06/03/2026

Ano: 2014

同4時30分に大講堂に姿を見せた首相は、満員となった約1100人の来場者に拍手を持って迎えられ、昭恵夫人とともに登壇した。壇上には首相夫妻ほか、梅田邦夫ブラジル特命全権大使夫妻、世耕弘成内閣官房副長官、福嶌教輝在聖日本国総領事館総領事、アンドレ・ラーゴ駐日ブラジル大使館大使、木多喜八郎文協会長が並び、司会を木村太郎衆議院議員が務めた。 壇上中央で約20分間にわたりあいさつした首相は「ジャポネス・ガランチード(信頼ある日本人)」の言葉が生まれた経緯について触れ、「皆さん(日系人)が築いてこられたもので、私たち日本人も大切にしなければならない」と思いを伝えたほか、東日本大震災が発生して日本に対し6億円の義援金を送った日系コロニアに感謝の言葉を伝えていた。 最後は「海外で活躍される日系人に誇りの持てる国にしたい」と語り、日伯の絆をさらに深めていく考えを示した。具体的には来年の日伯修好120周年を迎えるにあたり、日本語教育の普及のためにJICAのボランティアを大幅に増員する政策がその場で伝えられた。あいさつが終わると首相夫妻に対して日系学校の生徒4人から花束が贈られて降壇した。 当初の予定ではその後すぐに文協を出発するはずだったが、首相の要望により来場者との写真の記念撮影を急きょ実施することとなった。大講堂横のサロンで行われた写真撮影には15~20人ほどが首相夫妻を中心になって約50回撮影が行われたことにより、大幅に退場時間が遅れた。 ◆日系選手との懇談や和食セミナーにも出席 文協を後にした安倍首相夫妻はサプライズ(予定外の出来事)で山口県人会館を訪れ、県人会員らに歓迎を受けた。その後、ジャルジン・パウリスタ区のチボリホテルでリオ、東京五輪で各種活躍が期待される日系選手及び関係者との日伯交流を目的に開催された「Sport for Tomorrow」の催しに出席後、日本政府主導で実施された最後の公式行事「和食セミナー」にも出席し、中南米外遊の全日程を終えた。 2014年8月5日付
文協での公式行事を終えた安倍首相夫妻は午後5時半ごろ、今回の公式行事には入っていなかったリベルダーデ区にある山口県人会(要田武会長)の会館をサプライズ訪問し、突然の訪問に一縷(いちる)の期待を寄せて集まっていた約50人の同県人関係者を喜ばせた。 伊藤紀美子事務局長によると安倍首相は、昨年9月に同県人会で開かれた「安倍晋太郎元外務大臣と安倍晋三総理大臣展~1985年思い出のブラジルとふるさと山口(油谷)」展で残っていた母県の写真パネルに見入り「おお、僕の故郷だ」と話していたという。 また、1985年9月に父親で当時の安倍晋太郎外務大臣の秘書官として来伯した写真を県人関係者から見せられた際、「えー、やせていたね」と笑顔を見せ当時を懐かしんでいたそうだ。 突然の県人会館訪問のニュースを首相先導の軍警バイク隊から聞きつけた要田会長ら役員は、文協行事に出席後に慌てて県人会館まで駆け戻り、首相夫妻一行を応対。要田会長は「29年ぶりにようこそ、おいでました」とお国言葉であいさつし、85年に安倍晋太郎外務大臣が来伯した際にレーザーカラオケセットを寄贈されたことにも触れたという。 安倍首相はこの日県人会に詰め掛けていた婦人部や青年部会員ら一人一人と気軽に握手し、会館の隅にいた人にまで自ら積極的に握手を行った。 伊藤事務局長は「事前に県人会にもお寄りいただきたいとの要望は出していましたが、本当に来られるとは思いませんでした。お付きの方に『(来館は)首相ご本人の希望ですか』と聞きましたら、『そうです』と言われたのですごくうれしかったです」と話していた。 2014年8月5日付
