舞台上では多彩なイベントを披露 第18回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り、主催=ブラジル日本都道府県人会連合会)が24日~26日、サンパウロ市のイミグランテス展示場で開催された。今年の同祭テーマは「日伯120年の絆」で、日本の紹介のみならず、サンバや牛踊りなどブラジル文化の紹介も行われた。日伯修好120周年を記念し特設された日本館では、各政府機関により日本食や漫画をはじめとするサブカルチャー、漆器や仏具といった雑貨など幅広く日本文化の宣伝も行われた。正式な来場者総数は主催者側から後日、発表される予定。 25日午前11時頃からメーンステージで行われた開会式には、日系議員、日本政府関係者、各スポンサー代表や、日系団体代表ら26人が登壇し、開会を祝った。在ブラジル日本国大使館特命全権大使の梅田邦夫氏は「日本祭は、私たち政府機関関係者にとっても大変重要なイベントです。理由の1つは、同祭がブラジル各地で行われている日本祭りの模範であり、またノウハウを提供する拠点であること。もう1つは、来年のリオ五輪開会式直前に第19回日本祭りが予定されていること。世界中がブラジルに注目する中、日本祭が行われれば、日本文化普及と友好親善の核となる」と述べ、同祭の成功を祈願した。式典最後は来賓らによる恒例の鏡割りが行われた。 式典後早速、国際交流基金招へいの芸能一座・武楽座が公演。初来伯に合わせて構成された新演目「ONITAIJI」が、30分間にわたり披露された。同演目は、4人の演者による物語風となっている。主人公の侍が鬼に敗北し、自身の目の前で恋人の姫をさらわれ、その後囚われの身となった姫を救うべく忍者に指導を乞い、鬼を退治するというもの。見所は、能の芸術的な所作と後方転回などのアクロバティックな動きを取り入れた独創的な世界。鑑賞した観客たちは、割れんばかりの拍手を送った。 また、舞台上で続いて行われた日本の人気アニメ声優・飯田里穂氏のライブコンサートでは、「始まりたいカノン」など計3曲を熱唱し、会場を盛り上げた。 浴衣姿で登場した同氏に、会場からは「かわいい」「似合ってるね」と歓声があがった。さらに飯田氏は人気アニメ「ラブライブ」での配役・星空凛を演じるなどし、最後に「これからも日本のアニソン(アニメソング)を愛して下さい。また会いましょうね」と観客に言い残し、ステージを後にした。 25日午後6時半から開催された「ミス日系コンテスト」は、伯国各地から選ばれた23人の日系美女が全伯一の美をドレスやビキニ姿で競った。その結果、ロンドリーナの吉野スザナ・シモインスさん(20、3世)が栄冠に輝いた。吉野さんは「日本人の血が4分の1入っていることは、私の誇りです」と喜びを口にした。 一方、県人会と団体合わせ51店が出店した郷土食は例年通り盛況だったが、2日目の大雨の影響で来場者が減り、一時は赤字を心配する声もあった。しかし、26日の最終日午後5時半頃に行った本紙取材(対象範囲20県)では、「損益ともにない。費用高騰にもかかわらず、赤字にならなかったのは大きな成果」とする声が多数を占めた。 屋内会場では、トヨタ、ホンダ、ヤマハ、ブラジル・キリンが大きくブースを設けた。各日本政府機関のブースが集約された特設会場の「日本館」では、農林水産省の初の出展事業(蕎麦などの日本料理の講習会及び試食会)が目立った。また同館に隣接したブースで県連は「120年の絆」写真展を展開し、日伯両国が歩んだ交流の歴史を写真と説明パネルで紹介した。 ほかにも、日系果樹組合が販売する生産物を買い求める人や健康コーナーでマッサージを受けてリラックスする人、将棋や書道体験を通じて日本文化を知る人など来場者は思い思いの時間を過ごしていた。 2015年7月28日付
