55周年を機にバトンタッチ
ブラジル兵庫県人会は8日午前10時過ぎから、サンパウロ(聖)市の宮城県人会館で2015年度定期総会を開催した。20年間会長として会をまとめてきた尾西貞夫氏(72)が、この日の総会をもって勇退。新会長に元県費研修生の松下大谷マルリ氏(51、3世)が就任した。同会は今年創立55周年。8月23日に母県訪問団を迎え、静岡県人会館で記念式典を予定している。
当日は41人が出席。冒頭に昨年の県人物故者の氏名が読み上げられ、出席者が1分間の黙祷を捧げた。
続いてあいさつした尾西会長は、はじめに今任期限りでの退任を表明。高松浩二氏に代わって会長に就任したのが1995年1月の阪神淡路大震災の直後だったことを振り返り、在任中の思い出として、40周年から50周年まで3度の記念式典と記念誌の発行、旧神戸移住センターの改修への協力などを挙げた。
同会以外にも、自身の商売や他団体の活動を通じて培った人脈で母県、日本との交流に努めてきた。尾西会長は「後継者が育ったので辞めることを決めた。会員、役員の皆さんの声援のお陰で今日がある」と感謝。「8月の55周年式典は若い人にバトンタッチして、バックアップする覚悟」と述べ、出席者から大きな拍手が送られた。
昨年度の収支は、事務所家賃の上昇、職員退職に伴う支出などがあり、約7400レアルの赤字を計上した。補助金や会費、日本祭り等のイベント収入 のほか、兵庫県からの進出企業の協力も同会の運営を支えている。今年の予算は約6万4000レアルで、いずれも承認された。また、出席者から現在50レア ルの会費を上げることが提案され、来年から70レアルとすることも決まった。
今年の事業は昨年同様、ピクニックや日本祭 り参加、母県の若手農業派遣団との交流など。8月の55周年式典には井戸敏三知事はじめ、40人ほどの来伯訪問が見込まれている。尾西会長は「今年一番大 きな行事。ご協力をよろしくお願いします」と要望。日本祭りは出店料上昇で厳しい運営が予想されるが、「若い人たちが色んなことをやってくれると思う」と 期待を表した。
役員改選では、提出された単一シャッパの役員候補が一人ずつ紹介され、承認を受けた。
松下新会長は就任あいさつで、尾西前会長への感謝とともに今後の協力も要請。8月の式典では来伯する訪問団に対して「できる限りのおもてなしをしたい」と話し、「これから心機一転、新しいメンバーと頑張ろうと思います」と抱負を述べて協力を呼び掛けた。
総会終了後は出席者一同で記念撮影。昼食会に移り、親睦を深めた。
松下新会長は85年の研修生で、同会役員を務めて6年になる。現在、他の団体の青年との共同イベントなど、新たな活動も検討しているそうだ。同会から訪日 した研修生、留学生は約120人。子供のいる年齢の人も多い。松下氏は「子供たちのために頑張らないと」と話し、より多くのOB・OGが参加できる会作り に意欲を見せた。
2015年3月12日付
