阪神淡路大震災の20回忌法要が17日午前10時から、宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で行われる。兵庫県人会(尾西貞夫会長)主催。 同災害で亡くなった6千400人を追悼する。死者には伯国籍者も含まれていた。また、復興の様子がわかる写真展、兵庫県知事からのメッセージが披露される。 尾西会長、喜多山重男さんが来社し、「当時日本で被災したデカセギ帰伯者も多くいる。ぜひ多くの方に参加して頂きたい」と呼びかけた。
Mês: janeiro 2015
ニッケイ新聞 2015年1月7日 リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)などの日系団体が毎年大晦日に行う「餅つき祭り」も今回で44回目を迎え、会場となった聖市リベルダーデ広場には、前年を上回る約5万人(主催者発表)もの来場者が訪れた。紅白餅2万袋と雑煮3千食が振舞われ、その行列はジョン・メンデス広場まで続いた。毎年来場するという西原吉夫さん(80、福井)は、雑煮を味わいながら「餅つき大会は年末の風物詩。毎年の楽しみです」と笑顔を見せた。 午前9時半に開会式典が行われ、県連、文協、援協などの共催団体代表のほか、福嶌教輝在聖総領事、羽藤ジョージ聖州議らが出席した。開会に先立って天竜太鼓が会場を盛り上げ、その後登壇したACALの池崎博文会長は「紅白餅の紅は成功、白は平和」とポ語で縁起物である餅の説明を行い、来場者への昨年中の感謝と新年の幸福を祈った。来賓者の挨拶も終わった頃、会場には臼と杵3基が運び込まれ、もち米から熱い湯気が立ち込める中、赤い半被を着た来賓達は慣れない手つきで杵を振るい、周りからはかけ声があがった。また会場では、南米大神宮が茅を束ねて大きな輪を作り、その輪を通る事で厄病祓いが出来る「茅の輪くぐり」を実施し、多くの参拝客が訪れた。同神宮の祭壇前には「paz(平和)」「amor(愛)」などの願いを書いた玉串も奉奠された。開会式典を終えた来賓一行と約70人の日系団体関係者は東洋会館へ移動し、「蛍の光」「移民送別の歌」「一月一日の歌」を合唱、ACALの網野弥太郎評議員会長が「穏やかで優しい平和な年となりますように」と挨拶し、鏡割りを行なった。開会式典で搗いた出来立ての餅が入ったお雑煮も供され、楽しい年末のひと時となった。
ニッケイ新聞 2015年1月6日 『2015年新年祝賀会』が文協ビルの新多目的ホールで1日午前に行われ、約350人が集まってお正月を祝った。 在聖総領事館、ブラジル日本文化福祉協会、援協、県連、商議所、日伯文化連盟の共催団体代表のほか、ブラジル日本語センター、国際交流基金サンパウロ文化センターからなど多くの来賓が出席した。 日伯外交樹立120周年記念事業の第一弾であり、「折り紙の鶴」をモチーフにした同記念事業の公式ロゴマークも初使用された。挨拶に立った木多喜八郎文協会長は、安部首相来伯やW杯開催時の日系社会の活躍ぶりなど昨年事を振り返り、「今年は文協60周年や在聖総領事館100周年もある。有意義な年にするため、力を合わせて頑張りましょう」と呼びかけた。福嶌教輝在聖総領事は新年挨拶の後、安倍首相来伯で約束されたJICAボランティアの増員やマルチビザの導入、ジャパンハウスの建設などについて触れ「皆様と協力して成功させたい」と今年の目標を力強く語った。本橋幹久県連会長による万歳三唱、コーラス部先導による「一月一日」の合唱で式典は締めくくられ、引き続き会場では祝賀パーティーが行われた。祝賀会に参加した杉本源一さん(89、山口)は9歳で入植し、今年で在伯80周年を迎える。「たくさんの苦労があった」とこれまでの人生をしみじみと振り返った後、「今年は素晴らしい俳句を作りたい」と戦前から続けている俳句の上達を新年の目標に掲げ、共に来場した中山実さん(94、山口)は、「永田稠さんの『コーヒーより人を作れ』を実践し、社会貢献していきたい」と抱負を述べた。