Dia: 29 de julho de 2015
1915年7月に開設され、今日28日正午からサンパウロ(聖)市モルンビー区の総領事公邸で100周年記念セレモニーを行う在サンパウロ日本国総領事館(中前隆博総領事)は同日付で、日系100団体に対して在外公館長表彰を授与することを発表した。これは、日伯交流に貢献した団体に贈られるもので、8月4日午後3時から同総領事公邸で伝達祝賀式が行われる。 選ばれた100団体は次の通り。 外務省研修生ブラジルOB会、ブラジル青年商工会議所、聖州教育局、聖州立ファビオ・バヘット校、聖州立モンセニョール・サリオン校、聖州立アレシャンドレ・デ・グスマン校、聖州立ドン・ペドロ1世校、聖州立ファドロ・アイダール校、聖州立ドウトール・ラエルテ・ラモス・デ・カルヴァーリョ校、聖州立ラウル・ブラジル校、スザノ日伯学園、エスコラ・ビベンシアル・マテル・エチ・マジストラ、コレジオ・ブラジリア・デ・サンパウロ、コレジオ・ファーテ、アルモニア教育文化協会、コレジオ・マリスタ・アルキディオセザーノ・アルキ・イディオマス、マルピアラ学園、コレジオ・モンドリャン、コレジオ・サンス・フロンティエレス、平成学院、ミラソウ学園、コレジオ大志万、ロベルト・ノリオ学園、エスコーラ・サウーデ、エスコーラ・ソウカ・ド・ブラジル、エザットス・コレジオ・イ・ヴェスティブラーレス・エス・エス・リミターダ・エーペーペー、赤間学院、ヌクレオ・デ・エンシーノ学習館、日伯保育学園、文部科学省国費留学生会、ニッケイ新聞、サンパウロ新聞社、JETAAブラジル支部、聖南西文化体育連合会、リベイラ沿岸日系団体連合会、汎ソロカバナ日伯連合文化協会、汎パウリスタ日伯文化連合協会、汎パライーバ地方日系団体連合会、汎アララクアレンセ連合会、ブラジル北海道文化福祉協会、在伯青森県人会、ブラジル岩手県人会、ブラジル宮城県人会、ブラジル秋田県人会、ブラジル山形県人会、ブラジル福島県人会、ブラジル茨城県人会、在伯栃木県人会、在伯群馬県人文化協会、在伯埼玉県人会、ブラジル千葉県人会、在伯東京都友会、神奈川文化援護協会、ブラジル新潟県人会、ブラジル富山県人会、ブラジル石川県人会、ブラジル福井県文化協会、ブラジル山梨県人会、在伯長野県人会、ブラジル岐阜県人会、ブラジル静岡県人会、ブラジル愛知県人会、ブラジル三重県人文化援護協会、ブラジル滋賀県人会、ブラジル京都会、在伯大阪なにわ会、ブラジル兵庫県人会、在伯奈良県人会、ブラジル和歌山県人会、ブラジル鳥取県人会、在伯島根県人会、ブラジル岡山県文化協会、ブラジル広島文化センター、ブラジル山口県人会、ブラジル徳島県人会、ブラジル香川県人会、在伯愛媛県人会、ブラジル高知県人会、ブラジル福岡県人会、ブラジル佐賀県文化協会、ブラジル長崎県人会、ブラジル熊本県文化交流協会、ブラジル大分県人会、宮崎文化援護協会、ブラジル鹿児島県人会、ブラジル沖縄県人会・沖縄文化センター、文協青年委員会、元日本留学生研修員ブラジル協会、慈善インテル会館、ボーイスカウト・コーペルコチア隊、ボーイスカウト・ドゥッキ・デ・カシアス隊、ファルコン ペレグリノ、聖州軍警察首都圏第1連隊、聖州軍警察首都圏第5連隊、聖州軍警察首都圏第1連隊第11大隊、聖州軍警察首都圏第5連隊第16大隊、だるま塾、宮坂国人財団、パウロ・コバヤシ財団、ブラジル日本語センター。 2015年7月28日付
伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」東京支部が「第18回フェスティバル・ド・ジャポン」参加のため来伯し、24日、25日と圧巻のパフォーマンスで訪れた観客を魅了した。 「阿修羅」は伊賀流忍術を広めようと三重県伊賀市を拠点に活動している集団。県として初めて単体でブースを出した三重県の一団として県職員らと来伯した。 「皆さんに本物の忍術をお見せします」と同軍団の角田才蔵氏がステージに登場すると、「臨兵闘者皆陣列在前」と九字の印を結び精神統一。忍者との激しい一戦を交えた後、手裏剣の正しい投げ方や、華麗に鎌を操る鎌術を実演した。 また忍者刀の説明や、伊賀市の伝統工芸品の「伊賀くみひも」を使った忍術を紹介。角田氏の説明の後には、三重県人会で忍者道場を主宰するジュリアーノ・デ・セボ氏が通訳をし、同氏は公演の司会も務めた。 約20分に及ぶ忍者ショーに会場は超満員。ステージ前で写真や動画を撮る人も多かった。会場にいた女性は「すごく鍛錬しているなと思った。迫力があって、子供もすごく喜んでいた」と感想を語った。 公演を終えた角田氏は「ブラジルの人に温かく、笑いと拍手で迎え入れてもらった」と安堵の表情。「日本のサッカーリーグには多くのブラジル人助っ人がいるし、在日ブラジル人も多い。そういう面でも日本とブラジルは切っても切れない関係。いつかリオでの公演を実現したい」と語った。 「阿修羅」の公演ではすべて本物の武器が使用されている。海外公演には真剣等を持っていくのはとても困難で、マレーシア公演の際は空港で、もめたこともあったという。今回は三重県人会が事前に必要書類を申請しており、問題なく入国できた。 「阿修羅」東京支部一行は、27日午後7時からは三重県人会館でブラジル忍者と交流した後、29日に帰国する。 2015年7月28日付
県連主催第18回「フェスティバル・ド・ジャポン」に第1回から参加している「茶道裏千家ブラジルセンター」。今年は毎日新聞社と共催で茶道コーナーを出展し、土、日曜日の2日間で約350人の来場者が訪れた。茶室を模したブースで本格的な抹茶を味わえるとあり、日本文化に興味津々のブラジル人たちで賑わいを見せた。 友人と訪れていた鈴木聡平さん(36、和歌山)は「本来は静かな場所でお茶を飲むのだろうが、太鼓の音が響く中で飲むのも格別」と笑顔を見せた。 サンパウロ新聞・毎日新聞社ブースでは、日本のアニメや歌手の映像が上映された。 県連主催の「日伯120年の絆」展では、日伯修好通商航海条約批准書等の貴重な資料がパネルで展示された。また天皇陛下や、かつての首相の来伯時の写真も展示。 移民70周年式典で皇太子がパカエンブー競技場を一周した様子の写真を見ていた高橋富美子さん(2世、83)は、「私もここに日本語学校の生徒を連れて行っていた。写真のどこかにいるはず。写真を見ると『こういうこともあったな』と懐かしく思い出す」としみじみと語った。 2015年7月28日付
ニッケイ新聞 2015年7月28日 ブラジル日本都道府県連合会(本橋幹久会長)が主催の『第18回日本祭り』が、聖市サンパウロ・エキスポセンターで7月24~26日に行われた。不況の影響等で、開催を危ぶむ声もあった中、3日間で15万人を迎える大盛況だった。「郷土食広場」では44都道府県の約300種類の趣向を凝らした料理の数々、特設ステージでは100の演目が披露され、数々の日本文化が来場者を楽しませた。 25日午前11時から始まった開会式では県連の本橋会長が「18回目の今回は十八番という言葉に応えるために精一杯の努力をした。初めて日本政府からの支援と参加も行なわれ、大変喜ばしいこと」と挨拶。 梅田邦夫駐伯日本国大使は「この日本祭りが全伯各地の日本祭りの良い手本になり、日本文化の発信の核になっている」と称えた。 ウィリアン・ウー、大田慶子両連邦議員、羽藤ジョージ州議会議員や、日本からは天雲俊夫香川県副知事や宮島昭夫東京都外務長、またスポンサーの日系企業の代表者らも出席した。 メインステージでは三重県より招かれた忍者集団「阿修羅」の手裏剣の実演や身軽に会場を駆け回る姿に客席からは大歓声が上がっていた。