピニェイロス区のローザ・ロザルン施設でJETRO(日本貿易振興機構)主催による「日伯医療セミナー」、午後0時20分には「ビジネス・セミナー」に顔を出し、それぞれスピーチを行った。また同施設を訪れたアルキミン聖州知事と約10分間にわたり対談した。 リベルダーデ区の文協ビルに首相が到着したのは午後3時30分。ビルの壁には来伯を歓迎する垂れ幕が掲げられ、首相を乗せた車がビルの入り口に横付けされると、赤間学園ピオネイロ校、平成学院、アルモニア学園の生徒約150人が日伯両国旗を振り、入場する首相を囲んで歓迎した。 移民史料館を約10分間視察した後、午後3時40分からは史料館9階で安倍首相と複数の日系団体による懇談会が実施。懇談会は日系議員、日系4団 体、サンパウロ大学生援護連盟(ABEUNI)、青年文協会員、JICA研修員OB会(ABJICA)、山口県人会関係者、日系青年など3回に分けて行わ れ、それぞれの代表者が安倍首相に向け歓迎のあいさつや活動紹介を行った。 懇談の中で安倍首相は「1908年以来、大変 なご苦労があったと思います」と移民史料館見学直後の感想を述べた後、「皆さん(日系人)の存在はさらに太い日伯関係形成において非常に心強い。どうかお 元気で、これからも頑張ってください」とさらなる日系社会の発展を祈った。 山口県人会の要田武会長が「1985年にお父様(安倍晋太郎元外相)からいただいたレーザーカラオケセットはありがとうございました」と切り出すと、安倍首相が笑顔で応えるなど和やかな場面も多く見られた。 2014年8月5日付
皆さんこんにちは、安倍晋三でございます。今日はいろいろとご用事のある中、また遠くからもたくさんの皆様がこうしてお集りをいただいたことを熱く、御礼を申し上げます。55年前に私の祖父、岸信介が総理大臣として当地を訪問した際には多くの日系人の方々にお出迎いをいただき、政治家として人前で涙を流したことなかったんですけれど、初めて流れる涙を止めることができなかったと言っておりました。 文協(移民史料館)において1908年に始まった移民の歴史を大変短い時間ではございますが教えていただきました。大変なご苦労の中でこの地で頑張った1世の皆さん、そして世代を通じて日本人の守るべきものをしっかりと守りながら受け継ぎ、引き継いで来た2世、3世、4世の皆さんに心から敬意を表したいと思います。 ジェポネス・ガランチードという言葉がありますが、これは正に皆さんが築いて来られたものであります。ジェポネース・ガランチードとは何かと私は考えて、それはまさに私たち日本人も日本で暮らす日本人も大切にしなければならないものだと思います。 我々は2011年3月11日、東日本大震災に襲われました。とても辛く悲しい経験ではありましたが、同時にさまざまなことを学ぶことができました。ブラジルの日系人の皆さんは日本になんと6億円の義援金を送っていただきました。ブラジルをはじめ多くの方々が日本のことを思っていただいていることに感激いたしました。被災に遭ってとても大変な状況にあって、被災した人たちは助け合い、労り合い、協力し合い、礼儀正しく復興しようと頑張って来られた。そのことが世界から敬意を集めることができました。私はこれもジェポネス・ガランチードだと思います。 私の友人、年を取っているのですが、ジョージ・アリヨシさんという方。ブラジル移民ではなく、ハワイに移民され、後に州知事になった人物であります。彼は日本が戦争に負けた後、米占領軍の一員として東京にやって来ました。 そして占領軍の一員として彼が勤務しているビルの前に何人かの子供たちが靴磨きをしてお金を稼いでいました。その中の7歳の1人の少年とアリヨシさんが親しくなり、その少年はやせっぽっちで身なりも貧しく、いつもお腹を減らし、同情して食堂でパンにジャムを塗ってサンドイッチを作ってその少年に渡しました。 その少年に渡すとぺこりとお辞儀をして、そのサンドイッチを食べずに大切そうにハンカチで包んで装具箱にしまったと言います。