ニッケイ新聞 2015年6月25日 日系諸団体が11日夜、聖市文協で中前隆博・在聖総領事の歓迎会を行なった。日系5団体代表にJICAやJETRO、麻州からも来場者があり、貴賓室は約250人が詰め掛ける超満員となった。 あいさつに立った呉屋春美・文協会長は「外交120周年、在聖総領事館設立100周年と重要な年を迎える本年。距離は離れている両国だが、より密接な関係になることを望む。新総領事には管轄内の隅々に足を運んでいただき、移住者らに励ましの声をかけてほしい」と激励した。 雅子夫人と共に出席した中前総領事は、「これまで大使館のあるブラジリア勤務だったが、日系社会の中心地であるサンパウロに赴任できたことは喜び。慰霊碑にも参拝したところで、先駆者のご苦労は敬服に値する。昨年は安倍晋三首相の来伯が実現し、さらに友好関係を緊密にする機会を迎えている。大部一秋、福嶌教輝に続く総領事として業務に励みたい」とポ語で決意表明した。 呉屋会長から雅子夫人に花束が手渡され、援協の与儀昭雄副会長の発声で乾杯した。その後は懇談の時間が設けられたが、新総領事にあいさつするため大勢の参加者が列を成し、中前総領事は午後10時まで丁寧に対応していた。 □関連コラム□大耳小耳 今月9日に着任以来、すでに何度も日系行事に足を運んでいる中前隆博聖総領事。自身の歓迎会、故・大部一秋前総領事を偲ぶ会、芸能祭に白寿者表彰と毎週のように文協ビルを訪れている。白寿者表彰では式典後、貴賓室で受賞者の大先輩と記念撮影に収まる姿も。この調子で〃伝統〃の移住地巡りもフル回転?!
Dia: 27 de junho de 2015
ニッケイ新聞 2015年6月25日 山口ロータリークラブ(RC)がブラジル山口県人会を通じ、救済会「憩の園」と聖市の託児所「ジラソル」に日本米や生活用品を寄付した。贈呈式が23日午後、リベルダーデ区の山口県人会館で行なわれ、関係者らは日本からの支援を喜んだ。 山口RCは毎年同県人会を通し、当地の福祉団体に10万円相当の物品寄付を行なってきた。今年で21年目を迎える。10年目まではオザスコ市の孤児院に、20年目までは希望の家福祉協会に10万円相当の米を贈っていた。同一団体への寄付を10年で一区切りとする方針から、今回は新たに冒頭の2団体がそれぞれ5万円(約1300レ)分の物資を受け取った。 ジラソルには洗濯用洗剤140キロ、液体洗剤84リットル、塩素消毒液288リットルが贈られた。運営者の和田アンナ・サチコさんと遠藤オズワルド・シロウさんは、「子どもたちの良い生活環境が維持できる。こうした支えは運営の助けになる」と感謝した。 270キロもの日本米を5月に受け取っていた救済会の吉安園子会長、相田祐弘副会長は、「手巻き祭りで早速活用いたしました。貴重な日本米とあって何よりもありがたい」と礼を述べた。 要田武県人会長は「仲介役として慈善団体を支援する事業は我々にとっても大切なこと」と話し、山口RCによる継続的寄付を喜んだ。 □関連コラム「大耳小耳」□ 託児所「ジラソル」は聖市ヴィラ・マリアーナにある。現在は生後6カ月の幼児から10歳まで、母子家庭や自閉症児など約20人を預かっているという。責任者の和田アンナさんは1989年に13歳の養子を溺死事故で失っており、それをきっかけに恵まれない児童向けの施設を始めたそうだ。山口ロータリークラブの寄付は、一世の高齢者介護を支援しつつも、伯人児童福祉施設にも援護―というバランス感覚がなかなか絶妙。
ニッケイ新聞 2015年6月24日 カンピーナス日伯文化協会主催(花田忠義会長、白沢セシリア実行委員長)による「第11回日本祭り」が13、14日、同会館で盛大に行われた。両日とも好天に恵まれ1万5千人が来場、身動きが出来ない程の大盛況となった。実行委員は汗だくで働きながらも、晴れ晴れとした表情で喜びの悲鳴をあげていた。 13日午前11時半からあった開会式は、林葵氏の流暢な日伯両語による見事な司会で進められた。同市役所代表の屋比久ルイス市議、本橋幹久・県連会長、渥美誠氏、長沼智之・在聖領事、松尾治・聖市文協副会長、頃末アンドレこどものその理事長、歌手の中平マリ子氏、羽藤ジョージ聖州議、中山喜代治モジ文協会長、名代アルベルト・ジュンジャイ文化協会代表、梅岡ホゼリオ・ブラガンサ・パウリスタ市文協代表。野村アウレリオ聖市議ら30数人の来賓の出席があり、カンピーナスの底力を感じさせた。 その後アトラクションに移り、聖市のコロニア芸能祭に勝るとも劣らぬ名司会の進行に乗って、日本文化の真髄を遺憾なく発揮、観客全てを魅了していた。非日系からも感嘆の声が盛んに上がり、大きな拍手が送られていた。演じ物は古典技能、武術、舞踊から舞踊まで、全てが目を離せない物ばかり。これで日本祭りの本領発揮となり、一般市民にも大うけの様子だった。 また、50以上のバザリスタが日本製品を始めとする様々な日常品を出品し、伯人に人気を博していた。館外特設テント会場では主催文協婦人部と各部自慢の日本食、近郊文化団体協賛の農産物、青果物、魚、菓子、花など試食したくなる物が勢ぞろいで、大繁盛していた。 「ムイント・オブリガード」と感謝しきり、1万5千人の来場者は2日間、心と胃袋で日本文化を堪能した。花田会長は疲れも忘れ、満面の頬笑みで会場を隈なく頭を下げて回り、来場者に礼の言葉をかけていた。14日の午後9時、花田会長の「今後もよろしくお願いします」との言葉で閉会となった。(樋口四郎通信員)
