06/03/2026

Mês: setembro 2014

ブラジル宮崎県人会創立65周年・県人移住100周年を迎えたことを記念し、8月25日夜にサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市で開催された「高千穂の夜神楽・モジ公演」。同公演に伴い25日午前にモジ市に到着した夜神楽公演団一行は、同市長表敬訪問やモジ文化協会との交流会を行った。 一行は午前11時にモジ市役所に到着し、マルコ・ベルタイオーリ市長と対面。長尾オスワルド同市農務局長やモジ文協の幸村秀樹理事長らも同席した。 冒頭、マルコ市長が「(日本から)皆さんよくおいでになりました。どうぞごゆっくりモジを満喫してください」と歓迎のあいさつを行った。続いて、公演団の渡邊道徳団長が歓迎に対する謝辞を述べ、「今回のかかわりをきっかけにもっと親密な関係を築いていければ」と今後の両者間の交流発展を願った。 その後記念品交換が行われ、モジ市からは市紹介の書籍、公演団からは神面と焼酎などがそれぞれ贈呈された。 市長との記念写真撮影を終えると、一行は市内のレストランへ移動。モジ文協の会員約10人が出迎え、公演団のための歓迎昼食会が開かれた。 幸村同文協理事長が「夜神楽公演がモジで行われるということは光栄です」とあいさつし始まった昼食会は、終始和やかな雰囲気で参加者は交流を楽しんでいるようだった。 2014年9月3日付
ニッケイ新聞 2014年9月3日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の8月度代表者会議が先月28日、文協ビルの県連会議室で行われ、39人が参加した。冒頭、本橋会長が19日に訪日した際に行なった世耕弘成内閣官房副長官との面談の様子を報告した。同官房副長官は、安倍晋三首相来伯時に県連が提出した要望書の内容を把握しており、日本祭りや日本語学習を義務とした2年間の長期研修提案について話が出来たという。帰国後には梅田邦夫在伯全権大使、福嶌教輝在聖総領事とも面談して要望書について話し合ったことから、「日本祭りについては日本政府の顔が見える形で開催できる確信を得た」と述べた。続いて、山田康夫第18回日本祭り暫定実行委員(滋賀)が進捗報告を行った。会場となるイミグランテス展示場との契約は完了しており、開催日は来年7月24、25、26の3日間、テーマは「日伯120年の絆」に決定した。9月末にはパンフレットのデザインも完成予定という。またトイレ不足や出店レイアウトの変更など、会場の改装工事によって起きるであろう問題を指摘し、クレジットカード類の使用に支障が起きた問題と並んで対策を講じると述べた。会の終わりに広島県人会の大西博巳会長から、広島市で20日に発生した大規模土砂災害への義捐金協力の呼びかけが行われた。義捐金用の口座は現在開設中で、詳しくは同県人会(11・3207・5476)まで。前回の代表者会議で延期された6月度の会計報告も行われた。収入が1万3513・71レ、支出が1万279・46レ。3千234・25レの黒字だった。第17回日本祭りの会計報告については9月度代表者会議で報告される見込み。
ニッケイ新聞 2014年9月2日 日本文化や政策の発信を目的とした広報施設「ジャパンハウス」について1日午前、在聖総領事館で会見が行なわれた。外務省から広報文化外交戦略課長の新居雄介氏が現地視察のため来伯し、聖市で展開する予定の「ジャパンハウス」の概要を説明した。 先ごろ中南米訪問を終えた安倍晋三首相からフォローアップ(事後解説)の指示があり、当地で説明会を実施する運びとなった。広報拠点となる「ジャパンハウス」は聖市のほか、ロサンゼルス、ロンドン、ジャカルタ、香港、イスタンブールといった世界の主要6都市以上で開設予定という。