フェリッペ・アウカンタラさん(27)は「日本の特撮物が大好きなので、忍者の動きも格好いい」と喜んでいた。 26日は「高齢者広場」で日本将棋連盟より大野八一雄、植山悦行両七段を招き、指導将棋が行なわれた。植山さんは「永い歴史を持つブラジル将棋界に携われて光栄。みなさんしっかりとした手を指している」と当地の将棋レベルに感心していた。 対戦した上村徳生さん(85、鹿児島)は「いい刺激になり、これからの励みにもなる」と満足気な様子だった。 将棋のほか囲碁や、書道、漫画など数々の日本文化の体験コーナーも設置され来場者を楽しませた。 家族で来場したフェリッペ・ブーラさん(17)は「以前から日本文化に興味があったが、新しい発見ばかりで驚いた。ますます日本が好きになった」と笑顔で話した。 3日間を総括して、山田康夫実行委員長は「目標は日本文化を伝えること。若いブラジル人が多く来てくれたことは大変喜ばしい」とやり切ったという表情で話した。 【大耳小耳】 来場者15万人という巨大な祭りを陰で支えているのは、日本文化を愛する約700人のボランティア達だ。今回は非日系人も多く、会場の設営や案内など多岐に渡って活躍した。ジェシカ・ベイショートさん(21)は「大好きな日本文化が広まることは自分にとっても幸せだから」と、せっせと会場のあと片づけをこなしていた。山田会長の願い通り、日本祭りをきっかけに彼女のような人が増えていることを信じたい。 ◎ 滋賀県人会では、生産者の島田一家勢ぞろいで本紙でも扱っているレジストロ産紅茶「おばあ茶ん」を販売していた。昨年11月、茶産業を守るために島田梅さんが立ち上げたばかりの新銘柄だ。紅茶の消費量が少ない当地での販路開拓は困難だったが、「この前はNHKが取材に来てくれた。10月に放送されるって」と娘のエリザベッチさんが嬉々として報告。梅さんは「お蔭様でよく売れるようになった。これからも頑張れるだけ頑張りますよ」とまだまだ熱意に燃えている。 ◎...
ニッケイ新聞 2015年7月28日 日本祭りの目玉の一つでもある、各県人会による郷土食。今年は3県(茨城、京都、島根)を除く44県人会が参加した。会場改修に伴う出店料の値上がりに加え、換気扇の設置義務や光熱費といった負担が増える中、地元・特産品をモチーフにした手作り食品を販売した。本紙編集部が取材した郷土食を上・下に分けて紹介する。 昨年参加を見送った愛媛は、「えひめロール」という菓子を用意した。見た目はロールケーキそのものだが、地元の松山市では郷土菓子「タルト」という名で親しまれるという変り種だ。あんこ(120パック)、グアバ(30パック)、生クリーム(同)の3種を揃えた。中矢伝会長は「ブラジル人用にと思ってあんこ以外も用意したが、あんこを好んで買うお客さんも多い。昔から甘い豆は敬遠されがちだったけど、今は受け入れられている」と好調な売れ行きを喜んだ。 福井は飲食店経営者の県関係者が提供したすしマシーンを活用し、いなり寿司などを販売。油揚げは輸入物で甘めの味付けにしたという。焼きそばのプラスチック容器も日本製というこだわりようで、橋本巨太郎副会長らは「レンジで加熱しても、簡単には崩れません」と自信を見せた。 いなし寿司を手にする福井の橋本副会長 神奈川は横浜中華街にあやかって、肉まん3千個を外注した。まわりの皮はほんのり甘めで、中のあんは醤油ベースのしっかりした味付け。白又考範会長は「大き目サイズを特注し、蒸し方にも工夫を凝らした。詳しいことは秘密です」と笑顔を見せた。 海岸でとれる三陸わかめが有名な岩手は、毎年うどんに乗せて特産品をPRしている。会員家族の訪日時、大量に持ち帰ったことで今年も販売が可能になった。改良を重ねた千田曠曉会長特製の出汁はもちろん、肉厚で弾力があるわかめは、日本祭りでしか味わえない。