兵庫県人会関連の式典に慶祝団の一員として来伯していた兵庫県漁業協同組合連合会(山田隆義代表理事会長)の田沼政男副会長、突々淳(とっとつ・きよし)参事、多田義治顧問が、同漁連が日本からブラジルに輸出した海苔(のり)がサントス港に到着したことを報告した。
同漁連は6年前からブラジルでの海苔の販売を目指し、調査のため度々来伯していた。「昨年2月と今年2月の来伯時にはかなり手ごたえを感じた」と突々参事が話すように、日系企業2社が海苔販売に名乗りをあげ、今回は1社につき36万枚の海苔が日本から輸出された。
2013年の日本からブラジルへの海苔の輸出量は年間で約40万枚だが、ブラジル全体の海苔の輸入量から見るとわずか0・13%になる。輸入されている海苔の95%は中国産で、次に韓国が続く。年間40万枚だった2年前から見れば、今回72万枚の海苔が一回で輸出されたのは大きな変化といえるだろう。
同漁連がブラジル国内を回り調査した感触では、約3億枚の海苔が消費されているといい、「シュラスカリア、ショッピング内の日本食屋、お寿司はどこに行っても食べられている。海苔消費拡大のチャンスは充分あると思う」と多田顧問は話す。
現在はブラジル国内に工場建設も計画しており、特にパラナ州のパラナグア市は積極的に誘致しているそうだ。今年2月に同市で行われた焼き海苔加工の講習会は好評を博し、また同市のエジソン市長は兵庫県に赴き、熱心に誘致を行った。
今回到着した海苔の市場での反応を確認するため、同漁連の職員は今年11月の再来伯を予定している。日系スーパーなどで販売されている焼き海苔は日本語で包装されているが、大半は中国産だという。今回のブラジルへの輸出で日本産の焼き海苔が店頭に並び、入手しやすくなる。「本物の日本の海苔をブラジルに持ってきたい。今回大量に輸出できたので、あとは受け入れられるかが問題。できるだけ早く工場を作りたい」と突々参事は今後を見据えた。
2015年9月1日付