すぐに食べない少年の姿を見てアリヨシさんは『恥ずかしがらずに食べていいよ』と言いました。そうしたら少年はせっかく貰ったサンドイッチは『家に持って帰って3歳の妹と2人で食べる』と言います。『僕には妹しか家族が居ません』と言い深くお辞儀をしたと言います。 アリヨシさんはこの少年のお腹を減らしていても妹に対する優しさを、忘れない姿に大変感動をしました。身なりはみすぼらしくても、礼儀正しい態度 に感動しました。アリヨシさんは戦争に負けた祖国に対してコンプレックスを持っていましたが、どんなに貧しくても威厳、優しさを忘れない少年の姿を見て自 分に日本人の血が流れていることを再び誇りに思えたと私に語ってくれました。 私たちはこのように海外で活躍しておられる日系人の皆さんにとって誇りの持てる国になっていきたいと思います。そして今後、ブラジルで活躍しておられる、そして日本人の信用を高めていただいている日系人の皆さんとの関係をさらに強めていきたいと思います。 日本文化伝承、日本語教育、スポーツ、医療、社会福祉などの活動で非常に貢献されています。日本政府は今後もこうした活動を支援していきます。来年は日、 ブラジル修好120年を迎えるわけでありますが、交流を盛り上げて、日本語教育の普及も支援していきます。毎年JICAが派遣する日系社会青年、シニアボ ランティアが約60名います。日本語、日本文化、スポーツを通じて活躍していますがこれを100名に大幅増員いたします。 今後、さまざまな施策を通じて日本と日系社会の関係絆をより太くしていくとお約束申し上げます。安倍内閣の財務大臣は日伯議員連盟の会長、麻生太郎でもあります。 本日はこうしてたくさんの皆様にお集りいただきました。お目にかかったこの感激を私も決して忘れることはありません。日系人の皆様がおられることによって 日本とブラジルはまさに魂と魂の交流を続けているといえます。これからも両国関係のために全力を尽くしていくことをお伝え申し上げ、皆様がお元気で、そし...
同4時30分に大講堂に姿を見せた首相は、満員となった約1100人の来場者に拍手を持って迎えられ、昭恵夫人とともに登壇した。壇上には首相夫妻ほか、梅田邦夫ブラジル特命全権大使夫妻、世耕弘成内閣官房副長官、福嶌教輝在聖日本国総領事館総領事、アンドレ・ラーゴ駐日ブラジル大使館大使、木多喜八郎文協会長が並び、司会を木村太郎衆議院議員が務めた。 壇上中央で約20分間にわたりあいさつした首相は「ジャポネス・ガランチード(信頼ある日本人)」の言葉が生まれた経緯について触れ、「皆さん(日系人)が築いてこられたもので、私たち日本人も大切にしなければならない」と思いを伝えたほか、東日本大震災が発生して日本に対し6億円の義援金を送った日系コロニアに感謝の言葉を伝えていた。 最後は「海外で活躍される日系人に誇りの持てる国にしたい」と語り、日伯の絆をさらに深めていく考えを示した。具体的には来年の日伯修好120周年を迎えるにあたり、日本語教育の普及のためにJICAのボランティアを大幅に増員する政策がその場で伝えられた。あいさつが終わると首相夫妻に対して日系学校の生徒4人から花束が贈られて降壇した。 当初の予定ではその後すぐに文協を出発するはずだったが、首相の要望により来場者との写真の記念撮影を急きょ実施することとなった。大講堂横のサロンで行われた写真撮影には15~20人ほどが首相夫妻を中心になって約50回撮影が行われたことにより、大幅に退場時間が遅れた。 ◆日系選手との懇談や和食セミナーにも出席 文協を後にした安倍首相夫妻はサプライズ(予定外の出来事)で山口県人会館を訪れ、県人会員らに歓迎を受けた。その後、ジャルジン・パウリスタ区のチボリホテルでリオ、東京五輪で各種活躍が期待される日系選手及び関係者との日伯交流を目的に開催された「Sport for Tomorrow」の催しに出席後、日本政府主導で実施された最後の公式行事「和食セミナー」にも出席し、中南米外遊の全日程を終えた。 2014年8月5日付