ニッケイ新聞 2014年7月31日 安倍首相が今週金曜日、1日に中南米訪問の最終地ブラジルに到着する予定だ。今月25日から5カ国を訪問し、各国首脳らと会談を行なってきた。当地でもジウマ大統領との会談が組まれ、2日には聖市文協での歓迎会などに出席する予定だ。リオ五輪の次大会が東京という二国友好の絶好のタイミングであり、現役首相としては小泉純一郎氏以来10年ぶり、祖父岸信介が日本の首相として南米初外交を繰り広げた縁の地とあって、旺盛に日系人との懇談を予定するほか、経済、医療、スポーツ、和食など各分野での関係強化が期待されている。 年頭の首相施政方針演説でも「地球儀を俯瞰する視点で、戦略的なトップ外交を展開」と強調した同首相だけに、地球の反対側は外せない重要な地域だ。25日に日本を発った後メキシコで首脳会談を行い、トリニダード・トバゴへは両国の外交関係樹立50周年を機に、初の首相訪問を実現させた。コロンビアでも関税撤廃など取引円滑化に向けたEPA(経済連携協定)の交渉加速について、サントス大統領と一致するなどの成果を挙げている。当国へは1日に首都ブラジリア入りし、ジウマ大統領との首脳会談、日伯財界の要人による意見交換会が予定される。首脳会談後には共同記者会見・文書発表式が行なわれ、海底油田開発を後押しするための巨大洋上基地建設に関する取り組みや、国際協力機構(JICA)による技術指導などの人材育成事業拡大に向けた共同声明があると思われる(22日付詳報)。その他、日系議員や現地の日系諸団体、日本と縁のあるサッカー関係者を招いた交流会も予定される。聖市では2日にイビラプエラ公園を訪れ、恒例の開拓先没者慰霊碑の参拝や日本館視察を行う。文協大講堂での歓迎会、移民史料館視察、日系議員・日系諸団体との懇談も予定される。JETRO(日本貿易振興機構)が行なうビジネスセミナー、医療シンポジウムにも出席する。医療分野では新薬検査の迅速化を図り、日本企業への受注加速を実現させたい意向(24日付詳報)だという。リオから引き継ぐ形の東京五輪を盛り上げるための支援や、ユネスコ無形文化財として登録された和食普及など、多義にわたるトップ外交が展開されそうだ。 昭恵夫人は独自日程で 同行する昭恵夫人もまた積極的に各地へ赴く。聖市内では2日、当地で活躍する日系人女性との会食やカルモ公園のさくら祭りに参加し、日系福祉施設を訪問。日語教育関係機関との懇談会も予定する。これまでの諸外国歴訪では、首相夫人の初訪問が実現したアフリカの地で、長靴姿で農作業を手伝い、スラム街にも足を運んだ。形式にこだわらない独自の親睦路線を歩んでおり、今回の中南米訪問に関しても、交流サイト「フェイスブック」を通じ、日本語学習者との懇談や、教材寄付の様子を発信している。個性ある夫人の独自外交にも注目が集まる。
文協で日系団体主催歓迎会も開催 【既報関連】25日から中南米を外遊中の安倍晋三首相は、最後の外遊国先としてブラジルに8月1~2日にかけて来伯する。小泉純一郎氏以来10年ぶりとなる首相の来伯では既報の通り、経済や医療、エネルギー分野などで日伯連携を強化したい考えで、投資の拡大で存在感が増す中国に対抗する狙いもある。日系社会との交流は、2日午後4時半にサンパウロ(聖)市のリベルダーデ文協大講堂で催される日系団体主催歓迎会への出席を中心に、日系団体代表者との懇談やイビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑参拝などの日程が組まれている。また、同行している昭恵夫人も日系福祉団体や病院等を訪問する予定で、2人は限られた時間内で官民双方との絆を深めるため、精力的な活動をこなす。 安倍首相は既にメキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビアの訪問を終え、30日現在、チリを外遊中でブラジルには8月1日にブラジリアに政府専用機で到着する。 ブラジリアではジルマ大統領と日伯首脳会談をはじめ共同記者発表が行われるほか、ブラジル経済界重鎮や日系議員、政府高官らとの意見交換会及び懇談が設定されている。 また、日本のサッカー界に貢献したブラジル人と首相との交流会も実施される予定だ。 その後、サンパウロ市内へ移動し、2日には経済セミナーなどに出席するほか、2016年のリオ五輪、20年の東京五輪で各種活躍が期待される日系人らと集い、各選手を前に応援メッセージや記念撮影等が実施される。 