ニッケイ新聞 2014年12月27日 やはりなんといっても10年ぶりの首相来伯だろう。これを機会に様々な分野で交流が加速化しそうだ。来年の120周年、ジャパンハウスの着工、翌年のリオ五輪と続く今後のビッグイベントに伴う両国の関係強化を十分に期待させるニュースだった。そしてW杯。日本代表はリーグ戦敗退と残念な結果となったが、日系社会は組織的な支援で日本に対してもしっかり存在感を示した。統一選挙での日系議員の健闘、移住地、県人会の周年行事も多くあり、なんとも忙しい一年だった。 【1位】安倍晋三首相夫妻が訪伯=経団連も、交流活発化へ 安倍晋三首相夫妻が8月1日、中南米5カ国歴訪の最終訪問国としてブラジルを訪れた。日本国首相の訪伯は、2004年9月の小泉純一郎首相(当時)以来10年ぶり。首都ブラジリアでジウマ大統領と首脳会談、日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議等に参加。これにより、首脳会談の頻繁な実施や外相対話の例年開催、日本の中堅・中小企業のブラジル進出への投資促進、3年間で900人の伯研修員の受け入れ、数次査証(ビザ)の発給等が決定したほか、穀物輸送インフラや医療・保健分野、海洋資源開発など様々な分野での協力が決まった。同首相はこの訪問を、双方が利益と発展を享受する「戦略的なパートナーシップの新たな夜明け」と位置づけた。日伯医療分野規制に関するセミナーや経団連も参加した日伯ビジネスフォーラム、日系団体関係者らとの懇談会に出席。来年の日伯外交樹立120周年を視野に入れた日語教育支援やJICA日系社会ボランティアの増員、次世代日系人指導者招聘制度の拡充が決まるなど、コロニアとっても嬉しい置き土産を残した。文協大講堂での記念講演では、1100人余りの参加者と異例の記念撮影を実施し、山口県人会館を電撃訪問し、関係者を狂喜させた。首相に同行した昭恵夫人も独自路線の外交を展開した。ブラジリアの日本語モデル校、カルモ公園の桜祭り、憩の園、サンタクルス病院、リベルダーデ広場などを訪問し、気さくに現地住民と触れ合い好印象を残した。 【2位】64年ぶりのW杯に沸いた伯国=日系団体支援、成績は… 今年6月、サッカーの母国ブラジルで64年ぶりのW杯が開催された。日系人の多い当地とあって、自国のような雰囲気を作るべく、各地日系団体が奔走。レシフェ、ナタル、クイアバの試合3会場では独自の応援グッズを作成し、現地伯人を巻き込み声援を送った。聖市では、在聖総領事館と日系5団体が邦人訪聖者の支援委員会を設立。注意喚起や宿泊地の提供、日語対応可の診療所で緊急事態に備えた。大きな事件・事故もなく無事閉幕となったが、日本チームはリーグ戦で敗退。開催国ブラジルもドイツに大敗し、悔しさの残る大会となった。大会中には、Jリーグ横浜FCの「カズ」こと三浦知良選手が特別大使として、聖州グアルーリョス市の特別養護老人施設「あけぼのホーム」を訪問。元日本代表の中田英寿さんも、自身が演出したカフェを聖市ピニェイロス区と、県連日本祭りに特別出店した。また日本の報道では、治安の悪さやW杯開催反対デモ、試合会場やキャンプ地イトゥー宿舎の工事の遅れが話題に挙がった。 【3位】外交120周年の準備着々=花火企画や展示会が目玉に 1895(明治28)年11月5日の「日伯修好通商航海条約」締結から、120周年となる2015年。梅田邦夫・駐伯大使を委員長として今年8月、当地で正式に実行委員会が発足した。主な周年事業は二つ。服飾デザイナーのコシノジュンコ氏演出の花火企画が9月に聖市内で、ウジミナス製鉄所やセラード開発など日伯共同プロジェクトの展示会が国内8カ所ほどで巡回開催される。また海上自衛隊練習艦隊の寄港も決定している。2カ月に1回のペースで会合を重ね、今月にロゴマークも決定。