文協での公式行事を終えた安倍首相夫妻は午後5時半ごろ、今回の公式行事には入っていなかったリベルダーデ区にある山口県人会(要田武会長)の会館をサプライズ訪問し、突然の訪問に一縷(いちる)の期待を寄せて集まっていた約50人の同県人関係者を喜ばせた。 伊藤紀美子事務局長によると安倍首相は、昨年9月に同県人会で開かれた「安倍晋太郎元外務大臣と安倍晋三総理大臣展~1985年思い出のブラジルとふるさと山口(油谷)」展で残っていた母県の写真パネルに見入り「おお、僕の故郷だ」と話していたという。 また、1985年9月に父親で当時の安倍晋太郎外務大臣の秘書官として来伯した写真を県人関係者から見せられた際、「えー、やせていたね」と笑顔を見せ当時を懐かしんでいたそうだ。 突然の県人会館訪問のニュースを首相先導の軍警バイク隊から聞きつけた要田会長ら役員は、文協行事に出席後に慌てて県人会館まで駆け戻り、首相夫妻一行を応対。要田会長は「29年ぶりにようこそ、おいでました」とお国言葉であいさつし、85年に安倍晋太郎外務大臣が来伯した際にレーザーカラオケセットを寄贈されたことにも触れたという。 安倍首相はこの日県人会に詰め掛けていた婦人部や青年部会員ら一人一人と気軽に握手し、会館の隅にいた人にまで自ら積極的に握手を行った。 伊藤事務局長は「事前に県人会にもお寄りいただきたいとの要望は出していましたが、本当に来られるとは思いませんでした。お付きの方に『(来館は)首相ご本人の希望ですか』と聞きましたら、『そうです』と言われたのですごくうれしかったです」と話していた。 2014年8月5日付
ニッケイ新聞 2014年7月31日 安倍首相が今週金曜日、1日に中南米訪問の最終地ブラジルに到着する予定だ。今月25日から5カ国を訪問し、各国首脳らと会談を行なってきた。当地でもジウマ大統領との会談が組まれ、2日には聖市文協での歓迎会などに出席する予定だ。リオ五輪の次大会が東京という二国友好の絶好のタイミングであり、現役首相としては小泉純一郎氏以来10年ぶり、祖父岸信介が日本の首相として南米初外交を繰り広げた縁の地とあって、旺盛に日系人との懇談を予定するほか、経済、医療、スポーツ、和食など各分野での関係強化が期待されている。 年頭の首相施政方針演説でも「地球儀を俯瞰する視点で、戦略的なトップ外交を展開」と強調した同首相だけに、地球の反対側は外せない重要な地域だ。25日に日本を発った後メキシコで首脳会談を行い、トリニダード・トバゴへは両国の外交関係樹立50周年を機に、初の首相訪問を実現させた。コロンビアでも関税撤廃など取引円滑化に向けたEPA(経済連携協定)の交渉加速について、サントス大統領と一致するなどの成果を挙げている。当国へは1日に首都ブラジリア入りし、ジウマ大統領との首脳会談、日伯財界の要人による意見交換会が予定される。首脳会談後には共同記者会見・文書発表式が行なわれ、海底油田開発を後押しするための巨大洋上基地建設に関する取り組みや、国際協力機構(JICA)による技術指導などの人材育成事業拡大に向けた共同声明があると思われる(22日付詳報)。その他、日系議員や現地の日系諸団体、日本と縁のあるサッカー関係者を招いた交流会も予定される。聖市では2日にイビラプエラ公園を訪れ、恒例の開拓先没者慰霊碑の参拝や日本館視察を行う。文協大講堂での歓迎会、移民史料館視察、日系議員・日系諸団体との懇談も予定される。JETRO(日本貿易振興機構)が行なうビジネスセミナー、医療シンポジウムにも出席する。医療分野では新薬検査の迅速化を図り、日本企業への受注加速を実現させたい意向(24日付詳報)だという。リオから引き継ぐ形の東京五輪を盛り上げるための支援や、ユネスコ無形文化財として登録された和食普及など、多義にわたるトップ外交が展開されそうだ。 昭恵夫人は独自日程で 同行する昭恵夫人もまた積極的に各地へ赴く。聖市内では2日、当地で活躍する日系人女性との会食やカルモ公園のさくら祭りに参加し、日系福祉施設を訪問。日語教育関係機関との懇談会も予定する。これまでの諸外国歴訪では、首相夫人の初訪問が実現したアフリカの地で、長靴姿で農作業を手伝い、スラム街にも足を運んだ。形式にこだわらない独自の親睦路線を歩んでおり、今回の中南米訪問に関しても、交流サイト「フェイスブック」を通じ、日本語学習者との懇談や、教材寄付の様子を発信している。個性ある夫人の独自外交にも注目が集まる。