全ジャパンハウスに携わる新居氏はその目的を、「政策の広報、戦後の歩みを紹介、現代文化や伝統文化の発信、親日家育成」とした。中身に関しては「国際交流基金がアニメや漫画などの文化、芸術分野、日本語文化を発信するのと同じように、さらに日本食や観光情報も発信する。親日家を増やすための総合的な情報発信ができる拠点となるよう、中身を充実させたい。交流の場としたい」と説明した。多種多様な広報を展開する考えで、「アンテナショップなどの形態も一つの候補設備」としている。この件に関する外務省の平成27(2015)年度予算案の概算要求は約500億円。最終決定は来年3月31日だが、6カ所の「ジャパンハウス」には、うち計約52億円を割り当て、さらに中身に関しては、コンテンツ整備費として別途計上される見込み。またコロニアとは「二人三脚でやって行きたい」という意向だ。「6都市の中でもロス、ロンドン、聖市は早急に話をまとめたい」とし、「日系社会の理解、協力は不可欠。意見を交え、どのような形態が望ましいか話し合っていく。日系諸団体のイベントへ、物資支援なども将来的には可能性ある」と話した。この滞在中は伯国マスコミ関係者とも意見交換をした。「今後ブラジルが何を望むのか、どんな発信を期待するかも調整していく」と中身はまだ流動的だ。設置場所も検討中。人通りの多く、市民が集える場所を希望しているが、賃貸か購入か、広さなども目的や予算次第だ。物件を探してから契約、内装、防犯整備など、開所まで通常2年を見込むというが、「ぜひとも来年の外交樹立120周年に間に合わせたい」と意欲を見せた。28日に着伯した同氏は、日系諸団体と意見交換や、サルバドールの日本祭りを視察し、会見当日の夕刻に離伯した。
ニッケイ新聞 2014年8月30日 聖州ミランドポリス市と富山県高岡市の姉妹都市提携40周年を記念し、高岡市の高橋正樹(たかはし・まさき)市長や青木紘(あおき・ひろし)市議会議長ら訪問団16人が来伯した。23日午前に着伯した一団は、その足でブラジル富山県人会を表敬訪問し、ミランドポリス市へ。25日午前、市内の中央広場で行なわれた記念式典には、ノロエステ連合日伯文化協会の白石一資会長、ブラジル富山県人会の市川利雄会長ら、関係者約100人が訪れた。 訪問団は市役所を表敬訪問後、式典に臨んだ。高橋市長は挨拶で「40年もの間に築いてきた、友好の歴史は素晴らしい」と称え、各来賓からも祝辞が寄せられた。ミランドポリス文化体育協会の中野市雄会長は「74年の姉妹都市提携から、93年の日本語学校への教師派遣、そして両市中学生によるジュニア親善大使も96年から始まった。互いに友好深めてきたことを誇りに思う。亡くなった先人たちにも改めて感謝申し上げたい」とあいさつした。その『中学生ジュニア親善大使』は2、3年おきに実施しており、今回の訪問団にも片山育巳さん、永井賢太郎さん、松本羽奏(わかな)さん、六渡愛由さんと引率者の窪田真澄さんが含まれ、ホームステイなどで地元住民と交流を深めたという。日本語教師派遣も現在9代目となっている。中野会長は本紙の電話取材に「教師派遣、青年交流など、市町村間でこれだけ親密な関係も珍しい。非常にありがたいこと。50周年も盛大に祝いたい」と喜んだ。式典前日の24日夜には、同文協で約300人が参加する歓迎会が行なわれた。式典後にはミランドポリス市議会から、高橋市長と青木市議会議長へ名誉市民章が贈られた。また第三アリアンサの日本語学校などにも訪れ、26日のお別れ会で同地を後にした。この提携は74年4月、アルミ産業視察のため訪日したミランドポリス市長から申し入れがあったことがきっかけ。同市第三アリアンサ地区が「富山村」と言われ、当時日伯合弁のアルミ工場の建設も計画されたところから、同年10月、ミランドポリス市で調印式が行なわれた。
