【既報関連】富山県人会創立55周年記念式典慶祝団の一員として、大野久芳県議会議員も来伯していた。
大野県議は富山県黒部市出身。同市は10年前に旧宇奈月町を吸収合併し、現在の黒部市が成立した。
その合併10周年記念と、合併以来分かれていた市庁舎を新たに建設した新庁舎設立記念を兼ねたイベントが、同市で10日と11日に開催される予定となっている。しかし、訪伯時期と重なっているため大野県議は参加できない。
「地元出身の県議会議員が祝賀イベントに参加しないなんて、あり得ない。もう新庁舎には入れないな」と黒部市長から出発前に脅されたという。「もちろん市長も冗談で言ってるんですよ。事情は知ってますから」と大野県議は前置きした上で、「2年前に(ブラジル富山県人会の)市川会長が県議会議長を訪問した時、議長が不在だったため当時副議会議長だった私が対応した。そういう布石もあったので来伯したいとは思っていた」と語る。「それに市川会長の家族は宇奈月町出身。そして前田進副会長は黒部市出身。不思議な偶然もあったので訪伯を決心した」という。
聖市滞在を終えた大野県議は「お金を送るだけで現地を知らないんじゃ、事務的で寂しい。今回富山県移民の方々と触れ合えて、当地のことが知れて良かった。来れて幸せ」とにっこり。
また、聖州社会開発局のフロリアーノ・ペザロン長官が介護と保育を合わせた「富山型デイサービス」に興味を示していることに触れ、「そのサービスは黒部出身の惣万(そうまん)佳代子さん発案によるもの。その話が出てくることにも縁を感じた」そうだ。
市川会長は「いつも助けてもらっているから、ぜひ来てほしかった。2日間を終え、『ブラジルに来て良かったなー』と感じてもらえたと思う。交流会も盛り上がり、親交が深まった。今後につながる2日間だった」と話した。
本紙記者が「これからに期待ですね」と市川会長に話を振ると、横で聞いていた大野県議が「そう言ってもらうと嬉しいです」と自信を湛えた笑みで答えた。
ニッケイ新聞 2015年10月8日付
