日伯友情の証しの記念曲も披露
1915年7月28日に開設された在サンパウロ日本国総領事館100周年記念セレモニーと中前隆博総領事就任記念式典が、28日正午からサンパウロ市モルンビー区にある同総領事公邸で開催され、日系諸団体の会長らをはじめ来賓や関係者約360人が出席した。
記念セレモニーでは日伯両国国歌が斉唱された後、中前総領事が8月4日の在外公館長表彰伝達祝賀式で表彰される100団体名を読み上げた。
中前総領事は「ちょうど100年前の今日、リオの職員がサンパウロに来て領事館の業務を始めた」とあいさつし、戦時中の休止期間などはあったが、無事100周年を迎えることができたことを報告した。
今年は総領事館開設100周年、日伯外交関係樹立120周年、移民107周年であり、同総領事は「このような記念すべき年に着任したことを名誉に思う」と述べ、「先人たちが遺した偉大な伝統を引き継ぎたい」と決意を誓った。
また総領事館100周年にあたり、日系社会発展や各種事業に協力した諸団体を在外公館長表彰することに決めた経緯を説明。「選定作業の中で多くの団体に協力してもらっていることを痛感した」と話し、「今回は100周年ということもあり、100団体に絞らせてもらったが、もっと多くの団体から協力してもらっている。今後折りを見て、その都度表彰していきたい」と述べた。
その後、中前総領事の紹介で日系3世のブラジル人歌手・高井フェルナンダさんと日本人歌手の野宮真貴さんが、総領事館100周年を記念して共作した楽曲が披露された。純邦楽を彷彿させる琴の音が、ポップな曲調に乗る楽しい1曲で、日本語、ポルトガル語、英語で歌われている。中前総領事は「この曲は総領事館に働く者にとっては何よりの贈り物。今後も日伯友情の証しとして、色んな場面で流していきたい」と日系社会の世代間をつなぐ新たな曲の誕生を喜んだ。
この曲は総領事館100周年と関係樹立120周年にあたり、「何か今後も残るものを」と楽曲制作を企画。フェルナンダさんに打診したところ快諾され、フェルナンダさんが友人の野宮さんに声をかけ制作が始まったもの。曲は両氏が仕事の合間を縫い、5カ月間で作り上げ、制作はすべて無償で行われた。「今後は振りなどを付けて、皆が参加できる曲にしたい。動画サイトなどで共有し、広めていきたい」と中山雄亮副領事は語った。
結びに、中前雅子夫人の日本帰国が報告され、滞在期間中の日系社会の好意に感謝した。
あいさつ後は、ブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長の音頭で乾杯し、出席者たちは懇談を楽しんだ。中前総領事夫妻の元には多くの出席者が訪れ、記念撮影などして交流を深めた。
2015年7月30日付