節目の年を「オールブラジル」で 来年の日伯修好通商航海条約締結120周年を官民で祝うため、ブラジル側組織「日ブラジル外交関係樹立120周年 記念事業ブラジル実行委員会」が発足した。8月29日に在サンパウロ(聖)総領事館で立上げ式を行い、第1回会合を開催。梅田邦夫駐伯大使が委員長、聖市の日系5団体、日本政府機関代表などが副委員長に就任し、国内各地の公館、商議所、日系団体等が委員を務める全伯規模の体制が組まれた。今後決定する特別事業をはじめ、国内、日本で実施される記念交流行事は数百に上ると見込まれる。 現時点での委員会の構成は次の通り。委員長=梅田大使。委員長代理=福嶌教輝在聖総領事、リオ総領事(現在は首席領事)。副委員長(団体・機関名)=ブラジル日本商工会議所、ブラジル日本文化福祉協会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、日伯文化連盟、JICA、国際交流基金聖日本文化センター、ジェトロ。委員=国内在外公館長(聖、リオ除く)、国内の日系商工会議所、汎アマゾニア日伯協会、アマゾニア援護協会、南日伯援護協会、リオ州日伯文化体育連盟など。 このほか、日伯社会文化統合協会が資金管理を担当することが決まり、同協会の西尾ロベルト会長が副委員長及び資金管理委員長に就任した。 現時点では、120周年のスタートとなる来年初めと年中に日伯両国で記念セレモニーの開催を計画。特別事業としては、コシノ・ジュンコ氏プロデュースによる花火や、若い世代で知る人の少なくなったウジミナス製鉄所やセラード開発など過去の日伯協力関係を再確認する展示会、両国関係の将来を見据えた政経・学術シンポジウムなどが候補に挙がっている。日本政府も重視しており、要人の往来も期待されるという。 このほか、国内各地で例年、または特別に実施する行事を合わせれば、来年1年間の記念交流行事は数百に上る見込み。実行委では6月のサッカーW杯の時と同様に専用ホームページを開設し、各在外公館と関係団体を通じて情報共有、広報を行う考えだ。 日本サイド、サンパウロが中心だった20年前の修好100周年と異なり、今回はブラジル側が主導し、全伯が連携する組織が発足した。梅田大使は「『オール ブラジル』の仕組みを作るのは初めての試み。どう機能するかやってみないと分からない」としながらも、進出企業増加に加え、サッカーW杯や安倍首相来伯を 機に両国関係強化の機運が高まっている現在を「恵まれたタイミング」と位置づける。 首相の来伯は、経済分野だけでなく、 日本語教育や人材交流の拡充などの成果をもたらした。日本祭り等の文化イベントでの協力強化も期待される。大使は「日系人の信用が日本の信用につながって いる」と述べ、世代交代の過渡期にある日系社会に対し日本政府としても協力する必要があるとの考えを示した。 委員会では 今後、10月ごろに予定する次回会合で特別事業を決定し、資金集めやロゴマークの募集、マスコットキャラクター製作など具体的な活動に入る。大使は「国と 国の関係は人間関係と同じで、絶えず努力しないと薄れていく。互いに親近感を持つことが政治経済関係強化でも基礎になる。120周年を生かして両国関係を さらに確たるものにしていきたい」と語った。 2014年9月2日付
ブラジル都道府県人会連合会(県連・本橋幹久会長)は、28日午後4時から定例代表者会議をサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビルで開いた。 その中で、今月訪日した本橋会長から、19日に総理官邸で世耕弘成内閣官房副長官と面会し、安倍首相来伯時に県連が日本政府に提出した要望書の内容について話し合ったとの報告があった。 本橋会長によると、要望書では「各県が受け入れる留学・研修制度の新設」「日本祭りの支援」の2点を掲げているが、政府は前者に関して安倍首相が発表した日系社会支援策の「JICAボランティア増員」の範囲内に組み込みたい意向があるようで、母県とのつながりを重視する県連の希望通りにはいかない可能性を示唆した。 