一方、日系社会に対しては、聖市イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑を参拝して献花を行うほか、日本館の視察と同敷地内で記念植樹を行う。午後にはリベルダーデ区の文協を訪れ、移民史料館を視察。その後、同史料館内で日系団体代表者らと懇談する予定。 同日4時半には文協大講堂で日系団体主催による歓迎会も用意されており、主催側の文協関係者によると、事前に行われた参加者の予約では会場の定員1100席はほぼ埋り、満席になる見込みだという。同式典には同行している昭恵夫人も出席する。 昭恵夫人は聖市訪問中、安倍首相とは一部別行動で、聖市内カルモ公園や日系福祉団体施設等を訪問し、コロニアとの積極的な交流を図る。 2014年7月30日付
ニッケイ新聞 2014年8月1日 新潟県人会相談役で和菓子職人でもあった池泉三郎さんが、28日午後1時頃に逝去した。5月、オートバイとの事故によりサンベルナルド市内の病院に入院していたが、肺炎により亡くなった。29日にコンゴーニアス墓地へ埋葬された。享年89。1925年生まれ、新潟出身。9歳で家族とともに渡伯。10代後半から菓子工房で働き、菓子職人としての腕を磨いた。県人会活動にも熱心で、同県人会設立当初からの会員。同県人会が年末に行う餅つきの考案者でもある。菓子作りの腕はもとより、民謡や佐渡おけさも上手く、同県婦人部に指導も行っていた。四十九日法要は9月14日午前8時から聖市ビラ・マリアーナ区のブラジル本門仏立宗日教寺(Rua Ibaragui Nissui, 166)で執り行われる。
第36回岐阜県農業高校生海外実習派遣団(間世田雄人団長)一行が19日に来伯し、山田彦次岐阜県人会長の案内により24日に本紙を訪れ、中間報告を行った。 岐阜県内の農業高校に通う2、3年生で構成された同派遣団は、今年は男子生徒7人、女子生徒3人が集まり、引率の間世田団長、下堂前亮副団長を合わせ計12人。 今年のテーマは「We Can Do It 農業革命~日本農業の発展へ・101年目のNext Step~」で、研修で学んだことを日本農業の発展につなげることや、今年101周年を迎えた同県人移民の歴史や開拓精神を学ぶことなどを大きな目標としている。 一行は来伯当日にサンパウロ(聖)市の岐阜県人会を訪問し、翌20日にサンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市へ移動。同地の農家や日本人会と交流会を開催。21~23日の3日間は同地の日系農家に2人ずづ計5組に分かれて実習を行った。 団員一人一人の感想は次の通り(敬省略、全員岐阜県出身)。 柳原優博(16)「しめじの菌床栽培では、日本では殺菌温度調整を機械でやるのに対し、ドラム缶を使ってやっていた。設備が少ない中でも技術を確立していた」。 寺倉勇樹(18)「ビワの袋掛けや周りの農家の視察をしました。敷地が広く大規模で、収穫量が多くてびっくりしました」。 渡邉結圭(17、生徒団長)「花について高校で勉強しています。今回初めて果樹の剪定(せんてい)をしましたが、切っていい枝を見極めるのが難しく、農家の方がパッパとやっていてすごかったです」。 後藤基旭(17)「果樹栽培は手作業が基本ですが、耕地が広い割に人の手が少なく感じました。管理がすごいと思った」。 日比野智哉(17)「日本と同じようにブラジルの農家でも働く若者が不足し高齢化が進んでいることを聞き、世界共通の問題だと感じた。今後はここで学んだことを日本に持ち帰り、日本の農業を発展させて世界にも貢献していきたい」。 伊藤聖人(18)「実家は兼業農家で『初霜』というブランドの米を作っており、将来は仕事を継ぎたいと思っている。ビワや柿などの知らない栽培方法も教えてもらい、将来に生かしたい」。 土田洸太(16)「デコポンの木がたくさんなっていて、収穫はヘタの色に気を付けながらすることなどを教えてもらった。ブラジルのピーマンは日本より2~3倍大きくてびっくりした」。...