年明け1月から早速、サンパウロ、ブラジリアなどで、開幕行事が行なわれる。各州でも実行委員会を設立しており、全伯各地の日系イベントを記念事業として開催予定。特にパラナ州は同州日本人入植百周年、兵庫県との姉妹州県提携45周年と、3つの節目を同時に迎えることになり、州政府の協力を得て記念行事を執り行う。またベレン、ポルト・アレグレも同様に、州政府と連携し委員会を立ち上げた。 【4位】ジャパンハウス設立へ=政府広報施設が聖市に 日本政府は骨太方針として6月、日本の真の姿や魅力を発信するため、広報文化施設『ジャパンハウス』(仮称)の設置検討を始めた。8月の安倍首相来伯も影響し、当地も開設地に選ばれた。外務省の外交戦略責任者が9月、当地で邦字紙向けに会見し、日系社会と協力して運営する意向を表明。今月17日には一般向けに説明会も行なわれた。運営は民間委託となり、15年内の着工、翌16年の開設を目指す。コンテンツ(中身)は、入札で決定した請負団体が外注して整備。それとは別に運営委員会を設立し、伯人有識者や日系社会関係者などで構成する。立ち上げから運営まで第三機関としての役割を担う。同施設の設立がコロニアにどのような影響をもたらすのか、どういった形で運営に関われるか注目が集まる。 【5位】統一選 日系議員5人が再選=安部下議は惜しくも落選 10月5日に行われた統一選挙の結果、5人の現職日系議員が再選を決めた。連邦議員選では大田慶子(PSB)、飯星ワルテル(PSD)両議員が聖州選出当選議員中それぞれ50位、57位で再選。パラナ州からは高山秀和氏(PSC)が5位、西森ルイス氏(PR)が17位で再選した。州議院選では、西本エリオ(PSDB/DEM)、羽藤ジョージ(PMDB)の2氏がそれぞれ聖州議中19位、79位で、南麻州では瀧本ジョルジ州議(PDT)が24位で再選を決めた。現職の安部順二下議(PSD)は落選したが、補欠1位で繰り上げ当選の可能性を残している。初出馬したサンジョゼ・ドス・カンポス市のアメリア・ナオミ(PT)、元連邦下議のウィリアン・ウー(PV)両候補も補欠3位、1位で共に繰り上げ当選の可能性を残す。 【6位】アギアが日本をテーマに=ねぷたがカーニバルへ 最近2回の聖市カーニバルのスペシャル部門で連続総合3位に入った有力チーム「アギア・デ・オウロ」が、来年のテーマに「日伯外交樹立120周年」を選んだ。日本からサンバダンサーが来るのみならず、青森県五所川原市から巨大立佞武多「鹿嶋大明神と地震鯰」(高さ23メートル、19トン)がやって来る。また、伯人力士・魁聖関の本番当日のパレード招聘や8月の浅草サンバカーニバルにアギア側からダンサーや打楽器隊メンバーを送る計画もある。同チームのシジネイ・カリウオウロ会長は「日本への親愛の意を表すだけでなく、『勤勉、努力家だけど内気』といった日本のイメージにとどまらない、喜びにあふれ、心のオープンな新しい日本人像を紹介したい」と意欲を示している。 【7位】CG沖縄県民入植百周年=慶祝団迎え盛大に祝う 沖縄県系人の大集団地、南マットグロッソ州カンポグランデ市で8月、沖縄県民移民入植百周年が盛大に祝われた。1914年に完成したノロエステ線の敷設工事に携わった県民の一部が住み着いたのが同地コロニアの始まり。市の日系人1万5千人のおよそ7割が県系人と言われる。14日は母県から高良倉吉副知事や喜納昌春県議会議長、稲嶺進名護市長はじめとする慶祝団、ハワイ、ボリビアからも多数の出席者を迎え、同市沖縄県人会が盛大に記念式典を開催した。移民が降り立った元ノロエステ鉄道駅近くの公園に記念碑が設置されたほか、入植および鉄道敷設百周年を記念し「第9回ソバフェスティバル」も盛大に開かれた。約600人が先人の労苦に感謝を捧げるとともに、カンポグランデと沖縄県、南麻州との末永い友好を誓った。 【8位】NIATREが閉鎖=吉岡会長「非常に残念」...
