ブラジル北海道協会(大沼宣信会長)主催の「第20回北海道祭り」が、31日午前11時から午後3時までサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同協会会館で開催され、曇天の下、約400人の参加者が訪れた。
今年の目玉は、初の試みとなる炭火焼きサンマの販売。サンマは北海道の釧路から輸入し、本場の味を提供。恒例のニシンが手に入らず、その代わりとして釧路産のサンマを採用したという。今年で2回目の参加となった70代主婦は「ニシンも美味しかったけど、サンマも美味しい」と満足気だった。
サンマの味付けは塩のみで、大沼会長は「塩焼きが一番良い。薄味にしたのは、サンマの旨味を楽しんでもらうため」と説明した。
一般的に塩辛いものを好むブラジル人たちはどう感じたのか。日本食レストラン勤務のベリン・サユリ・イクナガさん(24、3世)は「魚の小骨が多くなくて食べ易い。普段扱う魚とは味も異なり、美味しい」と言う。一方で魚を食べ慣れていない人には、骨があり食べづらいとの声もあった。
レオナルド・ドラチオートさん(24)は「和食は味が強くないのに、美味しい。ブラジル料理はたくさん調味料を使うから」と話す。
他にも焼きイカの販売や、ちらし寿し、イチゴ大福の販売なども行われた。参加者の近藤堅一さん(65、2世)は「1世が作るちらし寿司は、味付けがしっかりしている」と述べ、料理した同協会婦人部の伊東六子さん(80、北海道)は「口がしっかりしてなきゃダメね」と美味しさの秘訣を話した。
鈴木妙子婦人部長は「具材も値段が高く、下準備をするのには骨が折れる。重い腰を上げれたのは、積極的に手伝いに参加してくれた青年部たちのお陰」とその苦労をねぎらった。
また、青年部のよさこいソーランの披露やビンゴ大会も行われ、大盛況で幕を閉じた。吉野加莉奈さん(23)は「じっちゃんやばっちゃんたちがもたらした日本文化を思い起こせた」と笑みを浮かべた。
2015年6月11日付
