在伯和歌山県人会連合会の定期総会が1日午前、サンパウロ(聖)市内の同会会館で開催された。当日は役員改選が行われ、5期10年間務めた木原好規会長(78)が勇退。副会長の谷口ジョゼ眞一郎氏(72)が2世初の会長に就任した。
昨年は4月に会創立60周年を祝うとともに、式典出席で来伯した仁坂吉伸知事や議会、民間の慶祝団一行が同県出身者の多くが入植した南マット・グロッソ州ドウラードスを訪問。聖市で「和歌山セミナー」も開催し、観光資源や物産など同県の魅力を紹介した。
木原会長は冒頭のあいさつで、「準備は大変だったが、盛大に式典を終えることができたのは皆さんの協力のお陰」と感謝。「今年は日伯修好120周年で色々なイベントがあると思うので、できるだけ出入りして賑わっていただければ。また皆さんと1年間過ごしたいと思いますので、よろしくお願いします」と述べた。
県人子弟の母県派遣や県連日本祭りへの参加、青年部バザーや婦人部のビンゴ、ピクニックなど例年の活動も実施。昨年度の収入は約25万、支出は約24万レアルで、今年は約7万8000レアルの予算を計上した。今年は例年の行事のほか、3月末から母県への答礼訪問ツアーを行う予定。昨年度報告、今年度計画ともに承認された。
最後の新役員選出に先立ち、木原会長が今期限りでの退任を表明。「皆さんと一緒に仕事をさせていただき、何をしたか自分でも分からないが、皆さんに助けられて今日まで過ごすことができた」と感謝し、「これからも新しい役員にできるだけ協力して皆さんと過ごしたい」と話した。
谷口氏を会長とする候補者名簿が読み上げられ、その他の立候補者はなく、拍手で承認された。
谷口氏は聖州ツッパン生まれ。役員を務めるなど、長年会に協力した父の光次氏が亡くなった後、母親に「お前もこれから県人会に入って、代わりに何かやってみなさい」と言われ、85年から手伝い始めたという。木原会長の下で副会長を務める傍ら、昨年まで社会福祉法人こどものそのの理事長も務めた。
就任のあいさつで谷口新会長は、初めは日本語で話すのが苦手だったことや、味村利光第4代会長と母県を訪問して知事に紹介されたことなどを振り返り、日本語を受け継ぐことの大切さも強調。「県人会は会員一同のもの。役員、顧問、会員、協力者皆で一丸となってやっていきましょう」と呼び掛けた。
第1副会長に就任した坂上拓生氏も、60年間会を支えた先人に感謝を表し、「引き続き県人会を皆さんと築き上げたい」と、あいさつした。
昨年の60周年式典で功労者表彰を受けた梅田幸治さんから木原会長にねぎらいの言葉が贈られ、総会を終了。続いて新年会が催され、約60人の出席者で親睦を深めた。
前任の地坂満夫会長の時代から副会長として会を手伝ってきた木原さん。「何をやったか、印象はあまりないけど」と言いながらも、思い出の一つとして昨年の60周年式典を挙げ、役員として長年かかわった日本祭りについても「日本祭りのお陰で会員が結束し、活性化されている」と話す。新役員に対し、「彼らなりの新しいやり方でやってほしい」とエールを送っていた。
◎ ◎
定期総会に先立って同日、定款改正のための臨時総会が開かれた。会の目的に県連や他県人会、和歌山県との交流を加えることや、青年部・婦人部の定款への明記、会の管理組織に顧問役を加え、アチバイア、バストス、ドウラードス、ロンドリーナ、モジ・ダス・クルーゼスなどの地方支部代表を平役員に指名すること等を承認。併せて、会の日本語名称から「連合会」を外し、「ブラジル和歌山県人会」とすることも承認された。
2015年2月10日付
