サントス、聖市で歓迎行事
日伯外交樹立120周年の節目に当たり、練習艦「かしま」「しまゆき」と護衛艦「やまぎり」からなる海上自衛隊練習艦隊が7年ぶりにブラジルを訪問した。5月に東京を出港した3隻は先月28~31日までレシフェに寄港後、二手に分かれてリオ、サントスを訪問。5日朝、「やまぎり」「しまゆき」がサントス港へ入港した。2隻の乗員は386人で、うち56人が実習幹部。港でサントス日本人会による歓迎を受けた後、サンパウロ市に移動し、日系5団体共催による歓迎式典、出身県県人会との昼食会などの交流行事に参加した。
当日は護衛艦「やまぎり」が午前8時 分に、練習艦「しまゆき」が8時 分にそれぞれ入港した。祝砲等はなく、サントス日本人会(安次富ジョージ会長)の集まり状況に合わせ、同9時半からの入港歓迎式典となった。
サントス日本人会会員 人によって歓迎式が行われ、護衛艦「やまぎり」の橋本聖一艦長など3人に花束が贈呈された。同日本人会の安次富(あじふ)会長は「サントス市民とともに歓迎できたことを嬉しく思います。拙い日本語でのあいさつになってしまい申し訳ないが、お祝いの言葉とさせていただきます」と述べ、同地の歴史も簡単に紹介した。
橋本艦長は「移民100周年の来伯以来、7年ぶりで、とても楽しみにしていた。3泊4日と短い寄港だが、日本人会の方々との交流など、尽力してくださった方々には大変感謝しています」と謝辞を述べた。
歓迎式についてサントス日本人会会長補佐の大橋健三さんは「7年前は、まだまだ1世の方々がいた。現在は1世の意思を継いで、2世、3世が中心となっている」と話す。
その後、海上自衛隊よりブラジル海軍へ敬意を表し、同地で英雄的存在であるジョアキン・マルケス・リスボア元帥胸像への献花が行われた。
ブラジル海軍サンパウロ州サントス港湾司令官のリカルド・ホッシ氏は「海上自衛隊の皆様には、サントス港に志を同じくする朋友(ほうゆう)がいることを申し上げたい。今回の寄港に際し、サントスであれ、サンパウロであれ充実した日々を送っていただけることを願っている」と述べ、歓迎の意を表した。
1998年の移民 年祭から寄港式の度に参加しているという日系2世の男性は「個人情報の保護という目的かは分からないが、歓迎する側と歓迎される側との間に温度差を感じた。寂しいね」と率直な感想を口にした。
2015年8月7日付
