岐阜県人会(山田彦次会長)はこのほど、年表「岐阜県人ブラジル移住100年のあゆみ」を発刊した。
同年表は、岐阜県人がブラジルに移住した1913年から2013年までの100年間の出来事を年表形式でまとめたもの。「さみだれ移住の時代」「親睦会の時代」「県人会初期の時代」「脱皮準備の時代」「上昇気運の時代」「ほころびの時代」「法廷係争の時代」「新会館構想の時代」「活力衰微の時代」「計画頓挫の時代」の大きく10項目で構成されている。
また、付録名簿として役員、県費留学生・技術研修生、岐伯青年交流などブラジルと岐阜県の過去の交流事業で訪日及び来伯した人たちの名前も添付されている。
さらに、「コラム」欄では「岐阜県人ブラジル移住」をはじめ、県人会の歴史の一端が記載されている。
年表発刊報告のため来社した山田会長によると、2013年に「岐阜県人ブラジル移住100周年・ブラジル岐阜県人会創立75周年」の節目の年を迎えた時に、記念行事の一つとして「過去の記録を図書の形で残す」ことを決定。12年に資料集めからスタートしたが、一番の問題は特に戦前の県人会の資料が少なく、戦後の資料も白アリの被害に遭い、また12年5月に従来の県人会館から現在の事務所に引っ越しした際に資料が散逸するなど思うように作業が進まなかったことだという。
山田会長は「通史の形で刊行したかったが、古い資料はほとんど手元になく、県人会創立当時の人たちは鬼籍に入り、昔話を聞くすべもなく、とりあえず年表の形でまとめることにした」とし、まとまった形での記念図書は今回が初めての出版になるそうだ。
「県人会執行部にとっても批判的な部分もあるが、ありのままを年表に載せることで30年先、50年先の参考資料になればと思った」と語る山田会長。今後の目標について「2015年は県人会が存続できるのかという大事な年。県人会の文化事業をいかに次世代につなげていくかが大きな問題。毎年開催してきた日伯交流絵画展も含めた日伯修好120周年の事業展開が、今後の県人会が生き残るカギになるのでは」と述べた。
年表は500部を印刷。問い合わせは同県人会(電話11・3209・8073)まで。
2015年1月6日付