酒蔵「南部美人」の久慈浩介社長が協力した地酒販売や、ベジタリアン向けのコロッケを扱う取り組みもあった。 大分はトリ飯、牛たたきの他、会員家族特製の干し柿を販売した。聖州ナザレ・パウリスタ在住の浄念眞理子さん(67、滋賀)が生産・加工する柿は、アチバイア市のいちご祭りでも好評。季節が真逆のため日本へのお土産としても人気があるという。「雨が少なくて、傷んだ柿も多かった」と不良に苦しんだようだが、自然の甘味が強く日本の懐かしい味を再現していた。普段は丸ごとの干し柿を販売するが、今回は傷物を切り分け袋詰めにした。ただ「かえって食べやすい」と、ブラジル人来場者には受け入れやすい様子だった。(続く)
ニッケイ新聞 2015年7月28日 ブラジル全土で活躍中の、石川県出身のシンガーソングライター今村つばささん(30)が今年も日本祭りに参加、ブースでCD販売やファンとの写真撮影を行なっていた。 今年の来伯は2度目で、6月~8月3日まで滞在中。リオでは領事館による120周年記念イベントに参加、ブラジリアやミナス、聖州グアラレマ市など各地で公演を行なっている。「いつもは年に2~3カ月だけブラジルに滞在するけど、今年は半年もきている」と当地での活動の広がりを喜ぶ。 動画サイト「ユーチューブ」やフェイスブックで、日伯の違いやブラジルの変わった習慣を独自の目線で紹介したり、当地のアーティストの訪日を世話したり、日伯を繋ぐ役目もしっかり担う。「日本とブラジルは距離があるし言葉も難しいけど、その2国を近づけられるような活動をもっと濃密にしていきたい。これからも日伯の架け橋として活動したい」と意気込んでいた。(阿)
ニッケイ新聞 2015年7月28日 今年の日本祭りは金曜夜から豪雨、翌土曜日も雨に降られたにもかかわらず、例年に近いたくさんの人出となった。会場の運営は今年から聖州農務局から民間企業に委託され、賃料が大幅に上がるなどの向かい風の中、正々堂々と日伯外交樹立120周年を祝う祭典を繰り広げた。中心となった各県人会会員はじめ日系団体は皆、ブースの中で忙しく働きながら、祭りの裏方をしっかりと務めた。グローボTV局などのニュース番組でも何度も取り上げられるなど、日本文化を一般市民にアピールする充実した3日間となった。 県連日本祭り特別写真グラフはこちらをクリック(ニッケイ新聞サイト)
ニッケイ新聞 2015年7月25日 晴れ渡った青空のもと『第18回県連日本祭り』がついに幕開け―。入場開始の24日正午には約400人が待ちに待った表情で、急いで会場へ足を踏み入れた。今年もステージでの豪華なショーの数々、「郷土食広場」「子ども広場」「高齢者広場」など老若男女誰でも楽しめる。第一日目に取材すると、今年も県人会のブースの中では忙しく立ち働く関係者の姿がたくさんあり、本番となる週末への期待感が会場全体に盛り上がっていた。 大鳥居をくぐると、まずに目に入るのは「盆踊り会場」だ。迫力ある太鼓の演奏や各種の華やかな踊りなどが披露され、来場者を一気に祭り気分に誘う。各県人会による「郷土食広場」では懐かしい味を求める人や、新しく挑戦する人で早速賑わいを見せていた。 香川県人会では「讃岐うどん」の準備のため、朝9時には10人あまりが集合。自慢の出汁と手打ち麺の準備を始めていた。開場後は買い求める人がすぐに集まり、活気に溢れていた。 家族で訪れた吉井美智子さん(85、北海道)は「妹たちが去年食べた評判を聞いていた。うわさ通り美味しい」と笑顔。日本食は何でも好物だという吉井さんの甥で非日系のエジネイ・バボイさん(34)も「特にスープが美味しい」とすぐに平らげていた。 北海道協会では恒例の「焼きにしん」を準備。男性陣が汗だくになりながら丁寧に炭の火加減を調整中。