愛知県人会(沢田功会長)とサンパウロ・フィルハーモニー室内楽団共催の「第22回愛知県人会クラシック音楽会の夕べ」が、8月2日午後3から同5時までサンパウロ市リベルダーデ区の同会館(Rua Santa Luzia, 74)で開催される。 プログラムは2部構成で進行され、1部ではグランドピアノの2重奏によりサンパウロ・フィルハーモニー所属の5組10人がバッハ、チャイコフスキーなどの楽曲を演奏する。また演奏者の一人、山川純子さんは昨年11月に亡くなった夫で音楽家の健一氏をしのんで、健一氏が作曲した楽曲を演奏する。 第2部ではロータリークラブが中心となり運営するサントス市内の視聴覚障害者施設で音楽教室を受けた生徒たちのグループ(Musica Transfor mando Vidas)約20人のフルート演者により、童謡の桜、アメージング・グレイス、イエロー・サブマリンなど計13曲を30分にわたって演奏する。 本紙を訪れた同県人会の沢田会長、羽田宗義同県人会名誉会長、豊田瑠美副会長は視聴覚障害者たちの演奏について「身体に障害がある人は学力や社会性を伸ばしていくことは難しいが、その障害を克服して社会活動に参加する姿をぜひ見に来てほしい」と当日の来場を呼び掛けた。 また音楽教室で楽器の提供を行い活動に協力しているヤマハ楽器のクリスタル・アンジェリカ販売担当は「ヤマハは日本の会社でもあるので日系社会の催しで演奏できることを光栄に思う」と述べ、日系イベントへの参加を喜んでいた。 当日の入場は無料だが、洗剤や歯磨き粉などの衛生用品の寄付を呼び掛けている。 問い合わせは同県人会事務局(電話11・3104・8392)まで。 2014年7月29日付
大阪なにわ(下平尾哲男会長)は、8月3日午前9時から「第78回慈善バザー」をサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同会館(Rua Domin gos de Morais, 1581)で開催する。 当日は、同会婦人部手作りのレース編みやふきんなどの手芸品をはじめ、プレゼント用品や中古衣料品、協賛業者の出品物などが販売される。また食堂では、なにわうどん、すし、天ぷら、汁粉などの日本食も販売される。 来社した婦人部役員の久保美恵子さん、高瀬千秋さん、桑原妙子さんは「おいしい食事もありますので、大阪の味を楽しんでいただけたら。ぜひ皆さん、お越し下さい」と呼び掛けた。 入場無料。問い合わせは同会(電話11・5549・7226)まで。 2014年7月26日付
ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)主催の資金カンパ芸能祭が、20日午後1時からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催され、4~25歳の若者を中心とした約250人の出演者が26演目もの琉球伝統芸能を披露した。 同祭は、収益金を同県人会運営費に充てることと、若手芸能人の活躍の場の提供を目的に今年初めて開催された。当日は約1000人の来場者があり、立ち見客が出るほどだった。 開会式では具志堅シゲ子同祭実行委員長が「お忙しいところお越しいただきありがとうございます。若者を中心に、精一杯舞台をつとめさせていただきます」とあいさつした。 開幕は野村流音楽協会ブラジル支部、琉球筝曲興陽会ブラジル支部など4団体が幕開け合同演奏を披露。首里城の絵をバックに演奏された伝統的な沖縄音楽の数々に、観客たちは遠い故郷を思い返しているようだった。 琉球舞踊「護身の舞」では、玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場(斉藤悟代表)の踊り手たちが迫力のある演技で会場を盛り上げた。 同道場の知念ユウジさん(17、3世)は、この日だけで三つの演目に出演。現在も空手、舞踊、三線の練習に励んでおり、ピーク時にはほぼ毎日、何かしらの稽古を行っていたという。 知念さんは「今まで空手だけだったから、今日は舞踊に出演できてすごく楽しかった」と出演後の感想を目を輝かせながら話した。 当日の構成演出なども行った斉藤代表は「県人会があるから、私たちは活動できる。今回は若い踊り手にとっても良い経験の場になったのでは」と同祭に対する思いを述べた。 フィナーレにはブラジル琉球舞踊協会による琉球舞踊「カチャーシー」が披露され、来場者も含めた大勢の人が踊り、にぎやかに幕を閉じた。 島袋栄喜副会長は「お陰様で、資金も集めることができた。(芸能団体の)先生方や踊り手たちには感謝したい」と同祭を振り返った。 城間キョウコさん(87、沖縄)は「本当に良かった。涙が出るくらい」と目を潤ませながら同祭の感想を語った。 2014年7月25日付