また、全47都道府県人会の代表者が署名した要望書だが、その内容や文面のコピーは一部の幹部しか把握しておらず、ある代表者からは「母県に働き掛けろと言われても、それでは何を言えばいいのかも分からない」と指摘する声も上がり、執行部側から早急な対応が約束された。 要望2点目の「日本祭りの支援」に関しては、現段階では日本政府からの支援金額や内容は未定だが、来年の日伯修好120周年に向けて「日本政府の顔が見える形での参加」は確信しており、来年に限らない継続的な支援の要望も承認はしてもらっているという。 また、山田康夫同祭暫定実行委員長からは来年の同祭のテーマが発表され、「日伯120年の絆」に決定。会場の契約も済ませ、例年通りイミグランテス展示場で来年7月24、25、26日に開催されることとなった。 2014年8月30日付
ブラジル宮崎県人会(高橋久子会長)創立65周年及び県人移住100周年記念式典出席のために来伯していた宮崎県の稲用博美副知事と福田作弥県議会議長一行は23日、サンパウロ市リベルダーデ区の宮崎県人会事務所で県人会役員との懇談会と記者会見を行った。 同日午後2時半からの懇談会では、高橋会長が県費留学生募集について日系子弟たちが家庭で日本語会話が少なくなっている現状を説明し、英語会話での採用も要望した。 また役員の黒木慧氏は1966年に始まった県費留学生制度が2年後には50周年の節目の年を迎えるとし、県人子弟OBたちの結束力を高めて「何らかの形で県へのお返しを行いたい」との意向を伝えた。 また、山元治彦式典実行委員長からは県人会役員が高齢化する中、県から県人会事務所への若い人材の派遣を求める意見も出された。 これらの要望や意見について稲用副知事は、宮崎県内でも若い世代の活性化をどのように行うかなど、ブラジルと同じ問題を抱えていると説明。その上で「具体的な内容についてはこの場では何とも言えないが、皆で知恵を出し合い、県としてやれることがあれば力になりたい」と述べた。 懇談会の後の記者会見で稲用副知事は、本紙の「今後も県費留学生・技術研修生制度を続けていくのか」との質問に、「(同制度は)県にとっても重要な問題なので、今後も継続していく」と明言した。 そのほか、農業活動が盛んな宮崎県でブラジル農産品の輸出や、ブラジル宮崎県人会での県物産のアンテナショップ開設などの可能性について同副知事は、「県の制度や国同士の問題もあり、簡単にはいかない」と述べるにとどめた。 30年ぶりに来伯したという福田県会議長は今回、聖市の中央市場などを事前に視察し、「オレンジ、ブロイラー(鶏肉)、大豆の輸出などブラジルが世界の農業大国になったことを感じた」とし、TPP(環太平洋パートナーシップ)協定などで日本の農業市場が厳しさを増す中、「(宮崎とブラジル間で)将来的に面白い農業関係ができるのでは」と期待感を口にした。 2014年8月30日付
宮崎県農業青年ブラジル国派遣研修生OB会の「南十字星の会」。24日に行われたブラジル宮崎県人会創立65周年及び県人移住100周年記念式典に参加した農事組合法人「おびファーム」の田村通康代表理事は、1985年に第3回研修生としてブラジルに2カ月滞在した経験を持ち、それ以来、今回で4回目の来伯になる。 同氏によると、「南十字星の会」は81年に設立され、現在の会員は53人。農業が盛んな宮崎県内で、農業後継者の担い手として活躍している人材が多いそうだ。 また同会はOB会組織として、ブラジルからの農業研修生をはじめ、県費留学生や技術研修生が訪日した際に歓迎会や親睦会を行うなど、世話役的な存在となっている。 今回の来伯で田村氏は「(以前に比べて)ブラジルがさらに発展していると感じた」とし、宮崎県内でも従来の家族農業から大規模農業化しているところもあるとし、ブラジルから学ぶべき点も多いという。 今後のブラジルと宮崎との交流について田村氏は、「例えば、日本に来ていた日系子弟たちがブラジルに戻ってから日本に懐かしさを感じている若者もいる。宮崎の物産をブラジルに持ってくるなど物の流れができれば」と話していた。 2014年8月30日付