文協で日系団体主催歓迎会も開催 【既報関連】25日から中南米を外遊中の安倍晋三首相は、最後の外遊国先としてブラジルに8月1~2日にかけて来伯する。小泉純一郎氏以来10年ぶりとなる首相の来伯では既報の通り、経済や医療、エネルギー分野などで日伯連携を強化したい考えで、投資の拡大で存在感が増す中国に対抗する狙いもある。日系社会との交流は、2日午後4時半にサンパウロ(聖)市のリベルダーデ文協大講堂で催される日系団体主催歓迎会への出席を中心に、日系団体代表者との懇談やイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑参拝などの日程が組まれている。また、同行している昭恵夫人も日系福祉団体や病院等を訪問する予定で、2人は限られた時間内で官民双方との絆を深めるため、精力的な活動をこなす。 安倍首相は既にメキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビアの訪問を終え、30日現在、チリを外遊中でブラジルには8月1日にブラジリアに政府専用機で到着する。 ブラジリアではジルマ大統領と日伯首脳会談をはじめ共同記者発表が行われるほか、ブラジル経済界重鎮や日系議員、政府高官らとの意見交換会及び懇談が設定されている。 また、日本のサッカー界に貢献したブラジル人と首相との交流会も実施される予定だ。 その後、サンパウロ市内へ移動し、2日には経済セミナーなどに出席するほか、2016年のリオ五輪、20年の東京五輪で各種活躍が期待される日系人らと集い、各選手を前に応援メッセージや記念撮影等が実施される。 一方、日系社会に対しては、聖市イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑を参拝して献花を行うほか、日本館の視察と同敷地内で記念植樹を行う。午後にはリベルダーデ区の文協を訪れ、移民史料館を視察。その後、同史料館内で日系団体代表者らと懇談する予定。 同日4時半には文協大講堂で日系団体主催による歓迎会も用意されており、主催側の文協関係者によると、事前に行われた参加者の予約では会場の定員1100席はほぼ埋り、満席になる見込みだという。同式典には同行している昭恵夫人も出席する。 昭恵夫人は聖市訪問中、安倍首相とは一部別行動で、聖市内カルモ公園や日系福祉団体施設等を訪問し、コロニアとの積極的な交流を図る。 2014年7月30日付
ニッケイ新聞 2014年8月1日 新潟県人会相談役で和菓子職人でもあった池泉三郎さんが、28日午後1時頃に逝去した。5月、オートバイとの事故によりサンベルナルド市内の病院に入院していたが、肺炎により亡くなった。29日にコンゴーニアス墓地へ埋葬された。享年89。1925年生まれ、新潟出身。9歳で家族とともに渡伯。10代後半から菓子工房で働き、菓子職人としての腕を磨いた。県人会活動にも熱心で、同県人会設立当初からの会員。同県人会が年末に行う餅つきの考案者でもある。菓子作りの腕はもとより、民謡や佐渡おけさも上手く、同県婦人部に指導も行っていた。四十九日法要は9月14日午前8時から聖市ビラ・マリアーナ区のブラジル本門仏立宗日教寺(Rua Ibaragui Nissui, 166)で執り行われる。