東カルロス秀雄さん(54、二世)は「煙が目に入って大変だけど、皆が喜んでくれるから頑張ります」と急がしそうに話した。 「高齢者広場」では、無料のマッサージ体験や健康に関する講演会などのために多くのお年寄りが集っていた。「子ども広場」には竹で作られた手作りのアスレチックが用意され、楽しそうに挑戦する子どもたちの姿が見られた。 入り口奥の「日伯外交120周年記念」の巨大なロゴマークが掲げられたテントの中は、政府系団体の出展スペース「ジャパン・パビリオン」だ。JICAによる日伯共同プロジェクト写真展、農水省の日本食の試食会やセミナーが行われている。日本企業のブースも所狭しと軒を連ね、HONDAやSUBARUといったメーカーの新型車が何台も展示されている。 祭りは3日間で18万人の来場を見込んでおり、日本からのゲストによるショーの数々や土曜には「ミス・ニッケイコンテスト」、日曜には「コスプレサミット」ブラジル大会など、豪華アトラクションが多数開催予定。 会場は聖市サンパウロ・エキスポセンター(Rod. dos Imigrantes, Km 1,5 )で、メトロのジャバクアラ駅から無料送迎バスがある。開場時間は土曜日が朝10時から午後9時まで、日曜が朝10時から午後6時まで。
「第18回フェスティバル・ド・ジャポン」のヤマト商事ブースで焼酎試飲コーナーを出店する高橋酒造株式会社の高橋昌也専務が24日、案内に来社した。 同社は本格米焼酎「白岳」や「しろ」の製造で知られ、ブラジルを含む海外27カ国に輸出を行っている。同社がある熊本県の人吉・球磨(くま)地方では400年以上前から本格米焼酎を作る伝統があり、同社は明治33年(1900年)の創業以来、一貫して焼酎を製造し続けている。 同社の製品はすっきりとした飲みやすさが特徴で、ロックでも、カクテルのベースとしても合い、多様なスタイルの飲み方が楽しめるという。またその飲みやすさから、肉料理や天ぷら等の脂っこい料理はもちろん、繊細な味わいを楽しむ刺し身などにもぴったりだそうだ。 現在、日本酒は広く海外に浸透し、世界的にブームとなっている。高橋専務によると、日本人以外にも飲まれている日本酒に比べ、日本国外で本格米焼酎を飲んでいるのは、ほとんど日本人か一部の日系人だという。「日本酒と米焼酎は同じ米が原料だから、焼酎が海外で普及する可能性も充分ある。焼酎は糖分が低く、二日酔いもしにくい。焼酎と同じ蒸留酒のピンガが飲まれるブラジルでも魅力が分かってもらえば、きっとブラジル人も気に入ってくれる」と高橋専務は期待する。 フェスティバルではロックで試飲提供する。ヤマト商事のブースは、P1入口近くのG3。 高橋専務は23日夜に到着し、28日に帰国する。滞在中はフェスティバルの参加をはじめ、ヤマト商事の協力により、サンパウロ市内の日本料理店などを回る高橋専務。「ブラジルの観光資源には魅力を感じているが、今回はそういう時間がない」と残念がった。 また、27日には熊本県人会主催の歓迎会にも出席する。 2015年7月25日付
県連主催「第18回日本祭り」開催期間中の24日~26日正午から午後2時まで、NHKはラジオ・バンデイランテス局との公開録音を行う。NHKからは日系2世のキャスターが来伯し、同祭をテーマに話し合う。案内にNHK国際放送局多言語メディア部チーフ・プロデューサーの吉野実氏と日本国際放送(NHKグループ)から野村美由紀氏、中島慈子氏、阿南佐江子氏が来社した。 また、当日はバンデイランテス局との共同出版で国際放送80周年を祝い、日伯友好を記念した写真展、「ドーモくん」との記念撮影などイベントも盛りだくさん。NHK国際放送の公式マスコットキャラクターの「ドーモくん」は既にアメリカ、フランスなど世界各地に進出しており、中南米地域では今回が初上陸となる。 一行は「ブラジルの方々に『ドーモくん』をきっかけに、その後はNHKワールドの携帯アプリケーションやポ語版のラジオ放送を試していただけたら」と呼び掛けた。 2015年7月25日付
