ニッケイ新聞 2015年5月30日 県連日本祭りへの議員割り当て金や「PROAC(州の免税プログラム)」の助成を得ることが今年は難しく、この関連で55万レアルも収入減額――との衝撃的な数字が、ブラジル日本都道府県連合会(本橋幹久会長)の5月度代表者会議で発表された。 28日午後、県連大会議室で行われ、各県人会代表者39人が参加した。議題の中心は、残り2カ月をきった「第18回日本祭り」だ。資金不足で開催が危ぶまれる同祭の現状について、実行委員会の山田康夫委員長(滋賀)と市川利雄委員(富山)が終始現状の説明に尽くした。 昨年8月に発表された予算見積もりでは、今年は支出292万7千レ、収入275万8千レで、設備代増加等の影響で当初から16万9千レアルの赤字見込みだった。 実行委員会では設備会社と交渉を重ね、支出を280万レに圧縮させ、企業からのスポンサー収入を増大させる努力を重ね、うまくいけば黒字になりそうな状態にまでなっていた。ところが開催まで2カ月を切った5月末現在、状況はさらに厳しくなった。 大幅予算削減を敢行中の連邦政府や、巨額の水不足対策費に苦しむ州政府は、昨年まで出していた議員割り当て金やPROACを強く抑制し、今年は出ないことが5月始めにはっきりした。黒字になりそうだった会計は、見込んでいた議員割り当て金など政府支援55万レアルが不可になったことで、一気に27万レ赤字になったからだ。 これが明確になった時点で「開催中止した方がいい」との声も委員会内部では出たが、山田実行委員長は「今年は日伯120周年。すでに多額の準備資金を投じており、企業からの信用を考えれば、今年は正念場。例え赤字でも決行し、来年以降に繋げたほうが得策」と訴えた。 実行委員会は赤字対策として、さらに協力企業のスポンサー収入を増やす意向だ。新たなスポンサーとして楽天や三菱電機が加わり、当初よりより32万4レ増の資金が集まっている。 最終的に残る赤字分に関しては、「何回もできることではないが、県連には貯蓄がある。それを切り崩す」と説明し、覚悟を決めている様子を窺わせた。
Mês: junho 2015
日系諸団体が共催し、新しく在サンパウロ総領事に就任する中前隆博氏の歓迎会が、6月11日午後7時半からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で開催される。 会費は1人90レアル。出席希望者は同8日までに文協事務局のサユリ氏かレジーナ氏(電話11・3208・1755)へ連絡のこと。Eメール(evento@bunkyo.org.br) 2015年5月30日付
日系5団体共催による元在サンパウロ日本国総領事の大部一秋氏(故人)を偲ぶ会が、6月12日午後3時からサンパウロ市リベルダーデ区の文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で執り行われる。 出席希望者は6月8日までに文協事務局(電話11・3208・1755)まで連絡のこと。 2015年5月30日付
ニッケイ新聞 2015年5月30日 海外日系人協会(田中克之理事長)が世界各地に在住する日系人を一堂に集め、世界の対日理解の促進と強化を図る「第56回海外日系人大会」を、10月27日から3日間、東京都憲政記念館とJICA市ヶ谷ビルで開催する。 今回のテーマは「戦後70年」。24カ国から約200人が参加する見込み。申込みは6月下旬から開始される予定。日程は次の通り(変更の可能性あり)。 ◎27日=運営会議と講演会、皇族ご臨席の歓迎交流会。◎28日=海外日系人代表者会議、オフィシャルツアー、歓迎会。◎29日=全体会議、特別講演、在日日系人子ども発表会、大会宣言採択、衆参両議長主催昼食会、国際日系歌謡大会。 詳細は同協会のサイト(www.jadesas.or.jp)にて順次更新される。
ニッケイ新聞 2015年5月29日 昨年45周年を迎えた大阪・サンパウロ姉妹都市提携記念事業の一環とし、親善大使として3月9日から2週間訪日した奥泉みどりさん(19、三世)が報告のため来社した。 生まれは聖市だが、4歳から小学校5年まで愛知県豊川市で過ごしたデカセギ子弟。昨年の日本語センター主催スピーチコンテストで優秀賞を獲得し、親善大使として訪日する機会を得た。 今年6月に大学受験を控えていたものの、「私にとって世界一、憧れの国。この機会を逃したらもったいない」と、かねてからの希望を優先したという。 市役所や友好都市協会を表敬訪問し、大阪城や道頓堀など観光地も訪れた。「実際に行ってみたら、文化や歴史など勉強になることがたくさんあった。子どものとき感じた日本と、また違う発見があった」と、充実の日々を振り返った。 「姉妹都市友好の架け橋として貢献できることは魅力。日本語を勉強して訪日のチャンスを得られれば、言葉にならないくらいの経験ができる」と、日語学習者にエールを送った。
ニッケイ新聞 2015年5月28日 笠戸丸移民の4割を占めた325人の沖縄系移民の足跡を徹底調査した『笠戸丸移民 未来へ継ぐ裔孫』(赤嶺園子著、306頁)が発売中だ。80レアル。 本紙と提携関係にある沖縄タイムス(本社・那覇市)から昨年10月に発行、ニッケイ新聞が編集協力した。 市町村別に、ブラジル永住者、アルゼンチン転住者、帰国者にわけ、生年月日、渡伯時年齢、没年、子孫の数などを詳細に記録。家族、知人の証言や書類、新聞記事、写真などを元に初期移民の生き様に迫っている。乗船者リストや写真なども盛り込んだ移民研究の資料として価値のある一冊だ。 著者の赤嶺さんは57年に移住、両国で大学を卒業し、琉球大学大学院で修士号を取得。サンパウロ市で「ソールナセンテ人材銀行」を経営している。 「移住した自分が恵まれた環境にあるのも、先人の血を吐く様な苦労があったからこそ」と思い立ち、ブラジル、アルゼンチン、沖縄まで自費で墓参しながら子孫を訪ね歩き、〃鎮魂〃ともいえる取材を数年かけて行ってきた。 「栄養失調や事故、結核で亡くなった人も多い。本にはとても書けないようなエピソードもあった」と目頭を押さえる。 「移住の歴史が風化している今、若い世代に読んでもらいたい。成功した人は一握り。帰りたくても帰れなかった先人の苦労を偲んでほしい」と話している。 ニッケイ新聞(11・3340・6060)、ソールナセンテ人材銀行(3276・5155/3208・5266)ほか、各日系書店でも扱っている。 なお、ポルトガル語版(50レアル)も刊行されており、同人材銀行のみで取り扱っている。