ニッケイ新聞 2014年7月25日 大阪なにわ会(下平尾哲男会長)による『第78回慈善バザー』が、8月3日午前9時から同会館(Rua Domingos de Moraes,1581、地下鉄ビラ・マリアーナ駅そば)で開かれる。婦人部の手芸品(レース編、ふきん、エプロン等)をはじめ、プレゼント用品、中古衣料品、協賛業者の出店があり、食堂では寿司、なにわうどん、天ぷら、お汁粉、パステルなどが楽しめる。婦人部役員の久保美恵子、高瀬千秋、桑原妙子さんが案内のため来社し、「色々準備して皆様の来場をお待ちしています」と呼びかけた。問い合わせは同会(11・5549・7226)。
ニッケイ新聞 2014年7月26日 愛知県人会(沢田功会長)が『第22回愛知県人会コンサート』を、2日午後3時から同県人会館(Rua Santa Luzia, 74, Liberdade)で開く。サンパウロ・フィルハーモニー協会共催。入場無料。福祉団体寄付のため洗剤類や衛生製品の持参を呼びかけている。同県人会の沢田会長、羽田宗義名誉会長、豊田瑠美副会長、同協会の山川純子さん、ヤマハからラリッサ・マサド、クリスタル・アンジェリカ・ベロッソさんが案内のため来社した。第1部は山川さんら協会所属のプロピアニスト5組が連弾を披露。第2部は視覚障害者楽団がフルート演奏を行う。同楽団はヤマハの「ニューヤマハのひらめきプロジェクト」の支援を受けてサントスで活動している。同プロジェクト担当者のベロッソさんは「彼らにプロの様な技術は無いが、音楽が人生に大きな喜びをもたらすことを伝えてくれる」と話す。実際に鑑賞した豊田副会長は「非常に心に訴えるものがあり、感動した」と、コンサート出演を依頼した経緯を語った。羽田名誉会長らは「ヤマハやロータリークラブの協力があって実現した画期的な演奏会。多くの人に体験してもらいたい」と来場を呼びかけた。問い合わせは同県人会(11・3241・2682)まで。
ニッケイ新聞 2014年7月31日 岐阜県教育委員会(野原正美委員長)による『平成26年度 岐阜県農業高校生海外実習派遣事業』で、19日から来月1日まで、県内農業高校生12人と引率教員2人が滞伯中だ。当地の農業事情を見聞し、日本の農業発展に役立てる。一行は聖州コロニア・ピニャールでの実習を終え、24日に来社。当地日系農家の印象について訪ねると、「農地や農機、市場の大きさに驚き」といった声が挙がった。中井美穂さん(飛騨高山高3年)は「果物の糖度が地元よりも高い。特に柿に甘みがあった」と違いを語った。土田洸太さん(岐阜農林高2年)は、「日本では高齢化で農業を続けられない人が多いため、地元には耕作放棄地が多数ある。高齢者でもできる優しい農業、経営方法のヒントを得るべく海外実習に参加した」と参加の動機を語った。実家が農家という伊藤聖人さん(大垣養老高3年)は、「家業を継ぐために勉強している。整備士にもなりたいので、当地の農機事情を知ることができれば」と研修後半に向けて意気込んだ。同制度は、国際的な広い視野を持ち、積極的に農業に取り組む青年の育成を目的に78年に開始。高校2、3年生が対象で、今年で36回目となった。