ニッケイ新聞 2014年8月29日 集中豪雨で20日に発生した大規模土砂災害で死者・行方不明者約90人という甚大な被害が及んでいる広島市に対し、コロニアから義捐金を送ろうと、ブラジル広島県人会が中心になり義捐金キャンペーンを始めた。日系社会を代表するブラジル都道府県人会連合会、ブラジル日本文化福祉協会、サンパウロ日伯援護協会、日伯文化連盟が協力する。広島県人会の大西博巳会長、石井公男、小田繁雄両理事、県連の本橋幹久会長が来社し、「NHK、ブラジルの報道の通り広島の状況は刻々とひどくなっている。あらゆる形での支援が必要だが、遠く離れた我々にできることは義捐金を送ることでは。母県、祖国への思いを届けてほしい」と多くの協力を呼びかけている。義捐金用の口座は現在開設中。詳しくは広島県人会(11・3207・5476)まで。
ニッケイ新聞 2014年8月29日 姉妹都市45周年の機会に大阪市の田中正剛副市長、床田正勝市会議長を始めとする代表団15人が来伯した機会に、大阪サンパウロ姉妹都市協会(吉川秀隆会長)は26日、同45周年記念レセプションを聖市南部の「ビュッフェ・コロニアル」で開いた。聖市側からはジョゼス・ポリシネット市会議員、福嶌教輝在聖総領事、日系団体や企業の代表者ら約40人が出席し両市の友好を祝った。 24日に来聖した一行は翌25日に聖市副市長、環境局、都市計画局と治安問題などを意見交換した。その後、市役所内でセミナーを開催し、特区制度を活用した大阪市の経済戦略、都市再生に向けた取組み、環境先進都市としての取組み等煮について発表を行なった。26日夜の記念レセプションでは、吉川会長(タカラベルモント社代表取締役会長兼社長)が「祖父も父も姉妹都市協会の会長を務めた。これからも会員一丸となって両市の交流に貢献していきたい」と意気込みを語り、田中副市長も「行政はもちろん、市民レベルでの交流を進めていきたい」と挨拶した。福嶌総領事は「聖市と大阪市には多くの共通点がある。先日の安倍晋三首相来伯で日伯関係はより近いものになったが、文化、経済など両市の益々の交流を願っています」と話し、ジョゼス市議は「大阪を発展させたのは自由な民間の力。聖市では官民相反する状態が続いている。見習わなければならない」と語った。同日午前8時から聖市内ホテルで大阪市代表団による記者会見が行われ、床田市会議長は「こちらの市民のバイタリティの強さは大阪と共通するものがあるが、街全体から発せられる発展への貪欲な思いは見習わなければならない」と感想を語った。福田賢治市議は「日系人の方々に大阪に来ていただきたい。そのためにもビザの緩和が必要。行政として声を上げていきたい」と話した。6年振り2度目の来伯となる北野妙子市議は、「物価は上昇しているが活気が溢れている」と語り、北山良三市議は「市役所や家々の防犯対策の厳しさに聖市の実情を感じる」と話した。大阪市の代表団は27日深夜に帰路についた。
ニッケイ新聞 2014年8月29日 国際交流基金サンパウロ日本文化センター(深沢陽所長)が「国立劇場おきなわ」と共催し、20日に聖市ガゼッタ劇場で男性舞踊家11人を招いて公演『琉球の新風(みーかじ)』を行なった。会場は660人の来場で満席に。大半は沖縄県系とみられ、約2時間の故郷の本格芸能に酔いしれた。国立劇場おきなわは、2004年に組踊や琉球舞踊、音楽など芸能の継承を目的に創立。琉球王国時代に中国の使者をもてなすために生まれた「組踊」は、ユネスコ世界無形文化財リストにも登録されている。