06/03/2026

Dia: 17 de novembro de 2015

ニッケイ新聞 2015年11月14日 「親思う心にまさる親心」と日々実感しているブラジル鳥取県人会の本橋幹久会長は、母県への感謝の気持ちを伝えるために、林昭男副知事、斉木正一県議長ら26人の訪問団を迎え、『県費留学・研修制度50周年並びにブラジル・鳥取交流センター設立20周年式典』を8日に同センターで執り行った。 歴代の留学生OBや現在センターを文化サークルの場として利用する人達が式典に参加し、感謝のスピーチや日々の練習の成果を披露した。 99人の留学生・研修生を代表し、県人会理事の西坂幸次さん(33、三世、2010年度)は「先祖の地を訪ね、ルーツ意識を深めることができた。見事な砂丘の光景や梨の味が忘れられない」と思い出深い日々を振り返った。 センターを利用する21の団体からは県の伝統芸能「しゃんしゃん傘踊り」や、非日系中心のダンスグループが訪問団を楽しませ、温かい拍手が送られた。 非日系も在籍するコーラス部は県歌「わきあがる力」、作曲者が県人と言われる「故郷」を会員や訪問団と共に美しく歌いあげた。 県からも県内発祥のスポーツ「グラウンド・ゴルフ」が紹介、実演された。「県人会を中心に普及させて欲しい」という言葉と共に、専用のクラブが贈呈された。 県国際交流財団から県人会へ表彰状が送られ、訪問団と県人会が記念品を交換し合い、友好を確かめ合った。 挨拶では平井伸治県知事もビデオでコメントを寄せ、「センターの活用は嬉しいこと。会員の方々にはこれからも日伯の友好に貢献して欲しい」と述べた。 林昭男副知事、斉木正一県議長、中前隆博在聖総領事、原島義弘県連副会長、飯星ワルテル連邦議、野村アウレリオ市議らも続いた。 途中、県人会創立60周年時より継続される記念事業「サンパウロ・鳥取友好の森」植樹証明書の授与も、プロジェクト代表の山添源二県人副会長から訪問団に手渡された。翌9日には聖市オルト・フロレスタルを訪問し、以前植樹した木々の成長を眺めつつ、末永い友好への願いを込めて新たに植樹も行われた。   県費留学・研修50年=父の一言に背中押され開始=日本の親戚との絆も深まる 他県では中止が相次ぐ中、鳥取県による県費留学・研修制度は今年で50年の節目の年を迎えた。式典には母県への思いを伝えるため、多数のOB・OGが駆けつけた。留学制度開始のきっかけを作ったのは、式典でも挨拶を述べた第1期生の田中勝子さん(76、二世)だ。 田中さんは以前から日本に憧れがあり、訪日を夢見ていた。しかし、滞在費のために「東京でアルバイトでもする」という田中さんの意見に、父が「半端なことをするな」と反対すると同時に、「他県と同様に県に留学を頼んでみては」と提案した。 そんな1964年5月、たまたま石破二朗知事(当時)が来伯。田中さんはこの絶好機をとらえて面会を申し込んで直談判した結果、「検討する」との返答を得た。 その後、短期間の約束で訪日、東京の親戚の家で世話になっていた8月に「県費留学を開始、留学生として認める」との突然の電報が田中さんを驚かせた。...