高井副知事ら17人の慶祝団も来伯出席
北海道人ブラジル移住95周年とブラジル北海道文化福祉協会(大沼宣信会長)創立75周年を記念した式典が、19日午前10時からサンパウロ(聖)市ビラ・マリアーナ区の同協会会館で開催された。式典には、北海道から高井修副知事、加藤礼一道議会議長をはじめとする17人の慶祝団が来伯して出席。関係者やその子弟など計400人が祝いに駆け付けた。
北海道人のブラジル移住は、1919年に小笠原尚衛氏が一族と共にサントス港に到着し、聖州奥ソロカバナのブレジョン植民地(現アルバレス・マッシャード)へ入植したことに始まる。北海道協会は39年に設立され、現在約600家族が会員となっている。
式典は午前10時から尚衛氏の孫・吉井篤さんによる開会の辞で始まり、日伯両国歌斉唱、先亡者への黙とう、来賓紹介に続いて大沼会長があいさつ。移住の歴史を説明しながら開拓者の苦労に敬意を表し、「今まで私たちの先人たちが蒔いてきた種は確実に果実として実を付けました。そしてこれからも長い時間その果実は実り続けていくことでしょう」と将来のさらなる発展を誓った。
続いて高井副知事が祝辞。北海道出身者が2万数千人移住し、子孫が今や全日系人の約1割を占める14万人超となったことに触れ、「1世や2世の方々の不屈の開拓者精神が新しい世代の方々にもしっかりと引き継がれ、今日のブラジル社会における活躍につながっていることは誠に誇りに思う」と述べ、今後の友好関係の発展に向けて北海道協会の一層の尽力を呼び掛けた。
その後は加藤議長、和田敬友日伯友好北海道議会議員連盟会長、伊藤義郎北海道商工会議所連合会名誉会頭、佐藤俊夫北海道国際交流センター代表、道下智義北海道ブラジル協会副会長、福嶌教輝在聖日本国総領事館総領事、安部順二連邦下議、羽藤ジョージ聖州議、木原好規ブラジル都道府県人会連合会副会長らが祝辞を述べ、祝電も披露された。
4人の功労者表彰、80歳以上の57人の高齢者表彰、3人の白寿者表彰も行われた。それぞれ代表者が賞状と記念品を受け取り、功労者の下田快惠壽さんは、「身に余る光栄でございます」と喜びを語った。同協会と使節団各代表の記念品の交換も行われた。
また、道費留学生・研修生を代表して鈴木幸さん、ブラジル北海道協会エスコテイロを代表して南パウロさんがあいさつに立ち、関係者や先祖への謝辞が述べられた。
市川アルシンド同協会副会長の閉会の辞で式典は終了。その後は乾杯、記念ケーキカットに続いて記念祝賀会が行われ、青年部「一心」よさこいグループのショー、婦人部「はまなす会」による日本舞踊の発表、サンバ隊によるショーが披露された。慶祝団一行も踊りに加わり、にぎやかな祝賀会となった。
小笠原尚衛氏の子孫にあたる小笠原ソニアさん(64、2世)は、「このような式典は他国には無いもので、ぜひこの結束を続けていってほしい」と節目の年を迎えた喜びを語った。
高井副知事は、「気温の暑さだけでなくこの気持ちの熱さをたっぷり蓄え、北海道に持ち帰りたい。周年行事だけでなく、留学・研修生などを通した毎年の交流を細く長く続けていくことでより関係の広がりを持てるだろう」と語った。
大沼会長は、「これまで力を入れてきた青年部の人たちなど、大勢の方が協力してくれたお陰で盛大なものにすることができた。これからどんどん若者にバトンタッチし、5年後の100周年に向けて明日から力を合わせて頑張っていきたい」と意気込んだ。
2014年10月21日付