県連主催「第18回日本祭り」開催期間中の24日と25日、毎日新聞社が日本の人気アニメ声優・飯田里穂氏を招き、同会場メインステージで生ライブを行う。 毎日新聞社は、世界に日本のコンテンツ(内容)を発信するイベントを各地で開催しており、これまでにインドネシア、ベトナム、ロシアの各国主要都市で行い、南米大陸では今回が初となる。また、飯田氏も「アジアではライブの経験があるが、ブラジルは初めて。期待と緊張が入り混じっている」と初来伯の感想を口にした。 今日24日は午後4時から午後5時10分まで計3曲を披露。1曲は、自身が7月29日にソロ・メジャーデビューするにあたり、発売するファーストアルバムの中から表題曲「始まりたいカノン」を歌う。残り2曲は「ムーンライト伝説」「残酷な天使のテーゼ」とアニメソングの名曲をカバーする。 25日は午後0時40分から午後1時までに2曲を歌う予定で、いずれも「初日の観客の反応を見てから選曲する」という。 「日系社会のことはテレビの特集で見ていた」と話す飯田氏は、「期間中は応援してくれるファンの方とか関係なく、来場者の皆様と一緒に楽しみたい。もし、その中で曲を知っている方は一緒に歌っていただいて、知らない方もこれを機に日本のアニソン(アニメソング)に興味を持ってもらえたら」と来場を呼び掛けた。 2015年7月24日付
「鈴茂(すずも)」社製寿司ロボットの代理店販売業務をはじめ、各種厨房機器用品などを取り扱う南米貿易(前田茂生代表)が、24日から26日まで開催される県連主催の第18回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)に初出展する。 サンパウロ市リベルダーデ区にある日本食レストラン「ポルケ・シン」等のオーナーでもある前田代表によると、南米貿易は4年ほど前に設立。ブラジル国内をはじめ、隣国パラグアイのイベントでも寿司ロボットによる実演などを行ってきたという。 また、年6回の割合でブラジル国内で開催されている食品及び厨房関連の見本市にも出展。6月中旬にアニェンビー国際展示場で行われたレストラン関連見本市では、コロンビア、チリ、アルゼンチンなど南米諸国から来伯したレストラン関係者からも寿司ロボットの注文依頼があったそうだ。 「日本食ブームにより、ブラジル国内だけでもシュラスカリアは当然のこと、今や一般のパダリア(パン屋)やコーヒーショップでも手巻きや巻き寿司が売られる時代になってきました。先日はバス会社の社長から『息子にやらせたい』と寿司ロボットの機械を買ってもらったし、まだまだ南米では需要が多いです」と前田代表は同業界の現状を説明する。 期間中の日本祭り会場では、寿司ロボット3台によるデモンストレーションを行い、寿司及び厨房関連用品も販売する。また、同社が南米での代理店となっているパロマ社製のガステーブルと炊飯器も販売するほか、ガス炊飯器による短時間炊飯実演も実施するという。 南米貿易営業担当の金原正幸氏は「日本食がメーンとなる日本祭りには今年44の都道府県人会が参加し、期間中に20万人もの人出があると聞いています。南米貿易としては今年が初めての出展ですが、福井県人会の郷土食ブース(32番)でも我々の機械を使ってもらえるし、相乗効果を期待したい」と話している。 また、同社ではパロマ製ガステーブルと炊飯器について、日本祭り期間中に予約注文してもらった人には割引があるという。 同社の出展ブースは12番(サンタ・クルス病院と日伯友好病院ブースの間)。 問い合わせは南米貿易(電話11・3208・3536)まで。 2015年7月24日付
