【一部既報、吉永拓哉福岡支局長】今年3月1日から1週間にわたりブラジルに滞在したグローバルステージin BRAZIL(武田誠一団長)の体験報告会が3月28日、福岡市内のアクロス福岡で行われた。『グローバルステージ』は、福岡県の青年たちをブラジルやハワイに短期派遣し、現地の福岡県人会や青年部と交流を深めることで、次世代のパイプ役となる人材を育成することを目的としており、今回、海外県人会人材育成・活用推進事業実行委員会が初めて企画したもの。
第1期生として参加したのはブラジル5人、ハワイ5人の計10人で、それぞれが自己のテーマに沿って報告した。
最初に平野梓さん(西南学院大)が登壇し、『日系社会について』と題して移民船・笠戸丸のことや「ガランチード」と呼ばれる日本移民について説明した。
また、ブラジルでは国際空港に降り立った際、現地の福岡県人会が『歓迎』と書かれた横断幕を手にして迎えてくれ、帰国の時は県人会の一人一人から土産を受け取り、「スーツケースに入らないほどだった」という。
そのような県人会の温かいもてなしを受けた平野さんは「これからブラジル日系社会の魅力を福岡で伝えていきたい」と語った。
続いて『ブラジル福岡県人会について』をテーマに報告した米村淳平さん(九州海外協力協会職員)は、「ブラジルには本当にもう一つの日本があり、嬉しかった」と感想を述べながらも、県人会の継承の難しさなど、これからの課題についても話した。
『日系人の農業改革』がテーマだった東雲雄馬さん(西南学院大)は、福岡県出身者の農家で360度の広大な畑を目の当たりにした。その際、移民が考案した炭素循環型農法の説明を聞き、畑に植わっていた大根をもらってその場でかぶりついたという。
「とても瑞々しくて美味しかった」とその時の感動を述べ、「こういった福岡にルーツのある人たちが頑張っているからこそ、ブラジル人は日本に良いイメージを抱くのだと思う」と誇らしく語った。
なお、企画した同委員会ではグローバルステージを継続し、今後はブラジルやハワイ以外の海外福岡県人会にも広げていきたいという。
2015年4月18日付
