ニッケイ新聞 2014年10月1日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)とブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)は9月21日、聖市のブラジル広島文化センターで『第35回スピーチコンテスト・第8回弁論大会』を共催した。非日系を含めて弁論の部に12人、スピーチコンテストに17人が出場し、力強い発表が次々に繰り広げられ、会場の家族や友人ほか約120人から熱い声援が送られた。スピーチBクラス(日本語能力試験N4からN3程度)は7人が出場した。ソウザ・ギリェルメ順次さん(三世)は、「結局、日系人の国籍とは?」というテーマで、日本語なまりのあるポ語を話すためにアニメ登場人物名の渾名で呼ばれるとの逸話を明かし、「ここでは日本人として見られ、日本ではブラジル人として見られる。私はブラジル人でもあり、日本人でもあることに誇りを持ち続けます」と締めくくった。2部のスピーチAクラス(N2程度以上)では10人が出場した。岡本千秋メリッサさんは、「日本のテレビを見て思ったこと」をテーマに、NHKの番組で母親を憎いと感じる人が調査した数の52%もいることに驚きを感じたという。日本の社会について、「豊かな生活のためにはお金が必要かもしれないが、愛が最も大切」と発表した。弁論の部のテーマは「好きになった日本文化」。飛瀬マリア・ジュリアさんは原爆展で悲惨な様子を見て衝撃を受けた反面、日本人の互いに支え合い復興する姿に感動したとし、「辛く悲しいときに助け合えることは立派な日本文化です。これは本当に素晴らしい」と語った。東日本大震災でも日本人の立ち直る姿に感動したと述べ、「そのような姿を日系人として誇りに思う」と発表した。審査員講評でサンパウロ日本人学校校長の村石好男さんは、「日本文化の捉え方も様々あるのだと勉強になりました。内容が自分のものとして発表できていることが素晴らしい。自分の視点を持っていることが大切」と話した。閉会の辞で弁論大会担当の山田康夫県連副会長は、「皆さんの質の高さに感服しております。ぜひ、これからも頑張って」と満足気に話した。審査員は日本語教育関係者ら5人で、審査委員長は松原礼子氏(サンパウロ州立総合大学教授)が務めた。スピーチは3分から6分まで、弁論の部は5分から7分までの時間制限があった。結果は次の通り(敬称略)。【弁論の部】1位=滝瀬磨輝、2位=本田稔、3位=飛瀬マリア・ジュリア 【スピーチコンテストA】1位=岡本千秋メリッサ、2位=鳥田ケニ建造、3位=丸屋せいぞう 【同B】1位=中原一男エデルソン、2位=リン・チャ・フィ、3位=広瀬清幸チアゴ
Dia: 3 de outubro de 2014
ニッケイ新聞 2014年10月1日 ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)が県人移民百周年記念事業として取り組んできた記念誌『写真で見るブラジル沖縄県人移民の歴史』(日ポ両語の全384頁カラー)と、別冊『笠戸丸沖縄県人移民325名名簿及び簡単な足跡』(66頁)の出版記念祝賀会が本部大サロンで行なわれた。350人以上の来場者を前に田場会長は、「5年以上の歳月をかけて完成した貴重な一冊。笠戸丸からの一世の歴史を記す財産として、二、三世にとっても宝となる」と喜んだ。 宮城あきら編集委員長は「関係者が全伯を駆け回り、集まった3千余点の写真や資料の中から厳選した1500点を掲載した。総力を挙げて歴史を掘り起こす作業に奔走し、日の目を見ることのなかった写真も数多く収めることが出来た。数え切れない県人から協力を頂いた。この本自体がウチナーンチュの結束の賜物」と感謝した。さらに「世代を越えて〃赤い糸〃のように繋がっている、相互に助け合うウチナーンチュの真心を、新しい世代に視覚的に実感できるように伝えることに心を砕いた。末永く愛読されることを願う」と語った。宮城さんは最後に「出版費13万レを聖州文化局から捻出できるよう、働きかけて頂いた西本エリオ州議に感謝」と謝意を示し、同州議や世話になった文化局関係者に同書籍を贈呈した。笠戸丸移民の子孫である与那嶺ルーベンスさん(74、三世)も、「祖父母に関わる歴史を詳細に知ることが出来た。今日、強力なコミュニティを作るにいたった無名の英雄の失意、苦悩、努力、忍耐、成功、達成の足跡がこれで辿れる」と話した。来賓の本橋幹久県連会長は、「一県人会でこれほど立派な記念誌を発行できる会は他にない。優秀な筆者(宮城さん)や奔走する協力者の努力あってこそ」と手放しに称賛し、菊地義治援協会長も婦人部お手製の沖縄料理を前に、「おもてなしの心を持つ女性陣が素晴らしい。一致団結する沖縄県人のパワーを感じる」と称えた。編纂に関わった山城勇名誉会長の妹で、うるま婦人会メンバーとお祝いに駆けつけた太田キサコさん(79、沖縄)は「みんなの力を結束して完成した渾身の一冊。沖縄県人みんなの宝物です」と喜んだ。