ニッケイ新聞 2014年7月25日 W杯期間中、日本人旅行者保護のため日系主要団体が立ち上げた「ブラジルワールドカップ日本人訪問者サンパウロ支援委員会」は15日、在聖総領事公邸で解散慰労会を行い、福嶌教輝総領事をはじめ日系団体幹部ら約11人が出席し、支援活動の成果を祝った。 同支援委員会のサイトによる情報提供に加え、空港やスタジアム付近で案内人を置くなどのナタル、レシフェ、クイアバなど各開催地の地元日系団体の活動が日本人旅行者を助けたようだ。 会に出席した秋田県人会・川合昭会長によれば委員会発足当時は「最悪の場合なら10人は死者が出るかもと覚悟していた」というからかなり大げさだが、「重大被害が一件もなかったことは奇跡」とみなで喜び合ったそうだ。 事実、在聖総領事館によれば、期間中の犯罪被害報告は強盗が6件、窃盗が28件で死傷者はなかった。日本人旅行者の統計は未だ出ていないが、FIFAは各試合で試合国サポーターに会場収容人数の8%分のチケットを割り当てていた。 リーグ戦の3試合の収容人員の8%を合計すると1万560席となり、複数試合を観戦した客が多かったことを考えても、伯国観光省が予測した7千人程度は来ていたようだ。7千人のうち被害数が34件なら約0・5%に過ぎず、〃奇跡〃的数字かもしれない。 日本人旅行者の被害が少なかった原因としては、「日本国内で事前に伯国の治安の悪さを取り扱う報道が多かったこと」が要因としてあげられそうだ。日本人旅行者の岡部愛さん(38、山形)はコロンビア戦の観戦会の時、「日本での危険報道は過熱気味だったけど、逆に、それがなかったら危なかったと思う」と滞伯一週間の実感を話した。
ニッケイ新聞 2014年7月23日 グァタパラ農事文化体育協会(茂木常男会長)は19、20の両日、同中央会館で「移住地入植52周年祭並びに収穫祭」を行ない、二日間でのべ2千人弱の来場者で賑わった。式典や各出し物が披露された会館横の新設イベント会場は、昨年末に建設されたもので、資金源は移住地の〃地下資源〃泥炭だった。 茂木会長は「泥炭を売った収入で900平米の屋根付きイベント会場を建設できた。今後も移住地発展のため、地下資源を有効に活用したい」と、運営資金確保に明るい見通しを示した。実は入植時の地層調査でこの泥炭層はすでに見つかっていたが、当時は関心を持つ業者がおらず、半世紀余り放って置かれていた。ここ数年、業者が再調査して地下3、4メートルほどに点在する泥炭に注目が集まるようになっていた。元副会長で現在は財務を担当する新田築さんは、「昨年8月に200ヘクタール分の土地に含まれる泥炭地層の権利を売った。購入業者は工場も建設する予定で、今後生産を本格化させるのだろう。専門家ではないので詳しくは分からないが、今は掘り上げて乾燥させているところ。土壌改良や園芸用品などに使用されるようだ」と近況を話した。関係者は「モジなど聖市近郊で十分な量が採れなくなってきたのだろうか」と推測し、思いがけない余得を喜んでいる。入植祭は初日午前10時から、モンブカ墓地の「拓魂」碑前で、恒例となるカトリック式の先没者慰霊法要が行なわれた。在サンパウロ日本国総領事館の飯田茂領事部長、JICAブラジル事務所の室澤智史所長、ウィルソン・ガスパリーニ聖州議、グァタパラ市のサミール・レドンド市長、アドリアーナ・サルトリ教育長、日系団体の代表者らが順に焼香し、開拓先亡者を偲んだ。文協元役員の林良雄さんは移住地の少子高齢化に、「埋葬者は200人を越えた。最近は特に増えてしまって」と不安を見せたが、「こうして開拓者に思いをはせる日を設けることに意義がある。参列者に感謝です」と話した。会館内で行なわれた式典では飯田領事部長が「言語、スポーツなどの文化活動が多くの人材を輩出した。今後も開拓者精神を引き継いで」、室澤所長も「来る度に発展が伺える。JICAも協力を続けたい」と約束した。販売ブースでは藤山美智江さん(21、三世)が活気あふれる様子で、「太鼓やヨサコイ仲間と楽しく手伝っています」と声を弾ませ、婦人部の菅原治美さん(54、茨城)も「日本の麹を使った味噌がお勧め。キャラクターのクッキーも人気」と喜んだ。来場者はれんこんや黒にんにく、山くらげといった名産品を手に帰路に着いた。