第36回岐阜県農業高校生海外実習派遣団(間世田雄人団長)一行が19日に来伯し、山田彦次岐阜県人会長の案内により24日に本紙を訪れ、中間報告を行った。 岐阜県内の農業高校に通う2、3年生で構成された同派遣団は、今年は男子生徒7人、女子生徒3人が集まり、引率の間世田団長、下堂前亮副団長を合わせ計12人。 今年のテーマは「We Can Do It 農業革命~日本農業の発展へ・101年目のNext Step~」で、研修で学んだことを日本農業の発展につなげることや、今年101周年を迎えた同県人移民の歴史や開拓精神を学ぶことなどを大きな目標としている。 一行は来伯当日にサンパウロ(聖)市の岐阜県人会を訪問し、翌20日にサンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市へ移動。同地の農家や日本人会と交流会を開催。21~23日の3日間は同地の日系農家に2人ずづ計5組に分かれて実習を行った。 団員一人一人の感想は次の通り(敬省略、全員岐阜県出身)。 柳原優博(16)「しめじの菌床栽培では、日本では殺菌温度調整を機械でやるのに対し、ドラム缶を使ってやっていた。設備が少ない中でも技術を確立していた」。 寺倉勇樹(18)「ビワの袋掛けや周りの農家の視察をしました。敷地が広く大規模で、収穫量が多くてびっくりしました」。 渡邉結圭(17、生徒団長)「花について高校で勉強しています。今回初めて果樹の剪定(せんてい)をしましたが、切っていい枝を見極めるのが難しく、農家の方がパッパとやっていてすごかったです」。 後藤基旭(17)「果樹栽培は手作業が基本ですが、耕地が広い割に人の手が少なく感じました。管理がすごいと思った」。 日比野智哉(17)「日本と同じようにブラジルの農家でも働く若者が不足し高齢化が進んでいることを聞き、世界共通の問題だと感じた。今後はここで学んだことを日本に持ち帰り、日本の農業を発展させて世界にも貢献していきたい」。 伊藤聖人(18)「実家は兼業農家で『初霜』というブランドの米を作っており、将来は仕事を継ぎたいと思っている。ビワや柿などの知らない栽培方法も教えてもらい、将来に生かしたい」。 土田洸太(16)「デコポンの木がたくさんなっていて、収穫はヘタの色に気を付けながらすることなどを教えてもらった。ブラジルのピーマンは日本より2~3倍大きくてびっくりした」。...
愛知県人会(沢田功会長)とサンパウロ・フィルハーモニー室内楽団共催の「第22回愛知県人会クラシック音楽会の夕べ」が、8月2日午後3から同5時までサンパウロ市リベルダーデ区の同会館(Rua Santa Luzia, 74)で開催される。 プログラムは2部構成で進行され、1部ではグランドピアノの2重奏によりサンパウロ・フィルハーモニー所属の5組10人がバッハ、チャイコフスキーなどの楽曲を演奏する。また演奏者の一人、山川純子さんは昨年11月に亡くなった夫で音楽家の健一氏をしのんで、健一氏が作曲した楽曲を演奏する。 第2部ではロータリークラブが中心となり運営するサントス市内の視聴覚障害者施設で音楽教室を受けた生徒たちのグループ(Musica Transfor mando Vidas)約20人のフルート演者により、童謡の桜、アメージング・グレイス、イエロー・サブマリンなど計13曲を30分にわたって演奏する。 本紙を訪れた同県人会の沢田会長、羽田宗義同県人会名誉会長、豊田瑠美副会長は視聴覚障害者たちの演奏について「身体に障害がある人は学力や社会性を伸ばしていくことは難しいが、その障害を克服して社会活動に参加する姿をぜひ見に来てほしい」と当日の来場を呼び掛けた。 また音楽教室で楽器の提供を行い活動に協力しているヤマハ楽器のクリスタル・アンジェリカ販売担当は「ヤマハは日本の会社でもあるので日系社会の催しで演奏できることを光栄に思う」と述べ、日系イベントへの参加を喜んでいた。 当日の入場は無料だが、洗剤や歯磨き粉などの衛生用品の寄付を呼び掛けている。 問い合わせは同県人会事務局(電話11・3104・8392)まで。 2014年7月29日付