安倍首相来伯など多忙な1年に 本日付紙面が今年最後の発行となる。2014年はブラジル日本移民106周年、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会、安倍晋三首相の来伯、大統領選をはじめとする全国統一選挙など例年以上に日本とブラジル両国に関係のある行事が行われ、めまぐるしい1年だった。来年も日伯修好120周年をはじめ、日系コロニアでの周年行事などさらに各種イベントが目白押しとなることが予想される中、今年も「コロニア10大ニュース」を紹介し、この1年を振り返る。 第1位=安倍晋三首相夫妻が来伯 現職首相としては小泉純一郎氏以来10年ぶりとなる、安倍晋三内閣総理大臣夫妻のブラジル訪問が8月に実現した。 首相はメキシコから中南米4カ国を経て、7月31日ブラジリアに到着。首脳会談、伯経済界との意見交換はじめ、日系議員・政府高官、ジーコ氏など日本サッカーに貢献した選手たち、日系団体代表などと懇談し、1日夜にサンパウロ(聖)市へ到着した。 聖市では夫妻で開拓先亡者慰霊碑と日本館を訪問。首相はその後、記者会見や日伯医療セミナー、ビジネスフォーラム出席、アルキミン聖州知事との会談、移民史料館訪問と日系議員・団体との懇談、和食セミナーや日系スポーツ選手との交流など分刻みのスケジュールをこなし、昭恵夫人もカルモ桜祭りや憩の園、リベルダーデ広場などを訪れて市民・日系人と交流した。 同日午後4時から文協大講堂で行われた歓迎会で、首相はブラジル社会における日系人の貢献に敬意を表し、今後も日系社会との関係、日伯交流を強化したいと表明。歓迎会終了後には夫妻で来場者全員と記念撮影も行い、出身の山口県人会館を訪問するハプニングもあった。 首脳会談の共同声明では、来年の日伯修好120周年を機会に、経済・インフラ・科学技術・人材育成などさまざまな分野で協力を進めることを確認。ブラジル人に対する数次査証の導入や、日系社会に対してもJICAボランティア増員や文化・人材交流などを通じて関係強化の方向性が示されるなど、長年停滞していた日伯関係の将来に向けて多くの種を蒔いた二日間となった。 第2位=安永家100年、各移住地周年行事 各地の移住地では周年行 事が相次いだ。4月には、1914年5月10日に「帝国丸」で渡伯した安永家の100周年記念祭が聖州プロミッソン市の自宅で開催され、地元をはじめ遠方 からは日本やアマゾン地域など各地に散らばる同家関係者や来賓など約400人が一堂に会した。同家の長老格で現在も矍鑠(かくしゃく)として日常生活を 送っている安永忠邦さん(93、2世)は、「長年の安永家の思いがかない、一族の気持ちが一つになることができた」と感激した様子だった。 また、8月には南マット・グロッソ州カンポ・グランデ沖縄県人入植100周年記念式典が同地で開催され、母県からの使節団や各国の県人会代表者及び一般を合わせて約500人が出席した。 9月には、サンタ・カタリーナ(SC)州フレイ・ロジェリオ市にあるラーモス移住地開設50周年記念式典が同地文協敷地内で開催。第17回さくら祭りと並行して行われ、約400人が訪れた。 さらに11月には、聖州ミランドポリス市管内で第1アリアンサ入植90周年式典が開催。同地開拓の中心となった長野県から知事代理らが駆けつけ、約200人が節目の年を祝った。 第3位=修好120周年・ジャパンハウス...