ニッケイ新聞 2014年7月23日 沖縄県人会(田場ジョルジ会長)主催の『資金カンパ・芸能祭』が20日、同県人会館であった。沖縄伝統芸能の全てが一度に見られることもあり約1千人の来場者が詰め掛けた。田場会長は「皆さんのおかげで、財政難に解決の目処が立ちました。島人の心の温かさを感じます」と感謝を述べた。行政指導により、エレベーター設置を含む改修工事を行ったため、財政難に陥っていた。去年から資金カンパイベントを開き、改善を図っていたが、今回の芸能祭で資金繰りに一旦の目処が立ったようだ。午後1時、各流派の師範たちによる合同演奏で幕を開けた同祭は、「若い世代に発表の場を設けてあげたい」という意図もあり、出演者は若者が中心だ。玉城流小太郎会大嶺初枝琉舞道場から琉舞舞踊を披露した宮城マリアーナちゃん(8、三世)は「楽しかった」と笑顔。同じく参加した比嘉なみえさん(17、三世)も「舞台に立つたびに新しい発見があります」と話した。吉村安子さん(76、沖縄、美里村)は「芸能だけでなく、助け合いの心も若い世代に継承されている」と喜んだ。同祭開催に当たって、協賛企業の獲得や共演者集めに奔走した具志堅シゲ子大会実行委員長は「イラヨイ月夜浜」や「鼓囃子」など自身も舞台に立って、祭りを盛り上げた。立ち見が出るほど盛況な会場の様子に「沖縄県人には、ゆいまーる精神(お互い様の気持ち)が残っているから、沢山の人が来てくれると信じていました」と感動している様子だった。
先駆者見習い日本文化継承を 【グァタパラ発・倉茂孝明記者】グァタパラ農事文化体育協会(茂木常男会長)は19、20日の両日、サンパウロ(聖)州グァタパラ移住地の同会館で入植52周年を祝う記念祭を開催し、19日には先亡者慰霊ミサと記念式典が行われた。日本移民発祥の地として「移民のふるさと」と呼ばれる同地には、かつての入植者をはじめ、地元や聖市などから多くの人が訪れ、同地に眠る先人たちへ思いを馳せるとともに、今後日系社会を背負う新たな世代の活躍も光る2日間となった。 19日午前10時からモンブカ墓地でパドレ・ジョゼレー神父によって執り行われた慰霊ミサには、飯田茂在聖総領事館領事部長、室澤智史国際協力機構ブラジル所長、山下譲二文協副会長、尾西貞夫援協副会長、伊東信比呂県連職員、早川量通南米産業開発青年隊協会会長をはじめ、ウィルソン・ガスパリーニ聖州議、サミール・レドンド・グァタパラ市長ら約40人が参列した。 「拓魂」と刻まれた慰霊碑を前に地元教会の聖歌隊による聖歌合唱が行われ、続いて来賓ら一人一人が献花。その後、一般参列者が焼香を行い、先人たちの苦労と功績をねぎらった。 午前11時から行われた記念式典は、今年からは3月に新たに完成した同文協会館横の屋外イベント会場で行われ、脇山俊吾同文協副会長による開会の辞に続き、日伯両国歌と市歌が地元マーチングバンドにより演奏され、華やかな幕開けとなった。 あいさつに立った茂木会長は、稲作、養蚕、養鶏を基幹産業として発展してきた同移住地の歴史の紹介に続き、少子高齢化が進んでいることに触れ、 「現在、当文協正会員は100家族を切るが、代わりに準会員が同等となっており、心強い」と述べ、「日系社会の基礎をつくられた先駆者を見習い、日本語は もちろん、日本文化の継承に力を注いでいかなければ」と今後の発展を願った。 当日メーンステージでは太鼓や歌、踊りなど2日間で計76組の演目が行われたほか、婦人部や青年会による食事コーナー、同地日本語学校や地元住民らによる物販コーナーなども設けられ、訪れた多くの人が楽しんでいる様子だった。 また、農産展会場では、同文協農事部が同祭のために購入して地元日系農家に配った種から作られた野菜150点、果物・穀物各20点、卵50点などをはじめ、手芸120点、書道や絵画など多数が展示されており、来場者の目を引いていた。 南米産業開発青年隊の8期生として同移住地開設の翌年(1963年)に同地に入り、排水や潅水用のポンプ設備等を行った小山徳(のぼる)さん(74、長 野)は、「この祭りには昔の友達に久しぶりに会うのを楽しみによく来ている。今日も『あのころはこうだったな』などと話が弾んだよ」と久しぶりに旧交を温 めた様子だった。 地元の若い日系人を中心に活動し、和太鼓や踊りで会場を盛り上げた「誠グループ」は、タウバテ海藤三味太鼓などでもなじみの海藤司さん一家と毎年同祭で共演している。 同グループの藤山美智江さん(21、3世)は取材に対し、「6歳の時に海藤先生が太鼓を教えに来てくださり、今ではその時教えてもらった世代が年下の子供 たちに教えています」といい、「今回も皆で楽しく演奏できました。できれば来年もまた先生方と一緒にやりたいです」と笑顔を見せた。 茂木会長は同祭を振り返り、「今回はいつもより多くの非日系人が喜んで来てくれた。また今後に向けて頑張っていきたい」と話していた。...