大阪なにわ(下平尾哲男会長)は、8月3日午前9時から「第78回慈善バザー」をサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同会館(Rua Domin gos de Morais, 1581)で開催する。 当日は、同会婦人部手作りのレース編みやふきんなどの手芸品をはじめ、プレゼント用品や中古衣料品、協賛業者の出品物などが販売される。また食堂では、なにわうどん、すし、天ぷら、汁粉などの日本食も販売される。 来社した婦人部役員の久保美恵子さん、高瀬千秋さん、桑原妙子さんは「おいしい食事もありますので、大阪の味を楽しんでいただけたら。ぜひ皆さん、お越し下さい」と呼び掛けた。 入場無料。問い合わせは同会(電話11・5549・7226)まで。 2014年7月26日付
ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)主催の資金カンパ芸能祭が、20日午後1時からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催され、4~25歳の若者を中心とした約250人の出演者が26演目もの琉球伝統芸能を披露した。 同祭は、収益金を同県人会運営費に充てることと、若手芸能人の活躍の場の提供を目的に今年初めて開催された。当日は約1000人の来場者があり、立ち見客が出るほどだった。 開会式では具志堅シゲ子同祭実行委員長が「お忙しいところお越しいただきありがとうございます。若者を中心に、精一杯舞台をつとめさせていただきます」とあいさつした。 開幕は野村流音楽協会ブラジル支部、琉球筝曲興陽会ブラジル支部など4団体が幕開け合同演奏を披露。首里城の絵をバックに演奏された伝統的な沖縄音楽の数々に、観客たちは遠い故郷を思い返しているようだった。 琉球舞踊「護身の舞」では、玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場(斉藤悟代表)の踊り手たちが迫力のある演技で会場を盛り上げた。 同道場の知念ユウジさん(17、3世)は、この日だけで三つの演目に出演。現在も空手、舞踊、三線の練習に励んでおり、ピーク時にはほぼ毎日、何かしらの稽古を行っていたという。 知念さんは「今まで空手だけだったから、今日は舞踊に出演できてすごく楽しかった」と出演後の感想を目を輝かせながら話した。 当日の構成演出なども行った斉藤代表は「県人会があるから、私たちは活動できる。今回は若い踊り手にとっても良い経験の場になったのでは」と同祭に対する思いを述べた。 フィナーレにはブラジル琉球舞踊協会による琉球舞踊「カチャーシー」が披露され、来場者も含めた大勢の人が踊り、にぎやかに幕を閉じた。 島袋栄喜副会長は「お陰様で、資金も集めることができた。(芸能団体の)先生方や踊り手たちには感謝したい」と同祭を振り返った。 城間キョウコさん(87、沖縄)は「本当に良かった。涙が出るくらい」と目を潤ませながら同祭の感想を語った。 2014年7月25日付
ニッケイ新聞 2014年7月25日 大阪なにわ会(下平尾哲男会長)による『第78回慈善バザー』が、8月3日午前9時から同会館(Rua Domingos de Moraes,1581、地下鉄ビラ・マリアーナ駅そば)で開かれる。婦人部の手芸品(レース編、ふきん、エプロン等)をはじめ、プレゼント用品、中古衣料品、協賛業者の出店があり、食堂では寿司、なにわうどん、天ぷら、お汁粉、パステルなどが楽しめる。婦人部役員の久保美恵子、高瀬千秋、桑原妙子さんが案内のため来社し、「色々準備して皆様の来場をお待ちしています」と呼びかけた。問い合わせは同会(11・5549・7226)。