【1月】聖市リベルダーデ区の文協前などで道路の陥没が相次ぎ、約半年間に及ぶ工事のために同地域周辺での車の渋滞が激しくなった。 【4月】真宗大谷派(京都)の門首後継者についてブラジル在住の大谷暢裕(ちょうゆう)氏(63)が選定。来年3月ごろから訪日する予定。 【5月】第29代航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏の特別講演会(ブラジル日本会議主催)「新しい日本を創るには」が開催され、出席した人々は「田母神節」に魅了された。 【6月】モジ・ダス・クルーゼス市コクエラ区にある元製茶工場だった「カザロン・ド・シャー」が、苦節18年の修復工事を終え、正式オープンした。 【10月】大統領、知事、連邦議員、州議員を選出する全国統一選挙の投開票が行われ、日系人候補者は、サンパウロ、パラナ両州の連邦下院議員選挙で4人が当選。前回の3人を上回った。 在サンパウロ日本国総領事館の査証発給業務委託機関として営業活動を行っている日本査証申請センター(CVJ)のホームページ上などで、CVJの業務を受託しているJBACブラジル社が旅行業務を行っていることについて同総領事館は、「JBACブラジル社が別個に旅行業務を行うことは問題ない」との見解を発表。一方、査証代理申請登録を行っている日系旅行会社からは「総領事館は我々をバカにしている。公的立場であるはずのCVJで査証と旅行業務の両方を行うことはおかしい」と反発の声を上げた。 2014年12月27日付
大塚名誉会長のメッセージも代読 日本の篤志家である(株)大塚商会名誉会長の大塚実氏(92、栃木)から2013年3月に寄付された1億円を利用し、改修工事を行っていた文協(木多喜八郎会長)は、同工事の完工式を16日午後7時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の同文協ビル内で行った。式では、大講堂、移民史料館3階、別館展示室、小講堂、多目的ホール(旧体育館)の5カ所で記念プレートの除幕が行われ、多目的ホールでの式では、大塚名誉会長の日系社会への思いを込めたメッセージが代読された。 大塚氏と文協との「橋渡し役」を行った元サンパウロ新聞東京支局長で聖市在住ジャーナリストの日下野良武氏によると、寄付のきっかけは12年5月に同氏が豪華客船「飛鳥Ⅱ」に乗船したことによる。ケープタウン(南アフリカ)から北伯ベレンまでの乗船で「ブラジル日本人と日系人の貢献」などについて講演した際、客として夫妻で乗船していた大塚名誉会長と知り合った。 1億円の大型寄付の実現は、サントス港で下船し文協ビル内の移民史料館を見学した大塚名誉会長がブラジルで日本人が貢献してきたことに感銘を受け、「日系社会への支援をしたい」と日下野氏を通じて申し入れたことによる。 大塚商会は、昨年の資本金が約100億円、従業員8000人、売上高5600億円を誇るコンピューターのシステム・ソフト販売会社。大塚名誉会長の個人資産は1500億円で、日本の富豪20位に位置付けられているという。 この日の完工式には、福嶌教輝在聖総領事、文協、援協、県連等の日系団体関係者と日下野氏をはじめとする主賓・来賓など約150人が出席。大講堂、移民史 料館3階、別館展示室、小講堂、多目的ホールの5カ所でそれぞれ記念プレートの除幕を行い、出席者たちは完成した施設を見て回った。 ちなみに、5カ所の修復工事のうち、小講堂のエアコン5台の設置は宮坂国人基金から約7万レアルの資金援助を受けて実施されたとし、残り4カ所の修復工事は大塚名誉会長からの1億円の寄付を利用して行われたという。 プレート除幕の後、場所を多目的ホールに移し、工事の過程が改めてビデオで上映された。 木多会長の謝辞に続いて、大塚名誉会長のメッセージを山下譲二副会長が代読。1908年の第1回笠戸丸移民に始まった日本移民の苦闘の歴史をはじめ、日本 人の勤勉さやまじめさで社会的に高い地位につくことができたことに触れた上で、「飛鳥Ⅱ」での世界一周旅行の途中で日下野氏に出会い、ブラジルに上陸した ことに言及。「今回のリフォーム工事で、ブラジルに住まわれています日系人の方々へ、少しでもお役に立てたことをうれしく思います」と今後の日系人のさら なる活躍に期待している。 引き続き、あいさつに立った日下野氏は、1億円寄付の話がまとまってから東洋街を歩くたびに知 人・友人たちから「1億円の人」と呼ばれた経緯をユーモアを交えて披露。大塚名誉会長との出会いを説明した上で「この完工式典にご出席いただけなかったの は残念ですが、文協ビル補修完工を最も喜んでおられるのは大塚名誉会長さんご自身でしょう」と述べ、橋渡し役の責任を果たせたことに胸をなでおろしてい た。...
