「すべての女性奇麗にしたい」
サンパウロ(聖)州ミランドポリス第1アリアンサの弓場農場に住む弓場幸江さん(26、3世)が、8月23日から11月19日までの約3カ月間、兵庫県神戸市でエステティック(エステ)の研修を行った。同研修はブラジル兵庫県人会(尾西貞夫会長)を通じて、兵庫県国際交流協会が特別に受け入れ先を調べて実現したもの。関係者たちに感謝の気持ちを表した幸江さんは、「すべての女性を奇麗にし、これからも日本との交流を行っていきたい」と意欲を見せていた。
聖州アラサツーバで2年間エステの専門学校に通った経験を持つ幸江さんは日本に興味があり、「いつか日本でエステの勉強をしたいと思っていた」という。
そうした思いを知った兵庫県人会の尾西会長は、弓場農場創設者の勇氏(故人)が兵庫県西宮市名塩出身であり、幸江さんが日本語が堪能であることから兵庫県の国際交流協会に連絡。同協会が研修先を調べ、幸江さんは兵庫県国際研修員として神戸理容美容専門学校とエステシャンの林貴子氏の下で3カ月間、エステの勉強を行うことが実現した。
同専門学校では主に、機械を使用したエステとメイクを勉強し、林氏には素手を使ったエステの技術を学んだという。
幸江さんはまた、エステの研修の合間の毎週土曜日に神戸市にある「海外移住と文化の交流センター」(旧神戸移住センター)内にあるCBK(関西ブ ラジル人コミュニティ)を訪問。日本生まれの日系の子供たちにポルトガル語を教えたり、ブラジル文化の指導などボランティア活動も行った。
さらに、幸江さんは訪日中に弓場勇氏の祖先の墓参も行ったそうだ。
日本とブラジルのエステの違いについて幸江さんは、日本が主に顔を奇麗にすることに対して、ブラジルは体の線を奇麗にすることを重視していると説明する。
「エステとはただケアするだけでなく、お客様に依頼されたことを感情を込めながらすることによって、より効果的になることを先生たちから教わりま した。日本で学んだエステの技術をブラジルで広めて、今後は自分で店を開けたいと思っています」と意欲を見せる幸江さん。「ブラジルと日本は文化も気候も 違いますが、両国の女性にとって美しくなりたいという思いは一緒。私はそのすべての女性を奇麗にし、これからも日本と交流を行っていきたいと思います」と 話し、兵庫県及び兵庫県人会の協力で自身の思いが実現できたことに感謝の気持ちを表していた。
2014年12月12日付
