念願のアカコヤグアへ
昼食後、7人の団員が一行より先行してチアパス州都のトゥクストラ・グティエレスへと向かい、午後2時40分にメキシコ・レストランを出発したそれ以外のメンバーは、メキシコシティにある国立人類学博物館に行く予定になっていた。
ところが、この日(9月27日)は日曜日である上、同博物館内ではブック・フェア(フェイラ・デ・リブロ)が実施され、入場するのに400メートルの列ができているとの情報が入った。
結局、時間がないとして、国立人類学博物館見学は最終日の30日午前に振り返られ、その時間を利用して団員からの希望もあり、メキシコシティ内の土産物屋に行くことになった。
土産物屋は、奥に行けば行くほど迷路のように入り組んでいる。民芸品やメキシコ名物のソンブレロ(つばの大きい帽子)、「ルチャ・リブレ(自由な戦い=プロレス)」のマスクやTシャツなども所狭しと置かれていた。
ただ、ここでの買い物時間も30分と少なく、ゆっくり買い物を楽しむ時間がないことから一部の団員からは苦情も出ていた。
午後5時10分、空港に到着し、トゥクストラ・グティエレスへ国内移動するためにアエロ・メヒコのカウンターで搭乗手続きを行うが、ブラジルと同じく係員の段取りが悪いのか遅々として受付作業が進まず、結局、全員が搭乗手続きを済ませるまで約1時間半を要した。
それでも午後9時半出発の飛行機までには、まだ2時間半以上も時間がある。一行は空港内レストランで夕食を取ったが、記者たちはガイドの許可を得て、近くのフードコートでビールを飲んで搭乗までの時間を待った。
午後9時半発のトゥクストラ・グティエレス行きの飛行機には、日墨協会の和久井伸孝会長も同行してくれた。南東へ約800キロ離れた同地へは午前0時ごろに無時到着。ホテルに着いたのは午前1時を回っていた。
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4日目の9月28日。この日はいよいよ「榎本殖民団」が入植したアカコヤグアを目指す。
一行は午前7時からの朝食で、朝からボリュームのある食事をたっぷり取っている。それにしても感心するのは、ふるさと巡り参加者が比較的高齢者が多いにも関わらず、皆さん元気なことだ。朝から晩までのハードスケジュールで今回は特に移動も激しいが、ほとんどの人が文句を言うこともなく旅行を楽しんでいる姿には本当に頭が下がる。
午前8時、一夜限りのホテルをチェックアウトして出発する。トゥクストラ・グティエレスの海抜は約500メートルで日中は30度を超える暑さになるという。南に約300キロ離れたアカコヤグアはさらに暑く、太平洋に近いため湿気も多いそうだ。
一行は途中、午前10時ごろのトイレ休憩を挟んで、約4時間半バスに揺られた。午後0時半、アカコヤグアに到着。こじんまりとした町中には、オート3輪タクシーが走り回っていたのが印象的だった。(つづく、松本浩治記者)
サンパウロ新聞 2015年10月28日付