環境教育事業を説明 サンパウロ(聖)州モデル(=模範)小学校の教員の環境教育に関する指導力を高め、児童の環境への知識や意識の向上を目的に、公益財団法人しまね国際センター(有馬穀一郎理事長)が今年8月に開始した「サンパウロ州小学校教員の環境教育指導力向上事業」の第2回目現地調査が今月1日から行われた。8日、調査を終えた有馬理事長、玉串和代常務理事・事務局長、小寺真由美総務交流課長、同プログラム環境教育専門業務員の秦明徳氏、協力団体の足立操島根県人会長が来社し、事業の概要を説明した。 同事業は、島根県を提案自治体として独立行政法人国際協力機構・中国国際センター(JICA中国)の業務委託を受けて同センターが実施している草の根技術協力事業で、聖州カサパーバ市が対象地域。 事業期間は今年8月21日から、2017年2月28日まで。主な活動は、(1)現地に即した環境学習プログラム・環境学習用教材の共同開発(2)専門家の派遣(3)研修員の受け入れ。島根県が平成23年度にJICA日系研修員受入事業で研修員を受け入れ、翌24年度に同センターが自治体国際効力促進事業として同研修員を仲介役に同県と聖州間で環境をテーマにした子どもの国際交流を実施してきた実績が経緯となっている。 今回の視察では、カサパーバで「環境教育システム」や「地理・地質、生物の専門家のヒアリング」などの協議を行ったほか、学校視察やカンタレイラ自然公園にも訪れた。 今後は、まず来年7月に関係者5人を日本に招いて協議や視察を進め、同年秋ごろまでに「環境教育システム」を作成し、12月ごろには日本から専門家を派遣し現地で研修を行う予定。 有馬理事長は今回の調査を終え、「私どものノウハウでお手伝いできる点がたくさんあると実感した。共同で協議を重ね、発達段階に応じたシステムづくりや改善の提案をしていけたら。そしてそれがサンパウロ州全体にも広がっていけば」と話した。 2014年12月25日付
ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)は、12月度代表者会議並びに忘年会をサンパウロ(聖)市セルケーラ・セザール区のブルーツリーホテル・プレミアムパウリスタで開催した。 はじめに代表者会議では、県連がサッカーW杯の際に支援委員会に貢献したとして先日受賞した在外公館長表彰の賞状が披露され、本橋会長は「お陰様で無事に今年最後の会議を迎えられました」と各県人会の労をねぎらった。 また、来年の第18回日本祭りに関して新たな発表が山田康夫同祭実行委員長からあり、屋内に郷土食コーナーを設けるため、会場に匂いが充満しないよう各県人会ブースの調理場を密室(部屋のよう)にし、換気扇をガスコンロ二つにつき一つ設置する必要があると説明した。それにより予算高騰も不可避で、各県人会の負担は計5000~6000レアルになる見通し。各県人会の参加か否かの判断は2月1日までとなっており、1月下旬に説明会を開いて最終判断を仰ぐ。 その後行われた忘年会には、羽藤ジョージ聖州議、佐野浩明在聖総領事館首席領事をはじめ、日本祭りのスポンサーや日系団体の関係者など多くの人が出席。本橋会長は、「『忘年』会ではなく、良かったことは忘れずに、悪かったことは糧にし、また来年も頑張りましょう」とあいさつ。各方面への感謝を述べた。 また、サンパウロ日伯援護協会、こどものその、憩の園、希望の家、和順会へ県連から「お気持ち」としての寄付金が送られ、援協の菊地義治会長が代表してあいさつ。「日本の良さを伝えるのが県人会、そして『世界の県連』。日本祭りだけでなく色んな面でリードしていって」と激励した。 本橋会長は会長として初めて迎えたこの一年を振り返り、「大変だがやりがいのある仕事。今後の日本祭りや県連の方針を考えると来年が正念場。活性化に向けて力を入れていきたい」と取材に答えた。 2014年12月25日付