6月28日午後3時ごろ、サンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(中沢宏一会長)で窃盗事件が発生した。 被害に遭ったのは、サッカー・ワールドカップ観戦のために宿泊していた岡島智哉さん(23、福岡)で、日本円にして約13万円を盗まれた。 犯人は10歳くらいの少女で2人組だった。別の宿泊者らが誤って2人を同会館に招き入れてしまい、目を離したすきに犯行に及んでいた。侵入に気付いた中沢会長らは2人の身柄を一時拘束。手荷物などを確認し、盗もうとしていたサッカーユニホーム1着を回収し、釈放した。 しかし、中沢会長らの調べでは分からなかったが、犯行時に外出中だった岡島さんが帰宅後手荷物を確認すると、財布から約13万円も抜き取られていた。なお、他に盗まれた形跡はなかった。 同県人会館の門の開錠ボタン付近には防犯意識向上を促すような張り紙があるものの、最終的な開錠の判断は宿泊者に委ねられていたという。   【コラム】モザイク 宮城県人会館の窃盗事件は、起こるべくして起こったと言われてもしょうがないのではないか。W杯開幕前の6月6日に同県人会で行われたW杯意見交換会時点では、防犯上の対策は宙ぶらりんのような状態だったからだ。もちろん、被害者もそれなりの覚悟をした上で被害額を所持していたと思うが、見知らぬ土地にやっとたどり着いた日本人専用の宿。油断してしまうのも無理もない。◎ただ、決してモザイク子は宮城県人会のW杯期間中の宿泊施設提供そのものを否定しているわけではない。それどころか大いに称賛すべきだと思っている。理由は、期間中の同県人会館内での大きなトラブルは今回の1件だけということから、防犯対策さえすれば県人会でも宿泊施設として十分機能することが証明されたことや、何より同県人会への感謝を口にする旅行者を何人も見かけたからだ。今回の件が、リオ五輪などを機に新たに宿泊施設を提供する団体を萎縮させるのではなく、良い材料として受け取られることを願う。 2014年7月23日付
今月25日からの中南米歴訪でブラジルを公式訪問する安倍晋三内閣総理大臣夫妻が、8月2日にサンパウロ(聖)市を訪れる。首相夫妻の来聖にあたり、同日午後、聖市リベルダーデ区の文協大講堂(Rua Sao Joaquim, 381)でブラジル日本文化福祉協会(文協)など日系諸団体による歓迎会が開催される。現在、出席申し込みを受け付けている。 当日の一般入場時間は午後2時半から3時15分まで(時間厳守)。その後、午後4時半から5時まで歓迎会が行われる。 会場の都合上、文協または各日系団体で25日まで出席申し込みを受け付け、満席になり次第締め切る。 文協事務局の連絡先は次の通り。電話=11・3208・1755。Eメール=contato@ bunkyo.org.br 2014年7月19日付
今月4日~6日に開催された第17回日本祭りで、食品商社ヤマト商事(高木和博社長)がブラジルで販売が始まったばかりの伊藤園「おーいお茶」のブース出店を行った。 同社の主な顧客はレストランなどの法人だが、同商品を一般消費者にも認識してもらうため今回の出店の運びとなった。 ブースでは緑茶・濃い味・麦茶の3品を販売しており、価格は1本9レアルと決して安くはない。 しかし、売れ行きは好調で、取材した昼過ぎにはすでに当日分の緑茶は完売しているほどだった。 同社の橋川博也氏(50、福島)は「日系、非日系だいたい同じ割合の人が購入している。思ったより売れてます」と手ごたえをつかんでいた。 2014年7月19日付
ニッケイ新聞 2014年7月19日 日系諸団体が主催する『安倍晋三首相夫妻 来伯歓迎会』が8月2日午後4時半から5時まで、文協ビル大講堂(Rua Sao Joaquim, 381, Liberdade)で開催される。開場は午後2時半。一般入場は3時15分までで、警備上、入場時間厳守となっている。 コロニアと親交を深める機会として設けられた。事前申し込みが必要で、今月25日までに氏名、役職、身分証明書番号を最寄りの日系団体か文協事務局へ伝えるよう呼びかけている。文協で首相歓迎会が行なわれるのは、04年9月の小泉純一郎氏以来。スピーチの途中、グァタパラ移住地を思い出して流した涙が、会場の感動を呼んだことは記憶に新しい。 59年に安倍首相の祖父岸信介氏が初の現役首相の南米訪問を実現させ、父の晋太郎氏も外務大臣として訪れたブラジルの地で、日系社会に対し、どんな言葉が向けられるか注目が集まる。申し込み、問い合わせは文協(11・3208・1705、contato@bunkyo.org.br)まで。