祝宴の座開きでおなじみの「かぎやで風」で幕開けすると、荘厳な雰囲気の組踊「忠臣身替の巻」や「部の舞」、軽快な踊りが特徴的な「谷茶前(たんちゃめー)」「加那よー天川(かなよーあまかわ)」、民衆の生活を表現した「島唄」など全11種目が2時間に渡って行なわれ、客席からは盛んに歓声や口笛が飛んだ。酒好きな二人の従者が主人の不在を見計らって盗み酒をする喜劇「棒縛」は全てうちなー口で行なわれたが、会場からは終始大爆笑が起きていた。呉屋ハツエさん(61)は、「沖縄の言葉は少ししかわからないけど、とっても良かった」と笑顔を見せた。県系人の親族がいるという前田睦子(75、二世)、国吉康子さん(73、同)姉妹は最前列で迫力の公演を楽しみ、「うちなー口は知らないけど、勘で大体のストーリーはわかった。踊りも歌もすごく良い」と満足げに語った。最後は鳩間島の美しさを歌った民謡「鳩間節」にあわせ、踊り手が舞台から降りて会場を練り歩いた。観客は更に沸きたち、手拍子したりカメラを手に踊り手を囲んだりと楽しんだ。公演後、構成演出を行なった2代目芸術監督の嘉数道彦さん(34、那覇市)は、「沖縄でも、うちなー口はほとんど通じないのが現状。ブラジルでの反応は沖縄以上にすばらしかった」と2度目の来伯の感想を述べた。また、公演に先立ち県人会で行なった交流を振り返り、「地元にいる人間にとっては、南米の皆さんの故郷への強い思いが刺激になる。温かい沖縄の気持ちを大切にしているのが伝わり、芸能以上に精神的に学ぶことが多い」と話した。一行は、22日にリオで公演を行い、その後沖縄移民入植60周年を迎えたボリビアでも初公演を行なった。
ニッケイ新聞 2014年8月28日 今年で創立60周年を迎えた青森県人会(玉城道子会長、会員数約300人)が24日、栃木県人会館で記念式典を開催した。在聖総領事館の佐野浩明首席領事に加え、本橋幹久県連会長ら多数の日系団体代表者、母県から訪れた佐々木郁夫副知事、阿部広悦県議会議長、かねさ株式会社、東奥日報旅行センターの職員など28人の慶祝団を迎え、約250人が節目を祝った。式典後は技術研修生らを招いた交流会が持たれ、制度の意義が再確認された。中田みちよ第二副会長を編集長に記念誌も制作中で、年内刊行を予定している。 青森県民の移住は、日伯修好通商航海条約の締結から2年後の1897年に始まり、約1500人弱が渡伯したといわれる。戦後、母県からの要請を受け、54年10月に39人の有志が集まって県人会が結成された。名和渋川幸子第一副会長の開会の辞、両国歌斉唱と先没者への黙祷に続き、玉城会長が「皆さんの支援と助けでここまで歩んでくることができた」と挨拶した。佐々木副知事は「県では今、世界が認める青森ブランドの確立を目指しているので、60周年を機に県人会との友好を一層深めたい」、阿部県議会議長は「皆さんのご功績は県民にとっても誇り」と祝辞を述べた。続いて80歳以上の高齢者78人に表彰状が贈られ、森村吉蔵さんが代表して受け取った。記念品等の交換も行なわれた。技術研修生代表として、2010年に八戸工業大学で研修した渋川ラファエル君が壇上に立ち、時折涙ぐみながら日本語で研修への感謝を述べた。同制度は1974年に開始し、伯国からは175人が利用した。青森県国際交流協会の塩越隆雄会長によれば、「県費留学制度は廃止されたが、民間が協力的なので研修制度自体はこれからも続く」と継続への見通しは明るい様子だ。県民の歌「青い森のメッセージ」を全員で斉唱して閉会し、祝賀会になった。佐々木副知事は黒田節を、阿部議長はネクタイを頭に巻いて詩吟を披露し、会場を沸かせた。青森銀行県庁支店長の谷津大輔さん(50、青森)は、「ブラジルに来るのは初めてだが、母県と交流したいという皆さんの強い気持ちを感じる」と話した。会員の高坂光丸さん(77、青森市)は、「何か行事がある時は必ず来る。あと40年生きて、県人会百周年にも参加したい」と快活な笑顔を見せた。