ニッケイ新聞 2014年7月26日 愛知県人会(沢田功会長)が『第22回愛知県人会コンサート』を、2日午後3時から同県人会館(Rua Santa Luzia, 74, Liberdade)で開く。サンパウロ・フィルハーモニー協会共催。入場無料。福祉団体寄付のため洗剤類や衛生製品の持参を呼びかけている。同県人会の沢田会長、羽田宗義名誉会長、豊田瑠美副会長、同協会の山川純子さん、ヤマハからラリッサ・マサド、クリスタル・アンジェリカ・ベロッソさんが案内のため来社した。第1部は山川さんら協会所属のプロピアニスト5組が連弾を披露。第2部は視覚障害者楽団がフルート演奏を行う。同楽団はヤマハの「ニューヤマハのひらめきプロジェクト」の支援を受けてサントスで活動している。同プロジェクト担当者のベロッソさんは「彼らにプロの様な技術は無いが、音楽が人生に大きな喜びをもたらすことを伝えてくれる」と話す。実際に鑑賞した豊田副会長は「非常に心に訴えるものがあり、感動した」と、コンサート出演を依頼した経緯を語った。羽田名誉会長らは「ヤマハやロータリークラブの協力があって実現した画期的な演奏会。多くの人に体験してもらいたい」と来場を呼びかけた。問い合わせは同県人会(11・3241・2682)まで。
ニッケイ新聞 2014年7月31日 岐阜県教育委員会(野原正美委員長)による『平成26年度 岐阜県農業高校生海外実習派遣事業』で、19日から来月1日まで、県内農業高校生12人と引率教員2人が滞伯中だ。当地の農業事情を見聞し、日本の農業発展に役立てる。一行は聖州コロニア・ピニャールでの実習を終え、24日に来社。当地日系農家の印象について訪ねると、「農地や農機、市場の大きさに驚き」といった声が挙がった。中井美穂さん(飛騨高山高3年)は「果物の糖度が地元よりも高い。特に柿に甘みがあった」と違いを語った。土田洸太さん(岐阜農林高2年)は、「日本では高齢化で農業を続けられない人が多いため、地元には耕作放棄地が多数ある。高齢者でもできる優しい農業、経営方法のヒントを得るべく海外実習に参加した」と参加の動機を語った。実家が農家という伊藤聖人さん(大垣養老高3年)は、「家業を継ぐために勉強している。整備士にもなりたいので、当地の農機事情を知ることができれば」と研修後半に向けて意気込んだ。同制度は、国際的な広い視野を持ち、積極的に農業に取り組む青年の育成を目的に78年に開始。高校2、3年生が対象で、今年で36回目となった。
ニッケイ新聞 2014年7月25日 W杯期間中、日本人旅行者保護のため日系主要団体が立ち上げた「ブラジルワールドカップ日本人訪問者サンパウロ支援委員会」は15日、在聖総領事公邸で解散慰労会を行い、福嶌教輝総領事をはじめ日系団体幹部ら約11人が出席し、支援活動の成果を祝った。 同支援委員会のサイトによる情報提供に加え、空港やスタジアム付近で案内人を置くなどのナタル、レシフェ、クイアバなど各開催地の地元日系団体の活動が日本人旅行者を助けたようだ。 会に出席した秋田県人会・川合昭会長によれば委員会発足当時は「最悪の場合なら10人は死者が出るかもと覚悟していた」というからかなり大げさだが、「重大被害が一件もなかったことは奇跡」とみなで喜び合ったそうだ。 事実、在聖総領事館によれば、期間中の犯罪被害報告は強盗が6件、窃盗が28件で死傷者はなかった。日本人旅行者の統計は未だ出ていないが、FIFAは各試合で試合国サポーターに会場収容人数の8%分のチケットを割り当てていた。 リーグ戦の3試合の収容人員の8%を合計すると1万560席となり、複数試合を観戦した客が多かったことを考えても、伯国観光省が予測した7千人程度は来ていたようだ。7千人のうち被害数が34件なら約0・5%に過ぎず、〃奇跡〃的数字かもしれない。 日本人旅行者の被害が少なかった原因としては、「日本国内で事前に伯国の治安の悪さを取り扱う報道が多かったこと」が要因としてあげられそうだ。日本人旅行者の岡部愛さん(38、山形)はコロンビア戦の観戦会の時、「日本での危険報道は過熱気味だったけど、逆に、それがなかったら危なかったと思う」と滞伯一週間の実感を話した。